ICOの新規制法案が欧州議会に提出される、約10億円(800万ユーロ)以下のICOが対象に

欧州議会のメンバーがICO新規制を草案
欧州の経済通貨問題委員会にICOの新たな規制を定める草案が提出された。現在のICO市場は無法地帯であり詐欺行為を受けるリスクが大きいといった指摘を受け、ヨーロッパ全体でICOの枠組みを定めるに至った。

欧州議会のメンバーがICO新規制を草案

欧州議会の委員会である経済通貨問題委員会(European Parliament’s Committee on Economic and Monetary Affairs)に、ICOの新たな規制を定める草案が提出されました。

ICOに関する新たな法案は、ヨーロッパにおけるクラウドファンディング事業者を規制する法案に関連したものであり、欧州議会のメンバーであるAshley Fox氏が中心となって本草案を起案しています。

クラウドファンディングに関する規制法案は昨年から策定作業が進められ、”crowd and peer-to-peer finance(クラウドファンディングとP2P通信に基づいたファイナンス)“という名目のもとで、今年3月からICO規制に関連した条項の策定が議論されています。

Fox氏の草案では、ICOによるトークンセールについて以下のように言及しています。

この法案は、規制に遵守する正当なICOプロジェクトに良い機会を与えるものとなるでしょう。同法案はICO市場を規制する直接的な解決策にはなり得ないかもしれませんが、現在スタートアップの資金調達手段として盛んなICOにおいて投資家保護を図るために欠かせないステップをより明確化することができるでしょう。

また、ICOによるクラウドファンディングサービスの提供者について以下のように言及しています。

ICOプラットフォームの提供者は、ある特定の仮想通貨を用いた資金調達サービスを許可されます。また、ICOは革新的な資金調達の手段ですが、同時に詐欺やサイバーセキュリティーのリスクを投資家に強いることを無視してはいけません。

今回提案されている規制草案は、800万ユーロ(約10億円)以下の規模におけるパブリックセールを対象としています。

また、同草案では現在のICO市場は無法地帯であり、詐欺行為に対するリスクが大きすぎることを強調しています。

そのため、草案によると最低限の枠組みとして資金調達の上限を儲けることが必須となり、そのトークンセールでは証券法に従うことが求められます。

CoinPostの関連記事

スイス金融当局がICOガイドライン作成/世界に先駆けてICO支援国となるか
スイスでは、新規ICOの実施に関するガイドラインを制定し、健全なICOが行われる体制づくりが着々と行われています。当ガイドラインでは、ICOプロジェクトを3つのカテゴリーに分類し、それぞれに適用される法律の枠組みなどを定めています。
失敗した仮想通貨プロジェクトは既に1000個以上|主要国のICO規制状況とICO途上国日本の現状
CoinopsyとDeadCoinsの2つのサイトの調査によると、既に1000個以上のプロジェクトが失敗しているとされ、また、テッククランチによると、2017年の詐欺及び失敗したICO通貨は10億ドル(約1,107億円)とのことです。


画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します