5/26(金)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:32,764ドル -0.1%
- ナスダック:12,698ドル +1.7%
- 日経平均:30,801円 +0.3%
- 米ドル/円:140 -0.01%
- 米ドル指数:104.2 +0.3%
- 米国債10年:年利回り3.82 +2.8%
- 金先物:1,942ドル +0.03%
- ビットコイン:26,450ドル +0.3%
- イーサリアム:1,806ドル +0.4%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウ・ナスダック
本日のNYダウは−35.2ドルと5日続落。ナスダックは+213.9ドルと上昇した。エヌビディアは前日の決算を受けて高騰し、連れ高となったAI・ハイテク関連株などがナスダックを支えた。
米債務問題の進捗
米債務上限引き上げを巡る交渉については前日も深夜まで協議されたが、依然として具体的な合意には至っていない。しかし、マッカーシー下院議長は「ある程度は進展があったと思う」と述べて「われわれのチームには24時間体制で働くよう指示した」と説明した。
株式市場は債務不履行の可能性に対しては未だ楽観的に捉えているようだが、政府資金が枯渇するとされるリミットの「6月1日(Xデー)」直前まで交渉がもつれることがもたらす金融リスクは警戒しているもようだ。
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米1-3月GDP・GDIなど
米1-3月GDP(実質国内総生産)は前期比速報値の1.1%増から1.3%増へと上方修正された。個人消費の改定値も速報値の3.7%増から3.8%増に上方修正された。
しかし、所得面から経済活動を把握する国内総所得(GDI)は前四半期(22年第4・四半期)の-3.3%に続き2.3%減少した。2四半期連続でマイナス幅となり、景気鈍化の前兆が示唆された。GDPおよびGDIは米国の経済活動を測定する重要な指標とされる。
ブルームバーグによると、米大手銀ウェルズ・ファーゴの二人のエコノミストはリポートで「GDIの弱さは、この数四半期にみられる実質GDPの伸びが今後の統計発表で下方修正される可能性を示唆するものだろう」と指摘したという。
一方、先週の米新規失業保険申請件数は、予想の24万5000件を下回り前週比4000件増の22万9000件となった。小幅に増加したが、マサチューセッツ州で大量の不正申請が発見されたことが要因だという。
失業保険申請件数の水準は未だ歴史的に低く依然として労働需要の強さを示唆しており、GDPなどの強気指標に加わって年内の追加利上げ観測を裏付けたようだ。
ドル円
強まる米国の追加利上げ観測を背景に、ドルは対円で1ドル=140円23銭と、昨年11月23日以来の高値を付けた。
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経済指標
- 5月26日21時30分(金):米4月個人消費支出(PCEデフレーター)
- 5月29日(月):米国市場休場
- 6月1日21時15分(木):米5月ADP雇用統計
- 6月1日22時45分(木):米5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
- 6月1日23時(木):米5月ISM製造業景況指数
米国株
今日の米国株市場は人工知能(AI)セクターを中心に買いが入った。米大手GPUメーカーのエヌビディアが前日に発表した強気な5-7月(第2四半期)売上高見通しは好感され、AMDやc3.aiなどの半導体関連銘柄やAI関連銘柄が連れ高となり大幅に上昇した。
エヌビディアの株価は2021年のATHを上回り、時価総額が1兆ドルに近づいている。(現在9,392.94億ドル)
個別銘柄の前日比:NVIDIA+24.3%、AMD+11%、c3.ai+2%、テスラ+0.8%、マイクロソフト+3.8%、アルファベット+2.1%、アマゾン-1.5%、アップル+0.6%、メタ+1.4%。
日本国内のAI関連株銘柄や半導体関連銘柄も前日一部で買われ、半導体関連株で構成する主要な株価指数は過去最高値を付けた。
また、AI関連の仮想通貨銘柄はAI・半導体株の大幅上昇から恩恵を受けて買われた。
- AGIX +7.8%
- RNDR +0.9%
- IMGNAI +4.7%
- FET +2.5%
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仮想通貨関連株
- コインベース|56.8ドル(-2.5%/+0.1%)
- マイクロストラテジー|280.9ドル(-1.2%/-2.5%)
- マラソン・デジタル|9.1ドル(-3.3%/-0.7%)
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