はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインは下げ一服、テザー(USDT)の市場シェアが過去2年間で最高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比22ドル(0.07%)高、ナスダック指数は12.9ポイント(0.11%)高で取引を終えた。

関連:テスラ・仮想通貨関連株大幅安 景気後退懸念高まる|21日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.6%高の27,733ドルに。

BTC/USD日足

一旦買われやすいサポートラインではあるが、底割れた場合は25,300ドルや200日移動平均線と水平線の重なる21,500ドルが視野に入る。

ここのところの米SEC(証券取引委員会)やCFTC(米商品先物取引委員会)による暗号資産業界への圧力が強まる中、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、動くにくい状況にある。

関連:米議員、ゲンスラー委員長の解任とSECの再編を求める

米ドルに価値を担保されたステーブルコイン「テザー(USDT)」の時価総額が815億ドルに達した。2023年以降150億ドル以上が鋳造され、テザーの市場シェアは、15%近く上昇し、過去2年間で最も高い63%に及んだ。

BDCコンサルティングのアナリストが、20以上の指標から調査した相関テスト結果によれば、USDT供給量の増減はビットコイン価格と「統計的に有意な相関を示している」と結論付けている。

この点についてレポートでは、カリフォルニア大学とワーウィックビジネススクールの研究者による調査では“相場操縦”の痕跡は見られなかったが、「大口投資家がトレンド転換のタイミングで仮想通貨を購入する準備をする際、新たなUSDTを発行する傾向にある」という仮説を立てることで相関性は説明できるとした。

直近では、イーサリアムネットワーク上で10億ドルのUSDTトークンを発行された。

USDTは一時期、運営企業および担保資産に対する信用不安が取り沙汰され、後発のUSD Coin(USDC)やバイナンスUSD(BUSD)に市場シェアを奪われていたが、過去数週間で再び拡大した。

USDT

テザー社は2022年12月、「テザー社が貸し付け額を増やすことで広範なリスクをもたらす」としたウォールストリートジャーナルの報道を受け、担保付融資に関する懸念を払拭するため、USDT準備金のうち担保付融資をゼロにすると発表。

それ以前には、準備金からコマーシャルペーパーを削除し、より安全性の高い米国財務省証券(米国債)に置き換えている。

BUSDは、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の認可・監督の下、パクソス(Paxos)が発行および保管・管理を行っていたが、SEC(米証券取引委員会)が未登録証券に当たると主張し、投資家保護法違反の観点から警告書(ウェルズ通知)を発行。

NYDFSは今年2月、パクソスに対しBUSDの新規発行停止を命じた。

また、今年3月には、USDCを発行する米サークル社が、準備金の8%相当額が破綻したシリコンバレー銀行で保管していることを発表。USDCの急激な価格乖離(ディペグ)を引き起こした。

その後、SVBへの買収提案やサークル社の公式声明、金融当局の緊急融資枠による顧客資産の保護方針が示されると市場心理が改善し、米ドルに対する1:1のペグは回復している。

アルトコイン相場

BNB/USD

バイナンスの新規上場銘柄「Open Campus(EDU)」の先行販売に向けた第31弾「IEO(Initial Exchange Offering)」のローンチパッドが発表された。集計対象期間中のBNBの平均保有量によってトークンセールにコミットできるBNBの最大量が決まる設計となっていることから買いが集まった。

Open Campus(EDU)は、分散型教育プラットフォームの独自トークン。 教育コンテンツをコミュニティが作成・共有・宣伝できるようにするプロトコルを利用することで、教師が貢献に対する対価として収益を得ることを可能にするものだ。

仮想通貨融資企業のボイジャーデジタルの無担保債権者委員会は20日、保留状態にあったバイナンスによる買収案をめぐり米国政府と合意に達したことを発表した。

バイナンスによる買収は、米ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)や米証券取引委員会(SEC)などが反対していた。ボイジャーは、昨年7月に破綻したThree Arrows Capital(3AC)への巨額融資が焦げ付いた影響で米連邦破産法11条(チャプターイレブン)に基づいた破産申請を行った経緯がある。

なお、イーサリアム(ETH)のバリデータ解除を伴うフルステーク出金では、米SEC(証券取引委員会)からステーキングサービスの提供停止命令を受けた米取引所クラーケンが主導している。

NansenのデータジャーナリストであるMartin Lee氏によれば、すでに330,000ETH以上を引き出しており、主に元金分が相当する175,000ETHが残っている。

nansen

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
09:50
プライバシー重視のステーブルコイン「USDCx」、Aleoのテストネットでローンチ
仮想通貨のステーブルコインUSDCを発行するサークルは、プライバシー機能を持つL1ブロックチェーンAleoのテストネットでUSDCxがローンチされたことを発表。ユースケースなどを説明した。
09:48
仮想通貨市場は政策待ち姿勢 ビットコインとイーサリアムに資金集中=Wintermute分析
Wintermuteの最新市場分析によると、仮想通貨市場は米FRBや日銀の政策決定を前に様子見姿勢を強めている。資金はビットコインとイーサリアムに集中し、レバレッジ水平は低位。先週金曜の急落後も市場は底堅さを保ち、質への選別が進む。レンジ相場継続の見通し。
09:05
プライバシー重視ブロックチェーン「Octra」、30億円規模のICO実施へ
完全準同型暗号技術を採用する仮想通貨プロジェクト「Octra」が2000万ドル規模のトークンセールを実施する。これまでも分散化重視で資金調達を行ってきた。
08:40
コインチェック、NACの新規取扱いを検討 NOT A HOTELとRWA領域で協業強化へ
コインチェックがNOT A HOTEL DAOの暗号資産NACの取扱い検討とRWA領域の協業強化を発表。NACの活用や共同サービスの開発方針について解説します。
08:20
「仮想通貨市場は次の10年間で最大20倍成長する可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、仮想通貨市場は次の10年間で10倍から20倍まで容易に成長する可能性があるとの見方を示した。ビットコインなどを例に挙げ、根拠を説明している。
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
12:00
XRPの買い方|おすすめ取引所と購入手順を図解【初心者向け】
暗号資産(仮想通貨)XRPの特徴から買い方、将来性、リップル社の最新動向や取引所の選び方も紹介します。ドナルド・トランプ次期米大統領の思惑やSECゲンスラー委員長交代による規制環境の変化、価格への影響を分析。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:43
スイ(SUI)の買い方|元Meta開発者が手掛ける仮想通貨の将来性、おすすめ取引所
仮想通貨(暗号資産)スイ(SUI)の特徴や将来性、国内取引所での購入方法を初心者向けに詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧