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スリーアローズキャピタル清算人、資産掌握状況を報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

現金、仮想通貨、NFTなどを掌握

破産申請した暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンドThree Arrows Capital(3AC)の清算人企業Teneoは2日、破産裁判の公聴会で清算プロセスの進捗状況を報告。合計約48億円(3,560万ドル)の現金を掌握したと述べている。

Teneoはその他に、投資の強制償還分の約3.7億円(約275万ドル)、Starkwareのトークン、3ACの取引所アカウント、各種仮想通貨、証券、NFT(非代替性トークン)を管理している状態だ。

仮想通貨は、清算人の管理下にあるカストディ口座に保管し、必要に応じて米ドルに変換している。例えば、イーサリアム(ETH)は、平均価格約24万円(1,810ドル)で米ドルに交換したという。

Starkwareトークンについては、3ACがStarkwareのシリーズBラウンドとシリーズCラウンドに出資していた経緯がある。Teneoは、元の取引条件でトークンを購入した。

NFTは、主に3ACが立ち上げたNFT(非代替性トークン)投資ファンド「Starry Night Capital」関連のものだ。

証券などについては、将来株式取得略式契約スキーム(SAFE)と将来トークン取得略式契約スキーム(SAFT)、その他の株式投資契約など約180の契約の存在が確認されている。Teneoは、これらは流動性が低いとみなしており、こうした投資から価値を引き出すための選択肢を検討していく。

将来株式取得略式契約スキーム(SAFE)とは

転換社債から派生した債権の一種で、満期や利息を設定せず、簡略化した契約を特徴とする。

▶️仮想通貨用語集

「創業者らは非協力的」

Teneoは公聴会で、3ACの創業者らが非協力的であることについても指摘した。

Teneoは、創業者らと弁護士を通じて話し合いを行ったが、3AC側は、資産や一部の契約について、おおまかな開示を行ったのみで、帳簿や記録一式を渡すことはなかったと説明している。3ACの投資マネージャーも非協力的だった。

さらに、Teneoが3ACのシンガポール事務所に入った時には、ほとんどの文書、サーバー、ハードディスクが持ち去られていた状態だったという。3ACの元投資顧問は、全ての情報と書類を提供したと表明しているが、Teneoはこの発言は虚偽であるとも主張した。

Teneoは、3AC創業者のSu Zhu氏とKyle Davies氏が会社破綻前に購入した超大型ヨットについても調査結果を報告。このヨットの代金について、3ACの資金から直接支払うための、複数の送金が確認されているという。

Teneoは、「創業者たちはインドネシア、UAE(アラブ首長国連邦)にいるようだが、これらは外国裁判所の命令を執行するのが困難なことで知られる司法管轄区である」とも述べた。

Teneoは10月、情報提供に協力しなかったという理由で、3AC創業者たちのTwitterや電子メールアカウントを通じて、召喚状を送ることを裁判所に申請していた。

コインポストの提携メディアThe Blockは関係筋の情報として、Martin Glenn裁判長が2日、3ACの創設者を召喚すること、および通信内容の提出を求める召喚状の発行を承認したと伝えている。

米SECなども調査中

3ACは、今年5月の旧テラエコシステム崩壊をきっかけに債務不履行に陥り、7月に、米国で破産法第15章(国際倒産)に基づき破産を申請した。

その後、米証券取引委員会(SEC)や米商品先物取引委員会(CFTC)も3AC破綻をめぐり調査に乗り出している。3ACが投資家に対して誤解を招く表現で説明を行っていたかどうか、必要な登録を申請していたかどうかを調べている形だ。

他にシンガポールの金融管理局も、3ACが偽装情報を当局に提供していたとして調査している。

関連:破産申請したThree Arrow Capital、米政府も調査を開始=報道

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