グリーやgumiが参画
高速ブロックチェーン・アバランチの開発を手がけるAva Labsは10日、日本のソーシャルゲーム大手グリーやgumiなどの初期パートナーと共に、Web3ゲーム構築支援プログラム「Avalanche Arcad3」を立ち上げたと発表した。
Arcad3は従来のWeb2ゲーム会社による、新たなWeb3ゲーミング領域への進出支援を目的とする。参加企業は、ブロックチェーン技術の導入、マーケティング、トークノミクスといったWeb3ゲーミングの課題について、アドバイスを得る。
加えて、仮想通貨市場の専門企業とのネットワーキング、マーケティング戦略の策定、資金調達のサポートなど、ビジネス開発に関する広範なサポートを受けられる。
Arcad3の役割は、Web2のパブリッシャーをWeb3の構築に取り組んでいる主要スタジオ、ギルド、その他のグループ、そして10以上のゲーム向けサブネット、100以上のWeb3ゲームを生み出し、オンチェーンゲーミングの未来を築いてきたAva Labsチームとつなげることだ。
Ava Labsのゲーム部門責任者であるEd Chang氏は、Arcad3発足の動機について以下のように述べた。
早期にWeb3に参入した一部の大手Web2スタジオは、進行中の困難に直面している。彼らは自身のコミュニティやブロックチェーンについてどのように語るべきか、または彼らが参入しようとしているWeb3スペースを理解していない可能性がある。
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グリー 荒木英士氏のコメント
なお、Arcad3は、アバランチに限らず、イーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性のあるブロックチェーンに跨る、Web3ゲームの構築を視野に入れていることもポイントだ。
Arcad3のWeb3パートナーとしては、Shrapnel、DeFi Kingdoms、Gunzなどのゲーム開発者や、eスポーツ組織TSMが提供するゲーミングプラットフォームBlitzなどが名を連ねる。マーケットプレイス2dao3、投資プラットフォームRepublic Crypto、そしてアバランチもプログラムに参加している。
Arcad3プログラムについて、グリーの取締役でメタバース事業本部長の荒木英士氏は、以下のように述べている。
グリーは常にゲーミングの未来に注力してきた。そのため、Web3ゲームで先行し、この業界で実験や構築を行うスタジオとの関係を築く方法として、Ava LabのArcad3プログラムに参加することを嬉しく思う。
経験豊富なWeb3パートナーであるAva Labsと、私たちが自由に参加できるレベルで協力できるArcad3というプログラムがあることは、素晴らしいWeb3ゲーム体験を構築するために非常に価値がある。
グリーは22年10月にAva Labsとの提携を発表。新設した子会社「BLRD」を通じて、アバランチのバリデータ(ノード)運用と暗号資産(仮想通貨)アバランチ(AVAX)を保有する。
現在、グリーは同社初のWeb3ゲームである『Project Incursion』を開発中だ。荒木氏は、「当社の長年のモバイルゲーム開発経験とWeb3の新たな要素を融合した画期的なタイトルになることを期待している」と付け加えた。このゲームについての詳細はまだ公開されていない。
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Web3とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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