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Coincheck、フィナンシェトークン(FNCT)の取扱い開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FNCTがコインチェック上場

暗号資産(仮想通貨)交換業者Coincheckの「取引所」で16日、フィナンシェトークン(FNCT)の取り扱いがスタートされた。Coincheck IEOにおけるFNCTの販売価格0.41円に対して、執筆時点に1.25円で取引されており、約3倍の上昇幅を記録している。

出典:Coincheck

フィナンシェトークン(FNCT)は、ブロックチェーンを活用したトークン発行型のクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」のプラットフォームトークン。FiNANCiEを利用して発行された各オーナー(個人、クラブ、プロジェクト)のコミュニティトークン(CT)の横串を通す役割を担い、シナジー効果を生むための機能が設けられている。

FNCTは、23年2月21日にCoincheck IEOにおける2号案件として販売を開始、わずか1時間で調達目標金額(10.66億円)を突破し、最終的な申込金額は200億円超を記録。申し込み倍率は18.78倍に達していた。

IEOとは

Initial Exchange Offeringの略。デジタルトークンの発行を通じて行う資金調達手段の一種。2018年頃まで主流だったICO(Initial Coin Offering)とは異なり、仮想通貨取引所による審査・サポートを通じてプロジェクトが選出されているため信頼性が高く、トークンのマーケティング・販売・上場まで幅広くバックアップされる。

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関連:FiNANCiEがトークンIEOでコインチェックを選んだ理由(前編)|CONNECTV・動画解説

コミュニティトークンホールディングの開始

Coincheck取引所での売買開始に伴い、CoincheckプラットフォームでFNCTの送金・受取が可能になった。なおCoincheckが対応するのは、イーサリアムブロックチェーンで発行されたFNCTのみ。ポリゴン(MATIC)チェーンのFNCTには対応していないため、送金時のネットワーク選択に注意する必要がある。

また、FiNANCiEコミュニティの活性化への貢献に応じてインセンティブを付与する「コミュニティトークンホールディング」機能も16日から開始されている。

コミュニティトークンホールディングは、FiNANCiEにて活動するスポーツチームやクリエイターのコミュニティを活性化させるためのインセンティブプログラムの1つ。毎月集計するアクティブコミュニティランキングに基づいてFNCTが配布され、各コミュニティが発行するCT(コミュニティトークン)のサポーター(長期保有者)に分配する仕組み。

出典:株式会社フィナンシェ

初回は2023年4月上旬、報酬プール額1億2千万FNCTの10%である1200万FNCTを付与する予定だ。

FNCTはまた、2023年春頃にステーキング機能を開始予定。ユーザーはバリデーター(データの検証・承認を行う処理主体)を選んだうえで、保有するFNCTをロックすることで参加が可能になり、その報酬としてFNCTを得られる。ステーキング参加要件等の詳細は、追って報告される予定だ。

関連:「FNCT」のトークン設計とコインチェックの評価(後編)|CONNECTV・動画解説

FiNANCiEとは

FiNANCiEは、スポーツクラブやクリエイターが、サポーターと共に夢や目標を実現するためのトークン発行型クラウドファンディングとコミュニティを提供するプラットフォーム。

スポーツクラブやクリエイターは「オーナー」としてコミュニティトークン(CT)を発行。CTを購入したファンは「サポーター」としてコミュニティの一員となり、オーナーから限定特典(オフ会参加・限定グッズなど)を受ける権利を得る。

2022年12月時点で、サッカー、野球及びバスケットボール等のスポーツチームによるフィナンシェ内でのトークン発行事例は86件に上り、ユーザー規模は8万人を突破。一次市場(発行市場)、二次市場(流通市場)の市場規模は合計25.2億円となっている。

FiNANCiEはエンタメ、地域創生分野へと拡大。運営企業である株式会社フィナンシェは、Coincheck IEOでFNCTの販売を実現させたノウハウを活かし、各プロジェクトの国内拡大や世界展開を視野に入れたIEO支援事業にも進出。FiNANCiEのロードマップとしては、2023年後半にも海外進出を計画している。

関連:コインチェックIEO第2弾、フィナンシェトークン(FNCT)を解説【独自インタビュー】

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