はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨アルトコインの価格急落も、将来性の判断は時期尚早|CNBC投資番組内

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アルトコインの下落顕著に
仮想通貨市場は14日、ビットコインを中心に一時的な上昇が見られたものの、再度相場が反落し、市場全体は再び下落ムードに。アルトコインとの下落率に顕著な差が見られ、月間のアルトコイン市場の下落率では、ETF延期に次ぐ2番目に大きな急落相場となった。

アルトコイン相場の下落止まらず

仮想通貨市場は14日、一時的に上昇に転じていた相場も反落し、市場全体が再度下落ムードに。

とくに異常な下落率となっているのは、連日、出来高が減少、地合いの悪い状況が続いていたアルトコイン市場。

出典:CoinMarketCap

ビットコインは下落こそしているものの、前日比(14日8時時点)では、マイナス1%に留まっている一方で、時価総額2位に位置するイーサリアムが急落した他、時価総額22位のVechainがマイナス22%と大きな下落率に。

また、イーサリアムは年初来最安値をさらに更新しており、昨年12月12日に記録したETH=300ドルを下回りました。

アルトコイン市場は軒並み大きなマイナスを付けたことで、8月中では2番目に大きな下落率となり、CboeのETF延期報道で急落した相場の影響で暴落した相場の次に大きな下落となりました。

また、直近3日のBTC・ETHの価格変動状況をフィアット建で見ると大きな差が見られ、ビットコインは下落こそしているものの、価格のリバウンド率が高く、イーサリアムはBTCの下落に合わせて下落するものの、価格の戻しに弱さが見られ、さらなるビットコインの下落の流れに影響されています。

イーサリアムが下落した原因として、イーサリアムを資金調達資金としていたICOプロジェクトが、開発の長期化に加え、下落相場懸念から、資金捻出に動いているとの指摘がある他、トルコリラショックのより、国内ではビットコインが資産逃避先として注目される一方で、世界的にはリスク回避の動きが強まった可能性があります。

出典:TradingView

ETHJPY

出典:TradingView

また、日本時間朝の時点では、この様にビットコインとイーサリアム(アルトコイン全般に言える)の差がより顕著に表れており、50%を超えたビットコインドミナンスの勢いはさらに加速、2018年初となったBTCドミナンス50%から3日かからずに、53%目前まで迫っています。

出典:TradingView

追記

日本時間14日10時にビットコイン価格が下落に傾き急落、約1時間で70万323円から、66万189円まで5%近い暴落を記録しました。

ビットコインもアルトコインの下落相場に追随する形で下落をしたことで、アルトコイン相場は日本円建で下落幅を広げており、昼の11時時点では、時価総額上位の通貨の中でも20%近い下落率が目立ち始めています。

出典:coinmarketcap

断続的に下落が続く仮想通貨市場ですが、イギリスの投資ファンド企業は、現在の相場だけで判断するのは時期尚早であると言及しています。

CNBC経済番組:ETHはピークから70%以上転落も、判断は時期尚早

イギリスに本社を置く仮想通貨投資ファンドとリサーチ会社CoinSharesの最高戦略責任者を務めるMeltem Demirors氏は、CNBCの経済番組Fastmoneyに出演し、BTCとETH相場展望について様々な意見を述べました。

まず最初に、Demirors氏は、BTCやETHの価値を定めることについては、

相場よりも、重要なものがある。それは実用途のことだ。過去を振り返っても、Amazonの株価は、谷(下落期)からピーク(最高値)まで回復するのに9年はかかった。Intelは15年、そして、Microsoftは17年です。

と大企業に擬え、これら(BTCやETHなど)のプロジェクトの将来性を、今の冴えない相場だけで判断するには時期尚早であるとしました。

そして、Demirors氏は、このように続けました。

2017年年末から2018年年始まで見られた急騰は投機バブルだったが、当時得られた莫大な資金はまさしく今プロジェクトへ再投入されているだろう。

今こそ、様々なプロジェクトがどのように発展するかを決める第一歩となるのだ。昨今、新しい技術がデビューしてから、我々は時間をかけて理解するのが常であり、それらの技術の価値を判断するにはこの2つのメソッドが用いられる。

1.TMA(Total Addressable Market):ある製品やサービスが獲得することが出来る最大の利益機会を算出したもの。つまり、ETHの場合で考えれば、dAppsやスマートコントラクトの応用による収益。企業からの出資や提携は多々見られている。

2.PRM(Penetration Rate of Market):市場の普及率のことで、今ブロックチェーンやスマートコントラクトはまだ初期段階にある、実際の応用にはまだ時間が必要だが、進展はすでに見られている。

更に、Demirors氏は、ETHとBTCを資金調達資金としたICOは主流となっており、そういったプロジェクトが調達したETHとBTCを開発へ用いることも、正に以前のAmazonやMicrosoftと酷似していると述べています。

開発を行う過程は長くとも、調達した資金を利用して価値を生み出すという流れは、仮想通貨の価値を持ち上げる重要な要素であるとしました。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。
05:35
リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長が株式公開の計画はないと再び明言した。同社は企業価値400億ドルで5億ドルの資金調達を完了し、十分な資本があると説明している。
11/07 金曜日
18:34
金融審議会・第5回会合、暗号資産レンディングの規制強化について議論 金商法適用案も
金融庁は7日の第5回金融審議会で、暗号資産レンディング事業を金商法の規制対象とする方針を示した。年利10%台のサービスで利用者がリスクを負う一方、事業者に管理義務がない点が問題視された。
18:16
米証券大手チャールズ・シュワブ、2026年に仮想通貨取引開始へ
米証券大手チャールズ・シュワブが2026年上半期にビットコインとイーサリアムの現物取引を開始。顧客資産約1800兆円を持つ同社の参入で仮想通貨市場の主流化が加速へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧