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米ツイッター社の仮想通貨チーム責任者が辞職

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨チーム責任者が退職へ

米ツイッター社で暗号資産(仮想通貨)チームの責任者を務めていたテス・リナーソン氏が退社した。ツイッター社ではイーロン・マスク氏の運営方針を受けて、多くの社員が辞職を決めた可能性があると伝えられるところだ。仮想通貨機能含め、製品ロードマップの見直しも行われている。

リナーソン氏は19日、退職にあたって次のようにツイートしている。

ツイッターで仮想通貨チームが始めたことのすべてを誇りに思っている。それが今度どうなっていくのかを見ることはできなくなったのは残念だ。

だが、会社にはまだ多くの優秀で思慮深い人々が残っており、私はいつも彼らを応援している。

ブルームバーグによると、米ツイッター社は、リナーソン氏の下で、ユーザーがプロフィール写真にNFT(非代替性トークン)を使用できるようにすることを決定した。

仮想通貨チームのメンバーの中では、上級ソフトウェアエンジニアのハムディ・アラム氏も辞職したと報じられている。アラム氏は19日、敬礼マークをツイートし、返信欄で多くの人々と別れの挨拶を交わしていた。

マスク氏は17日、ツイッター社に残れば長時間労働の可能性があると発言し、残るか辞職するかの選択肢を従業員に迫ったとされる。これを受けて退職する者は数百人規模になる可能性があるともみられている。

プロダクトロードマップの変更

ツイッター社買収完了に伴い、仮想通貨機能も含めて、プロダクトロードマップの大幅な見直しが図られているようだ。

現在、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで提供開始されている月額有料制サービスに「Twitter Blue」がある。広告なし・ツイートの編集(地域限定)・ナビゲーションバーのカスタマイズ、NFTのプロフィール設定などが月額約700円(4.99ドル)で利用できるものだ。

マスク氏はこれを約1120円(8ドル)に値上げし、アカウント名に表示される青色の認証済みバッジを組み込むと表明。しかし、その後なりすましアカウントが増えたことを受けてTwitter Blueの新規受付を停止した。11月29日に再開するという。

さらに、ツイッター社では暗号資産(仮想通貨)ウォレット開発の計画も浮上しているが、これも一時停止される見込みだ。

関連ツイッター、仮想通貨ウォレットの開発計画を一時停止=報道

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

NFT売買機能をテスト

米ツイッター社は、10月末にツイートからNFTを売買できる機能「NFT Tweet Tiles」をテストしていることも明かしていた。ソラナ(SOL)NFT市場のMagic Eden、イーサリアム(ETH)系NFT市場Rarible、Flowブロックチェーン開発企業Dapper Labs、スポーツ系デジタルコレクタブルプラットフォームJump.tradeの4社と提携し実現するとしていた。

しかし、仮想通貨チームの責任者が辞めたことで、NFT Tweet Tilesの開発の見通しも厳しくなりそうだ。

関連ツイッター、ツイートからのNFT売買機能を実装へ

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