はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインなどリスクオンムードも、上昇トレンドのモメンタムは後退|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週、1/28(土)〜2/3(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。

関連米ナスダック・ビットコインなど反落 ドル急伸、FRB利上げ継続懸念


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

1/28(土)〜2/3(金)の週次レポート:

【お詫びと訂正】

2/5に掲載した市況内容について、CoinPost側のミスにより「第1図:BTC対円チャート(1時間足)」に誤った画像が設定されていました。訂正してお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

今週のビットコイン(BTC)対円相場は、前週に引き続き300万円周辺で揉み合いが続いている。

週末に一段高を演じたBTCだったが、2.4万ドルにタッチすると失速し、週明けからのアルトコインの売りに連れて310万円からジリ安に転じると、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に警戒感が広がり300万円周辺まで押した。さらに、この日は米株市場引けにかけて株価が軟化したことに加え、アルトの売りが加速したことでBTC相場はわずかに300万円を割り込んだ。

一方、週央にかけてのBTCは300万円を挟み込み下げ止まると、FOMC後にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「ディスインフレが始まった」と発言したことで、相場は上値を追う展開に転じ、311万円にタッチした。

ただ、FOMC翌日の相場は続伸とはならず、上昇一服でイベントを消化するように利食いが入り反落。米時間にはIT株の上昇に支えられる場面もあったが、引け後のアップル(AAPL)の決算が不振だったことで上値を重くした。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

FOMCを切っ掛けに相場が折り返すかと懸念していたが、「ディスインフレが始まった」とのパウエル議長の一言がリスクオンムードを掻き立てたようだ。

パウエル議長は「インフレが目標の2%に戻っていると確信するには、より多くの証拠が必要だ」と発言した他、「今後数回の利上げ」について言及したが、FF金利先物市場では3月での利上げ停止観測が後退することはなかった。

「Don’t Fight the Fed(=FRBに逆らうな)」が相場では通説とされているが、市場は都合の良い情報だけを聞き入れているようにも思える。

市場のFRBに対する楽観観測が正当化されるかはこの先の経済指標を確かめるしかなく、3日の雇用統計や再来週14日の消費者物価指数(CPI)が注目される。

先週指摘したBTC対ドルのRSIのダイバージェンスは継続しており、上昇トレンドのモメンタム後退が示唆されている。事実、FOMC後に相場は上昇したが、終値での保ち合い上放れには失敗しており、3日の雇用統計の結果が強めに出れば来週は相場が調整局面に入る可能性もあるだろう。

雇用統計が相場の支えとなっても、終値で直近高値の2.42万ドルを回復しない限り安心はできないと見ている。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:方向感欠くビットコイン、2万ドル周辺はサポートが機能しやすいか

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/12 月曜日
14:57
インフレ・送金コスト上昇・資本規制強化でビットコイン需要拡大=BISレポート
国際決済銀行(BIS)の最新調査で仮想通貨の国際取引が2021年に380兆円に達し、従来の地理的障壁や資本規制の影響を受けにくいことが判明した。
12:46
メタプラネット、エルサルバドル政府のビットコイン保有量を上回る
メタプラネットが1,241ビットコイン(約184億円)を追加購入し、総保有量6,796BTCでエルサルバドル政府を上回った。暗号資産(仮想通貨)投資戦略を加速させている。
12:30
米中関税協議の進展に期待感、ビットコイン過去最高値に迫るも不確実性残る
米中貿易協議で「大きな進展」も不確実性残る中、ビットコインは過去最高値に迫る水準まで上昇した。イーサリアムは2,700ドル近くまで急伸、ブラント氏が「月足もみ合いパターンが急騰を示唆」と分析した。クジラ(大口投資家)の買い集めやRWAトークン化の拡大も追い風に。
12:07
米民主党議員ら20名、トランプ政権関係者に対する「仮想通貨腐敗(汚職)防止法案」を提出
米民主党の上院議員20名が、大統領や政府高官による仮想通貨発行・後援を禁止する仮想通貨腐敗(汚職)防止法案を提出した。トランプ氏のミームコインであるトランプコイン(TRUMP)発行を批判し、規制強化を目指す。
11:41
日本ブロックチェーン協会開催の「web3基礎研修」7月開講へ 現役プロがテーマごとに解説
日本ブロックチェーン協会(JBA)によるWeb3基礎研修2025の概要が発表された。NECの深田彰氏やNext Finance Techの徳力創一朗・土田真也両氏が登壇し、Web3の基礎からDeFi、NFT、DAOまで実践的に学べる全6回のプログラムについて紹介。
09:43
ブラジルのベロオリゾンテ市がビットコイン法案を可決
ブラジルのベロオリゾンテ市議会がビットコイン法案を可決。多角的アプローチで、仮想通貨ビットコインの「首都」を目指す取り組みを推進していく内容だ。
05/11 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン10万ドル復帰やリップルとSEC裁判の和解合意など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|10年後早期リタイアに必要なビットコイン数に高い関心
今週は、ビットコインを所有してリタイアするための最新ガイドライン、金からビットコインへの資金シフトの可能性、米ニューハンプシャー州の仮想通貨備蓄法案成立の影響に関する記事が最も関心を集めた。
10:30
ビットコイン1500万円回復、米英貿易協定でリスクオン加速|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは米英貿易協定合意を受けて大幅上昇し1500万円を回復した。米ニューハンプシャー州やアリゾナ州での仮想通貨準備金法案可決も追い風に。bitbank長谷川アナリストが相場を解説。
05/10 土曜日
14:30
改訂版GENIUS法案、テザーも米規制対象に DeFiへの影響も
米上院の改訂版GENIUS法案で海外ステーブルコイン発行体も米国の規制対象に。テザーなど1500億ドル市場への影響と、DeFi開発者・バリデーターまで拡大された規制範囲の懸念点
13:00
コインベースCEO明かす「企業資産の80%をビットコインに投資検討も断念」
米取引所コインベースグCEOが財務戦略としてのビットコイン保有を検討していた過去を語った。同社は投資目的で約1,900億円相当の仮想通貨を保有している。
11:45
ブラックロック、イーサリアムETFの現物償還機能を申請
ブラックロックがイーサリアムETF「ETHA」の改訂届出書を提出し、SECの承認を前提に現物による設定・償還機能を追加。最終判断は2025年10月頃の見通し。同時にビットコインETF「IBIT」には量子コンピューティングリスクに関する記載も追加。
10:30
アダム・バックが試算、メタプラネット株価1340円到達の可能性も
ビットコイン専門家アダム・バック氏が新指標「mNAV回収月数」を提案し、メタプラネットの適正株価1340円を算出。ストラテジーと比較して3.8倍速いmNAV回収速度を実現していると分析。
09:40
台湾議員、ビットコイン準備金創設を提唱
台湾立法院の葛議員が国家資産の多様化を図るため仮想通貨ビットコインを準備金に採用することを提案した。米国における準備金政策の実現例も挙げている。
08:30
4月安値から5倍高騰、AI関連銘柄VIRTUAL 長期保有促進策で再注目に
AI関連のVirtuals Protocolのトークン価格が400%超の急反発。Diamond Hand BonusとTake Profit Cooldownの導入で長期保有を奨励。AIエージェント市場で最も効果的なローンチパッドとしての地位を確立した見方も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧