はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

英国政府、ビットコイン価格の下落を認識、ただし「市場の最新評価はこれから」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

英国政府、仮想通貨市場の最新評価を今後進め、秋にも報告する計画
英国のロード・テイラー上院議員が先日のビットコイン価格下落を受けて、特に国内ブロックチェーン産業に及ぼし得る影響について政府に見解を求めた。これに対し担当大臣のベイツ氏は「政府として公式な評価を終えていない状況だ。引き続き仮想通貨市場の監視と評価に努める」と答えた。評価内容の報告は間もなくこの秋に行われる見込みだ。
CFDとは
差金決済取引(CFD: Contract For Difference)。証券会社に証拠金を預託し、その資金を元に差金決済を行う。株式に代表される実際の資産に投資するのではなく、買値と売値の差額を取引する点に特徴があり、欧州を中心に人気となっている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

英国で先日、米国のビットコインおよび仮想通貨価格の下落を受け、ロード・テイラー上院議員が政府の認識を確認したことが伝えられています。

質疑の内容

テイラー上院議員が、

「米国の仮想通貨市場の最新状況の報告は受けていると思うが、英国のブロックチェーン産業に及ぼし得る影響を政府はどう見ているか」

と質問したのに対し、国際開発担当大臣のベイツ氏は、

「政府として公式な評価を終えていない状況だ。引き続き仮想通貨市場の監視と評価に努める」

と答えました。

この秋にも最新評価が報告される見込み

ベイツ大臣は返答の中で、財務大臣が3月に仮想通貨資産に関する作業部会を発足させたことに言及しました。

この作業部会は英国財務省、イングランド銀行、およびFCA(金融行為監視機構)の三者から構成され、暗号通貨資産やその金融サービスにおける事例のリスクや将来性の評価を行うと共に、規制が必要になった場合の検討も視野に入れています。

現在作業部会で進めている評価の結果は、この秋にも報告が予定されています

先週には、財務省のジョン・グレン財務担当政務次官が、国が後押しする仮想通貨の現状に関し、財務省とイングランド銀行の間で未だに公式な話し合いが行われていないことを明らかにしたばかりでした。

ジョン・グレン次官はまた、現時点でイングランド銀行に仮想通貨を発行する計画がないことを認めた上で、引き続き調査/検討を続けていく意向を示しました。

今年3月にも、ジョン・グレン次官は同様の質疑に応じた経緯があります。その際、グレン次官は、

「政府としては、仮想通貨を法定通貨として認識する計画は今のところない。また、金融商品としての枠組みを設けることも考えていない」

と答えました。

英国仮想通貨規制に関するこれまでの経緯

英国では、今年2月22日の財務委員会で仮想通貨に関する意見交換が初めて行われました。

この意見交換は、英国における仮想通貨/DLT(分散型台帳技術)の役割拡大の可能性を探ると共に、消費者、企業および政府の三者における仮想通貨の機会とリスクを深掘りすることを目的としたものです。

今後、同委員会では、ブロックチェーンを含むDLTが金融機関や中央銀行、および金融インフラに及ぼす潜在的影響を検討する計画です。

現在、英国では、仮想通貨を活用したCFD(CoinPost編集部注:本記事冒頭の「CFDとは」を参照)のような特定商品を除き、仮想通貨に関する包括的な規制が行われていない状況です。

参考記事1: The Consequences of Crypto Price Swings Have yet to Be Determined

参考記事2: UK Govt not making any assessment of consequences of recent cryptocurrency value swings

CoinPostの関連記事

英国政府:新タスクフォースによる仮想通貨調査を発表
2018年2月、財務省は、マネーロンダリング、サイバー犯罪、価格変動等の仮想通貨関連の課題や潜在的リスクに関して調査していると発表。Nicky Morgan議員(MP)と財務委員会議長は、「仮想通貨の潜在的便益と、それを支える技術を検討する」と付け加えました。
英仮想通貨取引所が「永久先物取引」を発表|リップル、ビットコインキャッシュとのドル建てペアは世界初
英国に本社を置く仮想通貨先物専門取引所Crypto Facilitiesは永久先物取引を開始したと公式発表、アルトコインのドル建てペアは世界初となる。 ペアは6種類:XBT(ビットコイン)/USD、BCH/USD、ETH/USD、XRP/USD、LTC/USD、XRP/XBT
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。
10:10
米政府、12億円相当のビットコイン移動 戦略的準備金に向けた準備か
トランプ大統領の大統領令に基づき、タイの犯罪組織から押収された846万ドル相当のビットコインが米政府によって移動されたことが観測された。
09:35
フランス国有投資銀行、40億円規模の仮想通貨ファンドを設立
2700万ドルのトークンファンド フランス国有投資銀行Bpifranceが3月27日、仮想通貨およびブロックチェーン分野における新たな投資戦略を発表した。仏国内のデジタル資産エ…
08:15
ICEがCircleと提携、USDC活用で次世代金融商品開発へ
米金融大手によるステーブルコイン取り組みが加速中。Intercontinental ExchangeとCircleが提携し、USDCの新たな市場を開拓へ。
07:50
ソニュームとアニモカが提携 アニメファンのWeb3参入を推進へ
アニモカブランズは、仮想通貨イーサリアムのソニーグループのL2ソニュームと提携。IDレイヤーを構築して、アニメファンをWeb3領域に取り込みやすし、ユーザーの関与を強化する。
07:30
ビットコイン大口投資家、3月に約13万BTC買い増し 
Glassnodeの最新レポートによると、大口投資家がビットコインを大量に購入。市場の不確実性にもかかわらず、大口投資家は自信を示している。
06:55
ゲームストップ株価暴落、投資家はビットコイン戦略を懸念か
ゲームストップの株価が27日に暴落した。投資家は同社のビットコイン獲得戦略を嫌気し売りを加速させた。
06:05
ジブリ風アートに因んだミームコインが高騰、 ChatGPT-4o画像生成機能のリリースで
OpenAIのChatGPTがもたらしたジブリ風AI画像トレンドと、急騰する仮想通貨ジブリ・ミームコインの驚きの実態を解説。
03/27 木曜日
17:05
ビットトレード、貸暗号資産の特別募集「ユーピーシーエックス(UPC)」で開始
ビットトレードがユーピーシーエックス(UPC)の貸暗号資産特別募集を開始。14日間で年率100%相当の高利率が魅力。なお、リスクや注意事項の理解も不可欠。申込条件やメリットを解説する。
14:05
イオレ、暗号資産関連事業参入準備へ Web3ファンドから約4.2億円を調達
暗号資産金融事業への参入準備へ 東証グロース上場企業のイオレは26日、投資事業有限責任組合JAIC-Web3ファンドと株式会社ZUUを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表…
11:52
ビットコイン8.7万ドル台で推移、Hyperliquidの「市場操作」臨時対応には賛否両論も
ビットコイン価格が前日比3.99%上昇し8.7万ドル台に回復した。CoinShares報告によると、機関投資家から7.2億ドルの資金が流入し5週間連続の流出傾向が反転する。一方、Hyperliquidは市場操作されたJELLYJELLYトークンを上場廃止にし、分散型理念と利用者保護のバランスに関する議論が浮上した。
11:30
ビットコインとともに注目のトップ20銘柄、Grayscale最新リサーチ
グレースケールが最新の仮想通貨市場レポートを公開した。ビットコインの活動レベル、ミームコイン取引の変化、新たなトップ20銘柄などを解説している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧