第3群バリデータとして最初の事例
ゲーム特化型ブロックチェーンOasysは23日、新たなバリデータ(検証ノード)として株式会社NTTドコモの子会社、新領域企画準備株式会社が参画することを公表した。
ドコモは、2022年度第2四半期決算発表でWeb3(分散型ウェブ)についての新たな取り組みを発表しており、今回はその一環として新領域企画準備株式会社のOasysバリデータへの参画が決定した。Oasysと新領域企画準備株式会社は、これからWeb3関連のサービスについて連携を進めていくことを明らかにした。
Oasysは、「Blockchain for Games」をモットーに、ゲームに特化したブロックチェーンの開発を行っている。その特徴として、環境にも配慮した合意形成アルゴリズム、PoS(Proof of Stake)方式を採用。また、ゲームプレイヤーが直面していた取引手数料(ガス)の無料化を採用し、取引処理の高速化の達成を目指している。
バリデータとは、ブロックチェーンネットワークに接続し、チェーン上での取引が正しいかを確認する役割を果たすノードのこと。Oasysでこれらのバリデータ参画企業は、次世代のWeb3ゲームの研究・開発を推進する重要な役割を担っている。
Oasysは、ネットワークの安定化とエコシステムの拡張を目指して、これまでに段階的にバリデータ参加企業を拡大してきた。創業当初から参加しているバリデータ21社には、スクウェア・エニックス、セガ、バンダイナムコ研究所、GREEなど国内大手ゲーム企業、さらにはbitFlyerやAstarなどWeb3関連企業が含まれている。
その後、第2群バリデータとしてソフトバンク、KDDI、Nexon、MIXIが加わった。そして今回、新領域企画準備株式会社が第3群バリデータとして最初の企業となる。
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