はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

人類vsゾンビのサバイバル・ブロックチェーンゲーム「Undeads Metaverse」とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Undeads Metaverse(アンデッド・メタバース)は、文明退廃後の終末的な世界観におけるゾンビ軍と人類軍の衝突を描いたブロックチェーンゲームです。ゾンビ軍は、ゾンビこそ人間の進化した姿だとする思想から人間の一掃を試み、人類群はゾンビのいない世界を取り戻すために戦います。

Undeads Metaverseは2024年以降にリリースされる予定であり、2023年2月現在は開発中です。まだ実際にプレイはできませんが、開発チームは各種イベント開催の準備を進めており、NFTのミント解禁やトークンセールなどが続々と行われる見通しです。直近では、ゲームキャラクターのゾンビを獲得できる「ポーションNFT」のミント解禁が予告され、注目を集めました。

そこで本記事では、そんなUndeads Metaverseの魅力を紹介。ゲームプレイや独自の工夫が盛り込まれたトークンエコノミー、今後のロードマップに基づく将来性まで詳しく解説します。

目次
  1. 終末世界観のサバイバルRPG「Undeads Metaverse」とは
  2. Undeads Metaverseの魅力
  3. Undeads Metaverseのトークノミクス
  4. Undeads Metaverseの将来性
  5. 期待高まるUndeads Metaverse、続々と始まるイベントに注目

1. 終末世界観のサバイバルRPG「Undeads Metaverse」とは

Undeads Metaverse(アンデッドメタバース)は、複数プレイヤー参加型のサバイバルRPG。イーサリアムネットワークや独自暗号資産「UDS」を活用したPlay to Earn(遊んで稼ぐ)ゲームとしてローンチされる予定です。

2023年2月現在、Undeads MetaverseはWeb3関連の知識・経験が豊富なチームによって開発が進められています。チームを率いるのはLeo Kahn氏とAsh Hodgetts氏。がLeo Kahn氏はPayPal社の暗号資産部門のシニアディレクター、Ash Hodgetts氏はAnimoca Brands社の手がけるブロックチェーンゲーム『Phantom Galaxies』でヘッドマーケターを務めた経歴を持ち、いずれもWeb3ゲーム界のエキスパートとして知られています。

Undeads Metaverseの開発には外部の多くの企業がパートナーとして加わっており、業界からの期待感や規模の大きさが読み取れます。例えば、ゲーム開発会社「WHIMSY GAMES」と、ソフトウェア開発やブロックチェーンソリューションを提供する「unicsoft」もチームの一員です。

2. Undeads Metaverseの魅力

続いては、Undeads Metaverseの魅力を紹介します。

既に多くのWeb3ゲームが公開されている中、ゲームの将来性を判断するには、他のタイトルとは一線を画す独自性の有無や、やりこみ要素の多さ、収益化システムの充実度等を確認すると良いでしょう。

2-1. ゾンビ軍か人類軍かを選んで戦うストーリー性の高さ

Undeads Metaverseのゲームプレイは、ゾンビ軍と人類軍の衝突を基本的なストーリーとしており、ゲーム参加者はどちらかに所属してプレイします。ゾンビ軍と人類軍にはそれぞれ特徴があるため、プレイヤーは両者の特徴を踏まえて所属する陣営を選びます。

CPU相手に戦うのではなく両軍共に実際のプレイヤーが操作するため、現実世界の戦争のように無数の要素が影響し合い、極めてリアリティのある複雑なストーリーを展開してゆくことが期待されます。こういったストーリーの予測不可能性は、大きな魅力と言えるでしょう。

では、ゾンビ軍と人類軍にはどのような特徴があるのでしょうか。まずはゾンビ軍について紹介します。

ゾンビは「HÈLウイルス」が人間に感染することで発生した存在であり、攻撃的な性格です。HÈLウイルスは生物兵器の実験中に生まれたもので、瞬く間に拡散して世界中を混乱に陥れました。

HÈLウイルスに感染したゾンビには性別が存在し、交配によって子供ゾンビを生み出せる点も特徴です。ねぐら作りや装備品の作成、繁殖などによって勢力の拡大を目指します。

その一方、幸運にもHÈLウイルスへの感染を免れた、もしくは一度はゾンビになるも開発された解毒剤を飲んで人間の姿に戻れたのがヒューマン(人類)です。

ヒューマンはゾンビのような繁殖はできませんが、犬など「ペット」の力を借りて戦闘を有利に進めることができる点はゾンビ軍との大きな違いです。人類軍はペットと協力しながら、住居・商業施設の建設や装備品の作成などによってゾンビ軍に対抗します。

ゾンビとヒューマンの特徴を理解し、プレイしたい陣営を決めた後は、所属する陣営のNFTを購入しましょう。ゾンビ軍・人類軍共にNFTは以下のレアリティ設定に基づき発行され、高レアリティのものほどプレイを有利に進められます。

  • コモン:計3,333体
  • アンコモン:計2,222体
  • レア:計1,000体
  • エピック:計100体
  • レジェンダリー:計11体

2-2. 多様なチャネルから収益化が期待できる

本章冒頭でも触れた通りUndeads MetaverseはPlay to Earnゲームでもあり、遊びながら独自トークン「UDS」やゲーム内通貨「UGOLD」を獲得して収益化を狙えます。収益化チャンスの代表的な例は以下の通りで、豊富なラインナップから選択可能です。

  • 作成したNFTアイテム(ゲーム内リソース)を販売
  • 土地を所有し、その土地を利用する他プレイヤーから利用料を得る
  • ゲーム内NFTステーキング機能の利用
  • バトルに勝利して対戦相手からアイテムを獲得し、販売する

収益化の選択肢は上記以外にも多様に用意されているため、自身のプレイスタイルに合わせた柔軟な収益化が可能となるでしょう。

このように、Undeads Metaverseは収益化の選択肢について非常に自由度が高いという特徴があります。プレイヤーはサバイバルやバトルに関わるだけでなく、製造業や地主、または起業家としてメタバースに貢献してトークンを得ることも可能となります。

2-3. 「Undeads VR HUB」でプレイヤー間の交流が可能

加えてUndeads Metaverseは、Web3ゲームをVRテクノロジーと統合することを通じて、その魅力をさらに高める計画です。

例えばチームは2023年2月現在、VRを通じてプレイヤー同士が交流できる「Undeads VR HUB」の開発に取り組んでいます。

VR HUBでは、ドッグレースやビリヤード、ポーカー、ボーリングなどのサイドゲームをプレイヤー同士で楽しめる場となる予定。こういったサイドゲームにおいても、勝利や好成績によってトークンが獲得できるP2Eの設計です。

Undeads VR Hubの本格的な開発は2023年中に始まるようですので、近いうちにより詳しい内容が公開される可能性があります。

3. Undeads Metaverseのトークノミクス

続いては、Undeads Metaverseのトークンエコノミーについて詳しく解説しましょう。開発チームは持続可能なエコシステムの構築をミッションに掲げ、Play to Earnゲームの「常識」を変えることを目指しています。

3-1. ガバナンストークン「UDS」

Undeads Metaverseのトークンエコノミーにおける中心的な存在は、イーサリアム上で発行される「UDS」トークンです。

UDSの主な役割は、プレイヤーへのインセンティブ提供とガバナンスの分散化。

エコシステムに貢献したプレイヤーへ報酬として支払われ、保有によって追加で報酬が得られる仕組みを実装することでトークンの長期保有を促します。また、ゲームの方向性を決める投票に参加するためのガバナンストークンとして、各プレイヤーの積極的なコミュニティ参加を促進します。

具体的には、UDSは以下の用途に活用される予定です。

  • ガバナンス投票
  • ステーキングによる報酬獲得
  • ゾンビの繁殖
  • ゲーム内資産の取引に用いる通貨
  • その他メタバース内のさまざまな活動

総発行数量は2.5億UDSであり、IEOやIDOといったイベント開始から48か月間に渡って流通量が増えて行く設計です。

以下は、UDSトークンの流通数の推移を表した画像です。

一般的なP2Eゲームが抱える課題として、報酬トークンの供給過多や利益確定による売り圧上昇によるエコシステム崩壊リスクが挙げられます。そこで、Undeads Metaverseの開発チームは、こういった課題を解決するために、独自のマーケットプレイスを設計しました。

それが、トランザクションに際してUDSトークンを排他的に使用する仕組みです。

Undeadsの独自マーケットプレイスではゲーム内NFTの取引・オークションによってゲームに費やした労力を収益化できますが、その際にはUDSトークンを使用する必要があります。この仕組みはUDSの需要をキープし、エコシステム全体を長期的に安定させる効果が期待できるでしょう。

また、マーケットプレイスで行われる取引にかかる手数料はコミュニティの財産として蓄積され、エコシステムに還元される仕組み。これにより、経済の長期的な運用と拡大をサポートします。

3-2. ゲーム内通貨「UGOLD」

Undeads Metaverseのトークノミクスは、UDSと「UGOLD」と呼ばれるゲーム内通貨によって構成されています。UGOLDはゲーム内アクティビティに対する報酬・UDSのステーキング報酬としてユーザーに配布されるトークンです。

UGOLDには発行上限は設けられておらず、ゲームで遊ぶ人が増え、エコシステムの規模が大きくなるほど流通量は増加していく可変供給の仕組みです。過剰なインフレを抑止するため、将来的には幾つかのバーン(燃焼)イベントが設計される予定です。

例えば、一定額がゲーム内の手数料として徴収される予定です。また、「キャラクターのレベルアップにUGOLDのバーンが必要となる」といったメカニズムが導入される可能性があります。

4. Undeads Metaverseの将来性

最後に、Undeads Metaverseの将来性について考察しましょう。

開発チームは、公式サイトのホワイトペーパーにてロードマップを公開しております。ロードマップによると、2023年には以下のアップデートが予定されています。

時期 ロードマップの内容(一部のみ記載)
2023年第一四半期 ポーションNFTのミント解禁、ステーキング機能のリリース、UDSのトークンセール
2023年第二四半期 ペットNFTのミント解禁、解毒剤NFTの配布、独自マーケットプレイスのローンチ
2023年第三四半期 ランドNFTのセール開始、クローズドでのベータテスト開始
2023年第四四半期 乗り物NFTのセール、ベータ版のローンチ

段階的にNFTのミントが解禁され、2023年中にベータ版のプレイが可能になる見通しです。

以下は、2023年第一四半期における開発の進捗状況です。(2023年2月23日時点)

なお同時点では、ゾンビNFTを獲得できる「ポーションNFT」のミント解禁が予告されており、ブロックチェーンゲーマーから注目を集めています。

より詳細なロードマップの内容や進捗状況は公式ページ、最新のイベント情報はTwitterなどからアナウンスされると予想されます。公式アカウントを定期的に確認することで、キャンペーン情報をキャッチアップ出来るでしょう。

5. 期待高まるUndeads Metaverse、続々と始まるイベントに注目

Undeads Metaverse(アンデッド・メタバース)は開発中であるものの、大規模かつ有望なプロジェクトとして、ブロックチェーンゲーマー・NFT投資家・開発企業を含めたWeb3業界全体から関心を集めています。

今後はNFTのミント解禁やトークンセール、独自マーケットプレイスの公開が続々と実施される予定です。ストーリー性の高さやVR体験を通じたコミュニケーションなど、魅力的な要素の多いゲームですので、興味があればローンチ前のイベントに参加してみてはいかがでしょうか。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/02 水曜日
16:57
三菱UFJ信託銀行、電子決済手段としては国内初のステーブルコイン発行へ=報道
三菱UFJ信託銀行が近日中に「電子決済手段」としてのステーブルコイン事業を開始する。カーボンクレジット取引から始め、貿易決済への拡大も視野に。
14:30
ソニー・シンガポール、オンラインストアでステーブルコインUSDC決済に対応
ソニー・シンガポールが仮想通貨取引所と提携し、オンラインストアでステーブルコインUSDCによる決済サービスを開始。シンガポール初の仮想通貨決済対応家電ブランドとなり、ソニーグループの分散型技術戦略と連動した取り組みとなった。
13:25
エリック・トランプ氏「仮想通貨事業参入のきっかけは不当な銀行口座閉鎖」
トランプ大統領の次男エリック氏は、大手銀行による突然の口座閉鎖が仮想通貨事業参入のきっかけとなったと明かした。同氏は、ブロックチェーン技術により今後10年で金融や銀行の在り方は大きく変わると予想している。
12:56
メタプラネット、ビットコイン追加購入で累計4,206BTCに
メタプラネットが4月2日に仮想通貨ビットコインを160BTC、約20億円分追加購入し、累計4,206BTCに保有量を伸ばした。2025年末1万BTC・2026年末2万1,000BTCを目指し、独自財務戦略を進める。
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧