CoinPostで今最も読まれています

半年間で25倍の成長率に:ビットコインのライトニングネットワークが順調に拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1MLのライトニングネットワークデータ
ビットコインライトニングネットワークの専門検索、分析サイトである「1ML」にて、ネットワークキャパシティが100BTCを上回り、ノード数、チャネルともに前月比で大幅上昇。順調に拡大中であることが明らかになった。
ライトニングネットワークとは
ビットコインのスケーラビリティ問題解決のため、取引承認をブロック以外でも可能にする、パブリックブロックチェーンの2nd Layerに当たる技術。 直接繋がりのない2者間でのマイクロペイメント(1円以下の小額送金・少額決済)を実現することができる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

1MLのライトニングネットワークデータ

ライトニングネットワーク専門の分析、検索エンジンであるウェブサイト「1ML」によると、ビットコインライトニングネットワークのキャパシティが遂に100BTCを超え、ノード数が3,350ノード、チャネルの数も12,000チャネルを上回るなど、急速に拡大を続けていることが明らかになりました。

そのキャパシティ、ノード数、チャネル数は、前月比でそれぞれ+7%、+10.39%、+44%の上昇を記録しています。

出典:1ML

ライトニングネットワークは、ビットコインの手数料高騰、取引遅延をはじめとするスケーラビリティ問題などを解決するために開発されたオフチェーンソリューションであり、アメリカのスタートアップ企業「Lightning Labs」が先陣を切って開発を進めています。

ビットコインは、その手数料の高騰からマイクロ決済に向いていないとされていましたが、ライトニングネットワーク実現によって、手数料が大幅削減でき、日常生活の支払いなどに重宝されるマイクロ決済を行うことが出来るようになるとされています。

Kevin Rooke氏のTwitter(@kerooke)で投稿された下の図を見ても分かる通り、今年2018年2月1日には、キャパシティが僅か4BTCだったことから、約半年間で25倍もの成長を遂げていることは、非常に注目すべき関心の高まりであると言えるでしょう。

さらに、ライトニングネットワークノード開設を容易に行える端末などを販売する仮想通貨関連企業Casaでインフラエンジニアを務めるJameson Lopp氏は、自身のTwitter(@lopp)にて、そのキャパシティの驚異的な高まりから”年内には、数千BTCほどの規模になっているのではないか”と記述しました。

ライトニングネットワークの発展

ライトニングネットワークは、ビットコインの重大な問題を解決する可能性を秘めていますが、7月15日時点で、仮想通貨レビューサイトShitcoin運営者のAndreas Brekken氏が運営するノードが、キャパシティの50%以上に達するなど、寡占化が危惧されています。

しかし、仮想通貨ライトコイン(LTC)の創業者であるCharlie Lee氏は、自身のTwitter(@SatoshiLite)にて、今後のライトニングネットワークの普及について、以下のように示唆しました。

将来的に「ライトニングネットワーク」は、ネットワークルーターに事前に組み込まれるだろう。

それがデータや支払いの中継地点となった結果、ライトニングネットワーク取引やアトミックスワップによる取引手数料から利益を得ることが出来るようになる。

仮想通貨でプリペイド携帯支払いを受け付けるBitrefillのCEOを務めるSergey Kotliar氏は、ライトニングネットワークがスケーラビリティ問題の永久的な解決策になることは難しいと語る一方で、仮想通貨の機能を10倍、または100倍ほど高め、次なる解決策が見つかるまでのつなぎの役割としては十分に機能すると主張しました。

なお、近日中に行われるビットコイン(BTC)のアップグレードでは、新しい”言語”の追加、および、Partially Signed Bitcoin Transactions(PSBT)の採用などが見込まれており、機能や応用性の向上が期待されています。

CoinPostの関連記事

ライトニングネットワークのキャパシティの過半を一つのノードが占有
Shitcoin.com運営者のノードのキャパシティがこの一週間で急増し、ライトニングネットワーク全体の過半を占める異常事態が起きている。しかしこのノードの目的は、以前から指摘されているライトニングネットワークの寡占化の問題を調査することにあると思われ、危険性は低い。
ライトニングネットワークとNFCの融合|新時代のビットコイン決済へ
開発者の一人が、LNとNFC(日本のNFC準拠規格:Suicaなど)を融合した新決済システムを提案しました。スマホをかざすだけでBTC決済可能な上、領収書やクーポンなどの情報を記載した「HTMLレシート」も発行可能としています。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/29 水曜日
16:36
日銀黒田総裁、フィンサム2023の挨拶で「シン個人」のための決済システムに言及
日本銀行の黒田東彦総裁は、CBDCについて「今後実現していかなければならないし、実現していく」との見解を示した。具体的なCBDCの実装時期や手段について、あらゆる選択肢を準備しておくことが「中央銀行の責務」だと語った。
13:29
Lido、イーサリアム出金量管理にNFTを活用
リキッドステーキングの最大手プロトコルLido Financeは、仮想通貨イーサリアムの出金プロセスで、NFTを活用する計画を明らかにした。取得したNFTは転送できるため、ETHステーキング報酬の請求権が譲渡・売買可能になる。
13:26
大手取引所OKX、香港で仮想通貨ライセンス申請へ
大手仮想通貨取引所OKXは、香港での仮想通貨取引サービスの提供に向け、現地法人を設立し、仮想通貨サービスプロバイダーのライセンス申請を行う意向であると発表した。
12:51
ビットコイン相場に市場の迷い、バイナンス訴訟の影響懸念も
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインが反発するも米株指数とともに方向感に欠ける展開。CFTC(米商品先物取引委員会)によるバイナンス提訴の影響については、流動性低下など強い懸念を示す有識者もいる。
12:25
「ブロックチェーンファミ通」発行へ、Oasysと『ファミ通』が共同制作
国内発のゲーム特化型ブロックチェーンのOasysは、ゲーム雑誌『ファミ通』との提携により、ブロックチェーンゲームに特化した『ブロックチェーンファミ通』を発行したことを発表した。
11:45
Optimismロールアップを提供するConduit、9億円調達
仮想通貨関連スタートアップConduitは、Paradigmが主導するシードラウンドで、約9億円を調達したと発表。イーサリアムL2「Optimism」のロールアップソリューションを提供する。
10:30
G7、仮想通貨の規制強化を議論か=報道
G7は、5月中旬の財務相・中央銀行総裁会議に向けて、仮想通貨セクターの規制強化についての議論を進める構えだと伝えられる。背景にはFTX破綻やSVBなどの事業閉鎖がある。
10:00
米CFTC「バイナンスの提訴には自信がある」
米CFTCの委員長は、CNBCのSquawk Boxに出演し、仮想通貨取引所バイナンスに対する訴訟について語った。今回の提訴には自信があると話している。
09:00
「GM Radio」 次回はビットコインのインフラ企業「Voltage」が参加
グローバル版CoinPostによる第17回GM Radioは、3月31日の10:00からツイッタースペースで配信予定。ゲストに仮想通貨ビットコインのインフラ企業Voltageを招待する。
08:00
ディズニー、メタバース部門を解体
米ディズニーは、メタバース構想を進める部門を解体したことがわかった。メタバース部門は約50名で構成されており、今回の解体は広範な事業再編の一環として実施されている。
07:20
米株市場の方向感乏しい、今週はPCEコア・デフレーターなど控え|29日
本日の株式市場は今週の米GDPや個人消費支出のデータ発表を控えており方向感が乏しかっか。NYダウは小幅安となり−37.83ドルで取引を終えた。ナスダックはIT・テック株の売り優勢で続落した。
03/28 火曜日
17:09
仕組み債発行のDeFi「Cega」、イーサリアム展開へ
仕組債のスマートコントラクト化に取り組むCega Genesis Corporationは、約7億円の追加調達が完了したことを発表した。Cegaは来週にもイーサリアムへの展開を開始し、レバレッジド・オプションを含む新たな製品ラインナップの拡大を加速する。
14:26
パリ「バーガーキング」、仮想通貨決済対応の充電端末を設置
パリの「バーガーキング」が仮想通貨決済を受け入れる電子機器充電端末「Instpower」を店舗に設置したことが明らかになった。Instpowerは大手仮想通貨取引所バイナンスのBinance Payで使用できる。
12:41
アリババクラウド、渋谷にゲーム開発者向け「ブロックチェーン・ラボ」新設へ
アリババグループ傘下のアリババクラウドは、Web3時代に向け日本のゲーム開発者支援のため、東京渋谷にブロックチェーン・ラボを立ち上げると発表した。ゲーム・VRコンテンツ開発会社のSkeleton Crew Studioと提携し、4月に開設する予定。
12:35
三菱UFJ信託銀行ら、国内発行ステーブルコインの相互運用に備えた技術連携を開始
ステーブルコインの相互運用 三菱UFJ信託銀行株式会社は28日、国内で発行が予定される多様なステーブルコイン間の滑らかな相互移転・交換の実現に向け、株式会社Datachainと…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア