はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットメックスCEO「イーサリアムは2桁のクソコイン」発言に仮想通貨投資家が激怒、新たな価格操作疑惑も浮上

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BitmexCEOが過激発言
BitMexのCEO、Arthur Hayes氏のユーザーに向けた過激発言が行われ、コミュニティが激怒。イーサリアムのショートを促す価格操作疑惑も持ち上がっている。

BTC/USDのレバレッジ取引の取引高でトップを走る大手仮想通貨デリバティブ取引所ビットメックス(BitMex) のCEOの発言に大きな非難、また新たな価格操作疑惑が持ち上がりました。

香港に拠点を置くBitMex取引所は、ビットコインのレバレッジ取引では、他に類を見ない「最高100倍のレバレッジ取引、追証なし、日本語表示対応」など、日本の仮想通貨FX投資家にとっても馴染み深い取引所として重宝されています。

同取引所は、先月のビットコイン価格暴落時のタイミングでサーバーがダウンして多くの投資家からの批判を受けたり、同取引所のメンテナンス時刻に合わせた強力な買い仕掛けでビットコインが大暴騰するなど、これまでも価格操作に対する疑惑は少なからず存在していました。

CEOによるイーサリアム批判とショートを促す発言

8月の初め、公式ツイッターでは、BTCを使った取引によってETHや米ドルに一切「触れる」ことなく、50倍のレバレッジによるETHUSDの継続スワップを開始したとのアナウンスがありました。

この内容に関してCEOは過激発言をユーザーに対し以下の様な行なっています。

「イーサ(ETH)と呼ばれる”クソコイン”や、それよりもっと大きな”クソコイン”米ドルに触れることなく」と行った表現が用いられ、「もしあなたが、ビットコインを基軸とした投機家なら、これがETH/USD価格を利用して賭けを行う完璧な方法だ」

出典:Bitmex

この発言から、Hayes氏がイーサリアムを極端に嫌っているのではないかという印象に加え、ユーザーに対して「ETHのショートを促した」との疑惑に繋がっています。

2桁のクソコイン発言も

歯に衣着せぬ発言で知られる Hayes氏は、先月発行されたユーザー向けのニュースレターの中で、イーサリアムを「2桁のクソコイン」と呼ばわりしています。 

Hayes氏は、強気市場でのICOの高まりに注目したベンチャーキャピタルからの投資も一因となって、2017〜2018年初頭にかけてETHの価格は暴騰したものの、今年下半期、売り圧力が高まり、価格が急落する中で、「メンタルが弱い」ベンチャーキャピタルの投資家によって投げ売りされ、イーサリアムが「2〜3桁のクソコイン」になるというものです。

低迷が続く仮想通貨市場の中でも、イーサリアムの価格の下落率は特に大きく、下落原因に対して多くの分析がなされている中で、市場に大きな影響力を持つ取引所であるBitMexのCEOによる発言は、今回の疑惑を生む一因になったと推察できます。

現在、BitMexは、アメリカ居住者に対するサービスは行なっておらず、もしユーザーが虚偽の申請をしていた場合は、口座は即時凍結され、ポジションは解消されると明示しています。 

その一方で、本人確認の手続きなしに口座開設ができるため、ユーザーの多くはアメリカ居住者ではないかと言われており、アメリカの規制を逃れる形で運営されているという指摘もあります。

実際、今回のHayes氏の発言が、価格操作につながる違法行為であるかどうかは明確ではありませんが、仮想通貨業界の正当性に影を落とし、期待されている米証券取引委員会によるビットコインETF承認への道を危うくする可能性も指摘され、仮想通貨コミュニティの中からは、高倍率のレバレッジ取引を行う取引所への規制を望む声も上がっているようです。 

仮想通貨市場への規制整備には、多くの課題があり、一筋縄ではいかないものではあるでしょうが、業界参加者である取引所が、利益を追求することだけに邁進せず、正当性を持ったルールを自らに課すことこそ、仮想通貨市場の発展に寄与する一助となるのではないでしょうか。

CoinPostの関連記事

国内大手の取引所QUOINEX「ビットコインFX」で本日ルール改訂、投資家の優位性が大幅増
国内大手の仮想通貨取引所「QUOINEX(コインエクスチェンジ)」が、本日レバレッジ取引ルールを改訂。投資家側の優位性が大幅に向上したことで、話題を呼んでいる。
アルトコインFX取引所比較|GMOコインがおすすめの理由
下落相場でも利益を狙える、アルトコインFXが出来る取引所の、レバレッジ・追証・ロスカット率などを比較しました。その中でも、アルトコインFXをするのであればGMOコインがおすすめである理由を紹介しています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧