はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米FDIC、米国版OKCoinに対して警告 保険に関する記述に問題

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

預金保護について誤解させる記述の撤回要請

米連邦預金保険公社(FDIC)は15日、暗号資産(仮想通貨)取引所OKCoinの米国版OKCoin USAに対して通告書を提出した。顧客の口座がFDICによって保護されていると誤解させるような記述をしているとして是正を求める内容だ。

違反を指摘し、該当する記述を削除するように命じている。ただちに削除しなければ米国の銀行法違反として、法的措置が取られる可能性があるとも述べた。

FDICによると、OKCoinは、そのウェブサイトやソーシャルメディア上で、FDIC保険などに関する虚偽の表示を行っていた。

まず「OKCoinを利用すべき10の理由」の1つとして、「米国全土でライセンスを取得しており、OKCoinアカウントにはFDICの保険が適用される」と述べていた。また、「OKCoinはすべての米ドル預金をFDIC保険でカバーしている」とも説明していた。

さらに、OKCoinからアクセス可能なあるブロックチェーンがFDICなどから規制上の承認を得ていると宣伝していた。また、OKCoinの最高マーケティング責任者もソーシャルメディアで、「米国居住者の場合、米ドル預金に対するFDICの補償がある」と述べていた形だ。

FDICは、こうした記述は「OKCoin自体がFDIC保険の対象となっている」、「OKCoinに預けられた資産がFDIC保険の対象になる」などと誤解させると指摘している。

さらに、保険が預金以外の商品に適用されたり、FDICがあるブロックチェーンを保証または承認していることを暗示するものだが、これは事実ではないと続けた。

実際には、OKCoin自体はFDICの保険に加入しておらず、FDICは仮想通貨など、預金以外の商品を保証していない状況だ。

銀行など、米国の金融機関にはFDICの預金保険制度への加入が義務付けられているが、これは金融機関が破綻した場合の預金保護を目的としている。

FDICとは

「Federal Deposit Insurance Corporation」の略。被保険銀行における預金を保護するための預金保険業務等を行う米独立機関を指す。金融システムの安定を保ち、安全性や健全性の維持、また消費者保護のために金融機関を監督する役割も担う。。

▶️仮想通貨用語集

FDICは、以上のように誤解を招く記述や表明・引用などを直ちに削除するよう、OKCoinに求めた。

今回の通告書から15営業日以内に、要請に従った旨の確認書をFDICに提出するよう要請する形だ。OKCoinが掲載していたすべての問題ある記述と、それに対して取った措置などを詳述することを求めている。

応答がない場合には、法的執行を行う可能性もあると続けた。

過去の事例

FDICは、過去にも仮想通貨企業に対して同様の通告を行っている。

2022年には、現在は破綻している仮想通貨取引所FTXの米国法人「FTX.US」や、「Cryptonews.com」「Cryptosec.info」「SmartAsset.com」「FDICCrypto.com」など5社に対して、誤った説明を撤回するよう要請した。

連邦預金保険法によって、保険適用外の商品にFDIC保険が適用されるかのような説明をすることや、預金保険の内容について故意に誤解を招くような説明をすることは禁止されているところだ。

関連米FDIC、仮想通貨取引所FTX.USら5社に預金保険の言及に関する中止通告書を発出

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧