CoinPostで今最も読まれています

米仮想通貨取引所Gemini、オフショア市場「Gemini Foundation」を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Gemini Foundationの設立

米国を拠点とする暗号資産(仮想通貨)取引所Geminiは21日、グローバル版の仮想通貨デリバティブ取引プラットフォーム「Gemini Foundation」を発表した。

Gemini Foundationは、米国内の金融市場と比較して規制の不確実性が少ない国際金融市場をターゲットとし、主に米国外に住む人たちがトレードや資産管理を行うオフショア市場として機能する。

近日公開予定のプラットフォームでは、最初にビットコイン(BTC)の現物市場と最大レバレッジ100倍の取引が可能な「永久スワップ」を提供する。その後、イーサリアム(ETH)も取り扱う予定だ。どちらも、Geminiが発行する米ドル連動型ステーブルコイン「ジェミナイドル(GUSD)」を用いて決済が行われる。

Geminiは、「適格な顧客が仮想通貨資産を活用し、リスク管理やリターン生成、市場の動きに対するポジション取得を行えるようにする」と述べている。

永久スワップとは

永久スワップは、無期限先物取引とも呼ばれる先物取引の一種で、従来の先物取引とは異なり、期日を設けない投資契約となっている。

▶️仮想通貨用語集

サービスは近日中に公開される予定で、個人投資家と機関投資家の両方を対象にし、優先アクセスが受けられる待機リストへの登録を勧めている。

ただし、Gemini Foundationは、米国やEU、日本、中国の投資家の利用は受け付けていない。対象となる地域はシンガポール、香港、インド、アルゼンチン、バハマ、バミューダ、英領バージン諸島、ブータン、ブラジル、ケイマン諸島、チリ、エジプト、エルサルバドル、ガーンジー、イスラエル、ジャージー、ニュージーランド、ナイジェリア、パナマ、ペルー、フィリピン、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、南アフリカ、韓国、スイス、タイ、トルコ、ウルグアイ、ベトナムといった国々が含まれている。中には「タックスヘイブン(租税回避地)」と呼ばれる国も多く存在する。

米仮想通貨企業の海外展開

規制の不確実性に対処するため、米国の仮想通貨企業はオフショア市場の開拓に乗り出す可能性がある。先日、米コインベースはバミューダ通貨庁からライセンスを取得したことが明らかになり、バミューダでデリバティブ取引所を立ち上げるとの報道もあった。

関連:コインベース、バミューダでライセンスを取得 デリバティブ市場を準備か=報道

また、コインベースは米証券取引委員会(SEC)からウェルズ通知を受け取ったことを受けて、規制の明確化や不公平さを裁判で証明する必要性があると主張していた。SECは最近、事業登録なしで有価証券の取引・仲介・清算サービスを提供したとしてBittrexを告訴し、次に告訴される可能性があるのはコインベースだとの見方が上がっていた。

関連:米コインベースCEO「SECと裁判で争う準備はしている」

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
10:20
大統領候補ケネディJr氏、米政府のビットコイン積立を提唱
ケネディJr氏は、米大統領に当選した場合、政府が財務資産として仮想通貨ビットコインを毎日購入し積み立てるようにすると話した。
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア