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ステラ中核プロジェクト、VisaやNasdaqから出資を受けるChainを非公開買収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ライトイヤーがチェインを買収、新組織インターステラへ
ステラプロジェクトのライトイヤーが9月10日、金融サービス向けブロックチェーン開発スタートアップのChainの買収を完了した。買収規模は2億ドル(約222.3億円)と見られる。デジタル資産マーケットプレイス「StellarX」を含む両社のサービスは、新組織「インターステラ」に引き継がれる。
パブリックチェーン
ブロックチェーンはパブリックとプライベートの2種類に大別される。パブリックチェーンには非中央集権的(管理者不在)/高い透明性/参加は承認不要/厳格な合意形成/やや遅い取引速度といった特徴がある。代表的なものがビットコインとイーサリアム。これとはほぼ正反対な特徴を持つのがプライベートチェーンである。

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ロイターなどの報道によると、ステラプロジェクトのLightyear.io(以下、ライトイヤー)が9月10日、金融サービス向けブロックチェーンを開発するスタートアップのChain Inc.(以下、Chain)の買収を行った模様です。

Chain CEOが語る「統合」の目的

Chainのアダム・ラドウィンCEOがロイターに語ったところによると、「インターステラ」という名前を冠した新しい企業が、Chainの顧客ネットワークと既存製品をステラのグローバルパブリックチェーンに「統合する」予定であるとのこと。

ラドウィンCEOは、今回の「統合」は、Chainの顧客基盤がこれまでよりも柔軟に「承認不要の」ブロックチェーンに対応できることを目指したものであり、より具体的には、パブリックチェーンを使った新しいデジタル資産管理プラットフォームの創出にあると述べました。

「当社では、顧客のプロジェクトをプライベートネットワークからパブリックネットワークに移行するための支援策を探してきました。当社を立ち上げた数年前には、顧客はパブリックネットワークに対応する準備が出来ていませんでした。しかし、この3年間で状況は大きく変わりました。パブリックネットワークは成熟し、顧客の期待は大きく膨らみました」

新組織の体制

買収の詳細は明らかにされていませんが、交渉は2017年下期に始まり、先週完了、また情報筋によると、買収総額2億ドル(222.3億円)前後が提示された可能性があります。

Chainは過去にVisa、Citi Ventures、Nasdaqなどから、金融サービス向けブロックチェーン基盤の開発を目的とした4,000万ドル(約44.5億円)以上の資金調達に成功したことでも知られています。

今回の買収に伴い、Chainとライトイヤーはそれぞれが持つパブリックチェーンのプロジェクトを、新組織インターステラに譲渡する形になります。

そしてインターステラの新CEOにはルドウィン氏新CTOにはStellar Development Foundationとライトイヤーの共同創業者であるジェド・マケーレブ氏の就任が見込まれています。

雇用面では、Chainは全従業員が新組織に移籍、また、本社のサンフランシスコおよびニューヨークとシンガポールの拠点で合計60名程度の採用計画があるようです。

先日ベータ公開が行われたステラベースのデジタル資産マーケットプレイス「StellarX」も、インターステラに引き継がれる予定です。

StellarX 出典: StellarXウェブサイト

ライトイヤーは「金融を前向きに考える人や企業の、ステラエコシステムへの参加を推進する」(ライトイヤーのブログより)目的で、営利団体として設立されました。

ステラベースの決済ネットワークに関しては、IBMが先日、銀行間の国際取引を「リアルタイムに近い速度」で実現することを目指した「ブロックチェーン・ワールド・ワイヤ」(BWW)決済ネットワークのベータ公開を完了したところでした。

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