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イタリア、2023年から仮想通貨への課税強化か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

予算案に、仮想通貨への課税強化を盛り込む

イタリア政府は1日、2023年より暗号資産(仮想通貨)取引で得た利益について課税強化する予算資料を公開した。ブルームバーグが報じた。

2023年予算案では、仮想通貨取引で約28万円(2,000ユーロ)以上の利益を得た場合、キャピタルゲインに対して26%課税する計画だ。イタリアでは、これまで仮想通貨は外貨税法によって扱われていたため税率は低かったが、増税が提案されている形だ。

納税者には、条件付きで減税措置を与えることも検討されている。2023年1月1日時点の仮想通貨の価値を申告すれば、税金を14%に引き下げるという内容も盛り込まれた。イタリア国民が、確定申告で仮想通貨保有を申告することを促す狙いがある。

この法案は、仮想通貨について開示義務や印紙税の適用なども盛り込むもので、内容は今後議会で修正される可能性もある。

イタリアの仮想通貨事情

仮想通貨決済企業TripleAによると、イタリアの総人口の約2.3%にあたる130万人程度が仮想通貨を所有していると推定される。

2022年7月時点では、イタリアで仮想通貨ユーザーの57%が男性、43%は女性と見積もられている。また、仮想通貨ユーザーの44%は、28~38歳と、若い世代に属していた。

今年に入ってから、バイナンスなど大手仮想通貨取引所が次々とイタリアに進出している。バイナンス、コインベース、Crypto.comが、イタリアの規制機関から仮想通貨サービスプロバイダーとしてライセンスを取得した。

関連:Crypto.com、イタリアの事業ライセンスを取得

さらに、イタリアの大手プライベートバンクBanca Generali(バンカ・ゼネラリ)が、顧客にビットコイン(BTC)取引の提供を開始した。

仮想通貨ウォレット企業Conioのプラットフォームを同銀行のモバイル・アプリと統合することで、顧客の銀行口座から直接ビットコインの売買を可能にするものだ。カストディには、マルチシグネチャーシステムを取り入れている。

関連:イタリア大手銀、ビットコイン取引提供へ=報道

マルチシグとは

複数の「秘密鍵」で署名を行わないと取引が実行されない仕組みや技術を指す。秘密鍵が1つ漏洩した場合でも、別の秘密鍵がないと取引ができないため、セキュリティを向上させることができる。

▶️仮想通貨用語集

EUの仮想通貨規制法案「MiCA」

EUでは、仮想通貨についての包括的な法案「MiCA」の最終投票がまもなく行われる予定だ。欧州議会の広報担当者は11月、最終投票は2023年2月になる可能性が高いと述べていた。

MiCAは、EUが2020年9月に発表した包括的な仮想通貨規制案で、ステーブルコインやその他のデジタル資産取引の規制に重点を置いており、ライセンス制度や消費者保護要件などを定めている。

イタリアもEU加盟国であることから、MiCAが施行されれば、その内容に沿った形で仮想通貨規制が整備される見込みだ。

関連:欧州の大型仮想通貨法案MiCA、最終投票は2023年か=報道

日本の仮想通貨税制

なお、日本では現在、仮想通貨取引利益は、主に雑所得として分類され、他の所得と合わせて総合課税されている。そのため、税率は所得税・住民税と合わせて最高で約55%にも達する状況だ。

一般社団法人日本ブロックチェーン協会(JBA)の加納裕三代表理事は11月、金融庁担当の鈴木英敬内閣府大臣政務官に、税制改正要望を提出した。仮想通貨を申告分離課税(税率20%)とすることも骨子の一つだ。

関連:加納JBA代表理事、税制改正要望を提出

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