CoinPostで今最も読まれています

豪州仮想通貨大手|AUD基軸の価格安定仮想通貨の発行を計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

初の豪ドル基軸安定通貨とは
豪ドルを担保とした、国内初価格安定通貨立ち上げるため、豪州の仮想通貨大手企業EmpartaとBit Trade2社が共同事業を発表した。

オーストラリアドル基軸の安定仮想通貨を発行と計画

大手メディア豪州Business Insider の報道によれば、豪州における仮想通貨業界を独占する大手企業2社は、オーストラリアドル(AUD)を担保とした、同国初の価格安定仮想通貨を立ち上げるために、協力していると判明しました。

このプロジェクトはブロックチェーン雇用プラットフォームを提供するEmparta社と、オーストラリア国内の仮想通貨取引所Bit Trade間のジョイントイニシアチブとのことです。

これら2社は、仮想通貨の欠点とされる価格のボラティリティ(変動性)を伴わない、決済速度の速い仮想通貨を提供すると主張している模様です。

既存の法定通貨を基軸として、ボラティリティが無くなり、仮想通貨市場でよく見られるような激しい価格の乱高下は改善されるとされます。

Empartaの最高責任者(COO)James Hill氏がBusiness Insiderにて発言した内容によると、当安定通貨プロジェクトは、完全に換金(→AUD)ができる点から、テザーのUSDTとは異なるそうです。

また、雇用をベースにしたブロックチェーンプラットフォームであるEmpartaは、雇用者への給与支払いを容易にするため、その安定通貨の利用を計画していると報じられています。

COOのHill氏は

「雇用主は賃金を、指定された口座にAUDで支払い、その受け取った通貨を用いて安定通貨を発行します。逆に、支払いを受けた雇用者がそれを引き換えたい場合、その安定通貨がバーン(burn)されて、AUDで受け取ることもできる。」

と発言しています。

さらに、同氏は、

「この新しいプラットフォームを使うと、例えば給料の90%は安定通貨で、10%をビットコインで受け取るなど、このように分けた形で給料支払いをすることが可能になるかもしれない。そうするとビットコインで海外に住む家族などに送金をすることができる。」

とも言及しています。

当プロジェクトの進捗状況とは

Empartaはプロトタイプ開発に取り組んでおり、完成まであと5週間ぐらいかかるとされます。

なお、安定通貨自体は年内に完成することはないとHill氏は明かしました。

その要因の一つとして、この安定通貨プロジェクトは規制当局からの承認を必要としており、Hill氏の発言では、彼は税務当局やオーストラリア証券投資委員会(ASIC)と話し合っている真っ最中とのことです。

「オーストラリア税務当局(ATO)との話し合いは極めて好調だ。当局は寛容的で我々の提案に対して利益を見出している。」

またASICとの話し合いにおいて焦点を当てているのは、将来予測されるパートナーシップを結び、オーストラリアドルに基づく仮想通貨を利用したカストディーサービスを提供する銀行との債務を果たすことだと述べています。

しかし、ここで疑問となるのが、主に4つの大手オーストラリアの銀行のどれかが提携を結び仮想通貨業界に参入する意思があるかどうか、という点だと思われます。

その点についてもHill氏は以下のように話しました。

「まだどの銀行とも契約をしていない。だがこの大手4つの銀行以外の多くの小規模銀行は、この提案に対して、興味を示している。」

「我々の安定通貨は現金AUDを基軸とした買い戻しを対象として設計しており、担保にする資金がある。」

とEmpartaのCEOであるAdam Sarris氏は言及しました。

さらに、これら2社は今回の安定通貨提案に対して、その他国内の仮想通貨取引所から関心を集めていると両社から明かされました。

Bit TradeのJonathon Miller氏は以下のように発言しました。

「仮想通貨市場にはボラティリティが高いため、安定したリターンを求める投資家にとって、この安定した通貨は避難地として大変魅力的で、オーストラリアにおいて、仮想通貨へのアクセスに新たな道を切り開くだろう。」

CoinPostの関連記事

オーストラリア4大銀行:ビットコイン購入を禁止しない
オーストラリア大手銀行がビットコインなどの仮想通貨購入の禁止に関する考えを除外しました。ただし、イギリスおよび米国大手銀行は仮想通貨購入を禁止し始めました。
オーストラリア証券取引所:2020年目処にブロックチェーン技術実用化へ
オーストラリア証券取引所(以下ASX)は、従来のCHESS(証券取引を管理するコンピューターシステム)からブロックチェーン技術を取り入れた新しいシステムに移行する方針を、27日金曜日に発表された諮問書を通して明らかにしました。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/19 火曜日
16:29
世界最大の機関投資家GPIF、ビットコインや金対象の運用資産多様化について情報提供求める=報道
株式市場のクジラとして知られる年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、仮想通貨ビットコインや金を含む「低流動性資産」等に関する情報やアイデア募集を開始した。将来的に分散投資・資産運用の一環でポートフォリオにBTCを組み入れる可能性を示唆した。
13:02
ビットコイン1000万円台割り込む、高騰していたアルト急反落にも警戒感
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが続落。日本円建て価格で1000万円台を割り込んだ。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などアルトコイン相場の方が下げが顕著で警戒感が強まりつつある。
11:35
CZ氏、世界の子どもに向けた「Giggleアカデミー」を立ち上げ
仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOは、世界の子どもに基礎教育を無料で提供するプログラム「Giggle Academy」を立ち上げると発表した。
11:00
アバランチ財団、ミームコイン5種の保有を発表 
アバランチ財団が暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステム支援のため、Coq InuやTechなど5種類のミームコイン保有を公表。コミュニティ活性化の一環として選ばれた。
10:20
今後ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストは、ビットコインには今後数か月の間に需要急増が起こる可能性があるとの見解を述べた。
08:20
ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も
次にヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家は「BOME」プレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。
07:15
SCB銀、イーサリアム現物ETF承認の今後の影響を分析
仮想通貨イーサリアムの現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性があると、英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が分析。今後のイーサリアムやビットコインの価格予想もしている。
06:20
OKX、欧州でUSDT通貨ペアを廃止 MiCA法準拠で
USDTはOKXやバイナンス、Bybitなど集権型取引所の出来高の根幹となっているためUSDTペアの廃止は取引所の収益に打撃を与えることになる。
05:50
AI・DePIN関連銘柄「Akash」、コインベースに新規上場
半導体大手エヌビディアが今週「NVIDIA GTC AI 2024」を開催することから、思惑買いで先週末にAKTやRender、ワールドコインなどのAI仮想通貨銘柄は一時的に値上がりしたが、その後反落。
03/18 月曜日
19:46
プライバシー保護と相互運用性に特化した「Partisia Blockchain」の魅力とは 専門家が動画解説|WebX STUDIO
企業や自治体からも注目される、秘匿マルチパーティ計算(MPC)を用いてプライバシー保護と相互運用性に特化したPartisia Blockchainとは。コミュニティサポーター「ぐぬぐぬたい」氏がCoinPost YouTube番組「WebX STUDIO」に出演し動画解説を行なった。
15:25
「Web3の未来をリードするのはアジアの国々」Parity Asia製品工学トップが見解示す
ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies Asiaは、日本で昨年開催されたWebX2023実績などを踏まえ、アジア太平洋地域の国々がWeb3の未来を形作る上で主導権を握るとの考えを明らかにした。
12:47
米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑
米検察当局は、22年11月に破綻した仮想通貨取引所FTXの前サム・バンクマン=フリードCEOに懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に要請した。弁護側は緩和を求めている。
12:35
イーサリアム現物ETFが5月までに承認される確率は? 海外アナリスト6名が見解述べる
米各社のアナリストら6名は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFが今年5月までに承認される見通しについて議論し見解を述べた。承認の上でのハードルなどについても意見している。
12:31
ビットコイン一時65000ドル割れも反発、ソラナは時価総額4位に浮上
暗号資産(仮想通貨)市場では週末にかけて急落していたビットコインが反発。前週比30%高のソラナ(SOL)はBNBを超え、時価総額4位に浮上した。
03/17 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ETHのDencunやBTCの7万ドル割れに高い関心
今週は仮想通貨イーサリアムの大型アップグレードDencunの完了、ビットコイン価格の急反落、米金融大手JPモルガンのビットコイン現物ETF分析に関する記事が最も関心を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/22 18:30 ~ 21:00
東京 東京都江東区
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
重要指標
一覧
新着指標
一覧