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米サークル社、アバランチ上でステーブルコイン「ユーロコイン(EUROC)」ローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EUROCがアバランチへ拡張

法定通貨連動型ステーブルコインの発行を手掛ける米国のサークル社は25日、ユーロのステーブルコイン「ユーロコイン(EUROC)」を、アバランチ(AVAX)ブロックチェーン上に展開したことを発表した。

ユーロコインの流通チェーンとしては、イーサリアム(ETH)に次ぐ二つ目の事例となる。アバランチへのユーロコインの導入により流動性が増大し、ユーロを用いた取引を希望するユーザーにとっては、さらなる選択肢が生まれることになるだろう。

現時点では、サークル社が発行する米ドル連動型ステーブルコインであるUSDCoin(USDC)の流通総額は約4兆円(290億ドル)に上る。それに対して、CoinMarketCapによれば、EUROCの市場規模は約67億円(4800万ドル)で、今後の伸びが期待されている。

EUROCとUSDCの設計は類似しているため、アバランチ上のプロダクトはユーロコインを比較的スムーズに統合できるとされる。Ava Labsのビジネス開発部門のジョン・ナハス氏は以下のように述べている。

USDCの採用と取引量が着実に増えている中、アバランチ上のユーロコインに対する反響と使用率にも大いに期待している。分散型金融(DeFi)が複数の通貨と国境を越えた環境へと拡大していく中で、全額裏付けられたステーブルコインEUROCの提供は、即時決済や送金の普及を大幅に加速させるだろう。

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DeFiでのEUROC統合

開発者たちはアバランチ上でEUROCのスマートコントラクトを統合し、自身のサービスに組み込むことが可能である。アバランチの主要なアプリケーションとウォレットである、リキッドステーキングのBENQI、分散型取引所のGMX、Trader Joe、さらにはCoinbase WalletやMetaMaskなどが、EUROCをサポートすることが確認されている。

EUROCを保有するユーザーは、アバランチ上のDEXや融資市場でその資金を預けて利息を得ることができる。また、ウォレットで価値を保管し、決済や送金を行うことも可能である。サークル社の製品部門の副社長であるジョアオ・レジナット氏は以下のように述べている。

アバランチの高速かつ効率的なプラットフォームでユーロコインを展開することにより、開発者やユーザーはほぼリアルタイムで、コスト効率の良い金融取引を経験し、決済や送金、さらには24時間365日の外国為替などの新たな可能性を探求することが可能となる。

アバランチは、1秒未満でトランザクションを確定できるように設計されたスマートコントラクトプラットフォームである。分散型アプリケーション(dApp)の構築だけでなく、各プロジェクトごとに「サブネット(Subnet)」と呼ばれる独自のブロックチェーンを容易に構築することも可能である。

4月初旬にアバランチは、金融機関向けの専用ネットワーク「Spruce」を立ち上げた。Spruceは許可されたバリデーターセットと独自のガストークン設定が可能で、その後、金融機関のT. Rowe Price、WisdomTree、Wellington Management、CumberlandなどがSpruceを使用することを明らかにしている。これらの動向が、アバランチとEUROCのポテンシャルをさらに高めていくことだろう。

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