はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マウントゴックス、まもなくビットコインなど弁済開始か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今月から弁済開始か

2014年に経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所MT GOX(マウントゴックス)の債権者への弁済が、間も無く開始される見込みだ。

MT GOXは1月6日、債権者による弁済手続きの登録期限の変更を発表。2023年3月10日に登録期限が変更されたことに伴い、基本弁済期限日と早期一括弁済期限日、中間弁済の期限日を23年7月31日から同年9月30日に変更した。

この変更通知書によると、変更された登録期限(3月10日)以後、「可能な限り速やかに弁済を実施する」としている。弁済手続きには弁済方法の選択と弁済先情報の登録が含まれており、1月6日の案内掲載後、登録内容の確認作業を開始すると説明されていた。

一部の債権者は、早ければ今月中にも弁済を受けられる可能性があると予想している。

関連:マウントゴックス、債権者の弁済期限日などを延長

マウントゴックスとは

2010年から2014年にかけて運営された、東京を拠点とする仮想通貨取引所。ハッキング被害によって閉鎖しており、これをきっかけにして、取引所がハッキングされたり、誤送信などで仮想通貨を失ったりすることを「GOXする(ゴックスする)」と呼ぶ慣習が生まれた。

▶️仮想通貨用語集

弁済について

MT GOXの債権者への弁済は、2021年11月16日に東京地方裁判所による認可決定が確定した再生計画に基づいて行われる。弁済手続きでは、債権者が以下の選択及び登録を行わなくてはならない。

  • 早期一括弁済を受けるか否かの選択
  • 金銭による弁済の受取方法と受取先情報の登録
  • 仮想通貨債権の一部の弁済を、ビットコインとビットコインキャッシュで受けるか否かの選択
  • 仮想通貨による弁済を受ける場合の、仮想通貨取引所等のユーザー情報の登録

MT GOXの保有資産は、現預金として約693億9760万円、仮想通貨は14万1,686BTC(小数点以下略)と14万2,846BCHと、2019年9月に再生管財人から報告されている。

早期一括弁済を選択した場合、債権者は債務額の90%を受け取ることになるという。この額は2014年のMT GOXに対するハッキング時(85万BTCの被害)に、プラットフォーム上にロックされていた資産の約21%に当たると計算されている。

選択しない場合は、破産に関する民事訴訟の終了を待つしかないが、情報筋によると、このプロセスには5年以上の期間がかかると予想されている。

米仮想通貨メディアCoinDeskの報道によると、合わせてMT GOXの最大の債権者(請求権の約20%)となる取引所「Bitcoinica」(閉鎖済み)とMT GOX投資ファンド「MGIF」は、早期一括弁済を選択し、債権をビットコインで受け取ることにしたという。この決定により、大量のビットコインの売り圧に対する懸念が緩和されたようだ。

MT GOXの債権者向けのreddit「MtGoxInsolvency」によると、債権を仮想通貨と現金で受け取る選択をした場合、最初の20万円分が日本円(現金)、残りは約71%が仮想通貨、29%が現金という割合で支払われることになるという。

仮想通貨による弁済を受ける場合、債権者が直接仮想通貨を受け取るのではなく、再生管財人が指定した代理受領業者(取引所)が債権者の代わりに受けとることとなる。日本の代理受領業者として、SBI VC トレードとビットバンクが代理受領業者に指名された。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧