はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マウントゴックス、債権者への弁済期限日などを再度延長

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

弁済開始も延長へ

2014年に経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt.Gox)は9日、裁判所の許可を得て、弁済方法の選択および弁済先情報の登録を行う期限を2023年4月6日に再度延長したと報告した。

今年1月には3月10日までに変更していたが、その期限をさらに約1カ月延長。マウントゴックスの弁済はビットコイン(BTC)などの売り圧につながる可能性があるとの見方があり、上述した登録期限から早ければ今月中にも弁済が行われるとの予想に関心が集まっていたが、今回の変更によって弁済開始も延びたことになる。

関連マウントゴックス、まもなくビットコインなど弁済開始か

マウントゴックスは延長の理由を「債権者の弁済方法の選択および弁済先情報の登録の進捗状況等」を考慮したと説明。前回の案内にあった「新たな期限の経過後、可能な限り速やかに弁済を実施する」との文言は今回は書かれていないが、前回よりもさらに延長したことから、来月6日の期限後もできるだけ速く弁済を開始するとみられる。

また、今回は「やむを得ない事由がない限り、これ以上期限を延長することは基本的に難しい」と述べ、速やかな手続きを促した。なお、すでに弁済方法の選択および弁済先情報の登録を完了している債権者は、4月6日まで内容を修正することができるとしている。

今回の変更に伴い、基本弁済期限日、早期一括弁済期限日および中間弁済の期限日も23年の9月30日から10月31日に変更。今回の案内の通り手続きが進めば、4月6日から10月30日までに弁済が行われることになる。

関連リスク回避姿勢強まりビットコイン続落、マウントゴックス大口債権者の売り圧懸念は後退か

弁済への関心

マウントゴックスが、破綻につながるハッキング被害を受けたのは2011年。非常に長い年月が経過しているが、弁済開始が迫ってきていることで本件に対する注目度が高まっている。債権者はハッキングから10年以上経って補償が受けられることになる。

一方で、投資家の間では売り圧への懸念が高まってきた。2019年9月に再生管財人が報告したデータによると、マウントゴックスはビットコインを14万1,686BTC(現レートで4,000億円相当)、ビットコインキャッシュ(BCH)を14万2,846BCH(同21億円相当)保有している。

9日には、最大債権者の1つ「Mt Gox Investment Fund(MGIF)」が、返還される予定のビットコインを売却しない方針を示したことが報じられた。

また、今月初旬にはMGIFともう1つの最大債権者である取引所「Bitcoinica(閉鎖済み)」が「金銭による弁済」を選ばなかったことが伝わり、大量のビットコイン売却に対する懸念は緩和されてきている。

関連マウントゴックス最大債権者、弁済予定のビットコイン「売却しない」意向=報道

マウントゴックスとは

2010年から2014年にかけて運営された、東京を拠点とする仮想通貨取引所。ハッキング被害によって閉鎖しており、これをきっかけにして、取引所がハッキングされたり、誤送信などで仮想通貨を失ったりすることを「GOXする(ゴックスする)」と呼ぶ慣習が生まれた。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧