ARミラーで仮想試着体験を可能に
AR(拡張現実)でのファッションアイテム試着を提供する米国企業ZERO10は3日、ファッションストアJD Sportsと提携して、Nike(ナイキ)の「Need it Now コレクション」のバーチャル試着を店舗で提供すると発表した。
Over the weekend the Need it Now Pop-Up World came to life at our #TimesSquare and #StateStreet stores! ✨ Swing by either location before 8/11 to experience the virtual try on experience yourself, & discover your faves from the #NeeditNow collection. @Nike pic.twitter.com/p0CvmBQhK2
— jdsportsus (@jdsportsus) August 4, 2023
JD Sportsのニューヨーク・タイムズスクエア店とシカゴのステートストリート店で10日まで実施する。
買い物客が、ZERO10のARミラー(鏡)により、Nike Need it Nowの新コレクションを着た自分の姿をミラーの中に見ることができるものだ。18アイテムを仮想的に試着できるようにしており、その一部には、水滴や花などのAR効果も加えられている。
ZERO10のARミラーは、コンピュータ映像モデルをリアルタイムで実行し、衣服を高い解像度で生成するスーパーコンピュータを利用。3Dボディ・トラッキング機能により、3次元空間でユーザーの正確なモデルを生成することが可能だ。
また、布地をシミュレーションするテクノロジーによって、実生活での衣服の動作を再現し、体験をより現実的にする。
在庫のないアイテムも試着可能に
ZERO10のジョージ・ヤシンCEOは、次のようにコメントした。
ARミラーが、ユーザーエンゲージメントを高め、店内で過ごす時間を延長し、買い物客に印象を残すことは明らかだ。
今回のイベントでは、物理的に(店舗に在庫がなくて)試着・購入できないアイテムの試着と購入を促進する機能に焦点を当てている。これは業界共通の課題だ。
買い物客は、ARミラーでアイテムを試着し、iPadでQRコードをスキャンすると、JD Sportsのウェブサイトに移り、現実世界で着ることのできるアイテムを購入できる形だ。
ZERO10は、このテクノロジーの導入により、店舗に在庫がない商品や予約注文可能な商品でも、顧客には試着して購入する機会が提供されると説明している。
ZERO10は5月にも、高級ファッションブランドのCoach(コーチ)ニューヨーク・ソーホー店でブランドの人気バッグ「Tabby」をARミラーで仮想試着できるイベントを行っていた。
Introducing ZERO10 AR Storefront and AR Mirror 🍧
— ZERO10: The Future Of Fashion (@zero10_app) May 8, 2023
Last Friday we celebrated the launch of @coach global Tabby Bag campaign and here is the recap of how it went. But don't let us just tell you about it, come visit!
143 Prince St, New York
May 5 — June 5#CoachNY #InMyTabby pic.twitter.com/ZqmecydfxD
メタバース空間も公開
JD Sportsは、「Need it Now コレクション」について会員限定のメタバースも用意した。
We built dreamy 🌎Pop-Up Worlds 🌎 with six global creators in celebration of JD Sports’ latest Need it Now collection, and they’re live now! pic.twitter.com/BmlE0Hv2Q2
— Rumf🧐🧐rds (@Rumfoords) August 2, 2023
メタバース関連企業Rumfoordsが作成したもので、6人のクリエイターがシカゴ、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、マイアミをモチーフとしてそれぞれの空間を表現している。会員は、このメタバース内でもバーチャルで試着することが可能だ。
メタバースとは
インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。
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