はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Hashdex、新たなビットコイン現物ETFを申請 他社と異なりCMEで取引する仕組み

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CMEでの取引によりSECの懸念に対応

ブラジルの暗号資産(仮想通貨)投資企業Hashdex(ハッシュデックス)は、米証券取引委員会(SEC)にビットコイン(BTC)現物ETFの申請書を提出した。

他社が申請しているビットコイン先物ETFとは異なり、コインベースとの監視共有協定の契約は結んでいない。

その代わりに、世界最大の先物取引所であるCME(シカゴマーカンタイル取引所)が提供するExchange for Physical(EFP取引)と呼ばれるメカニズムを使用することが特徴だ。

EFP取引は一般的に現物取引と先物取引を組み合わせる取引戦略である。現物のポジションを相殺するために同時に先物取引を行うものだ。

今回申請された「Hashdex Bitcoin ETF」は、現物ビットコインと先物ビットコイン契約、現金・現金同等物を混ぜて保有する。ハッシュデックスは次のように説明した。

このファンドは現物ビットコインの取得や売却について、規制されていない取引所ではなく、CMEのEFP取引を利用して行う。

このため、非現金資産(ビットコイン先物契約およびビットコイン現物)はCME市場で取引される。

CME市場では、取引主体が詐欺や市場操作などの不正を検知することが容易になる仕組みがあるとも続けた。

SECはすでにビットコイン先物ETFについては承認している。レバレッジ型の先物についても、CMEのような規制された取引所で先物価格が設定されることを理由に認めているところだ。

関係者によれば、CME市場でビットコインの取引を行う点では、「Hashdex Bitcoin ETF」はSECに対して好印象を与える可能性はある。

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

ゲンスラー委員長の説明

SECは現物ビットコインETFの申請却下を続けているが、ゲイリー・ゲンスラーSEC委員長はこれに関連して「仮想通貨取引所は、詐欺や操作に対応するために長年遵守されたきた証券法に従っていない」と発言していた。

取引所での不正行為に対する懸念を、現物ビットコインを却下している背景の一つとして示した形だ。

関連米SECゲンスラー委員長、BTC現物ETFに関する質問に回答 仮想通貨市場に懸念示す

ブラックロックらの申請

世界最大級の資産運用会社ブラックロックが6月に「iShares Bitcoin Trust」をSECに改めて申請したことでも、ビットコイン現物ETFに対しては注目が集まっている。

ブラックロックはSECの懸念に対応するために、監視共有協定の契約事業者として「仮想通貨取引所コインベース」を新たに明記していた。

米資産運用企業「ARK Investment Management」なども、ビットコイン現物ETFの申請で、コインベースとの監視共有協定を結んでいる。

関連米金融大手ブラックロックCEO 「仮想通貨はポートフォリオ多様化の役割を担う」

一方で、米非営利団体Better Markets(ベターマーケッツ)は8日、SECに対してビットコインETFの却下を推奨する意見書をSECに提出している。

コインベースでは、世界の現物ビットコイン取引の「ごく一部」が行われているに過ぎず、同取引所による市場監視はほとんど意味がないと主張していた。

関連米非営利団体、「SECはビットコインETFの申請を却下すべき」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/20 水曜日
14:40
WebX 2025完全ガイド|日本最大Web3カンファレンスのチケット料金・見どころ・参加方法まとめ
国内最大手仮想通貨メディアCoinPostによる「WebX 2025」の特集ページ(公式ガイド)。SBIの北尾会長、平 将明デジタル大臣、小池都知事、ホリエモン、オードリー・タン、アーサー・ヘイズなど豪華な注目スピーカーをはじめ、お得な割引情報を含むチケット料金、会場アクセス、サイドイベント情報を詳しく解説。
13:15
イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析
クリプトクアントが仮想通貨イーサリアム・トレジャリー企業の台頭を分析した。16社以上がETH財務戦略を採用する中、そのメリットや問題点を解説している。
13:00
J-CAMのWebXブースは「体験型エンタメ空間」遊び心と近未来を彷彿とさせる仕掛け|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、株式会社J-CAMの新津俊之CEOへインタビュー。BitLendingやIoliteを通じた暗号資産レンディングサービスの展望ついて聞いた。
11:45
JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11:25
岐路に立つビットコイン、次の上昇はいつから? 専門家の見解
仮想通貨ビットコインが11万4000~11万5000ドルで調整継続中。アナリストは9-10月回復予測する。バーンスタインは2027年まで強気相場継続と分析。
10:30
スカイブリッジ、アバランチで440億円の資産トークン化
米投資運用会社スカイブリッジが主力ヘッジファンドを仮想通貨アバランチのブロックチェーンでトークン化する。RWA市場が成長し機関投資家のトークン化参入が本格化している。
10:20
テゾスエコシステム at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
WebX 2025でテゾス共同創設者Arthur Breitman氏が登壇。そのエコシステムについて、ハードフォーク不要でアップグレードできるブロックチェーン技術と100万TPS対応のレイヤー2、世界初ウラントークン化など最新動向を解説。日本限定グッズ抽選やフォトブース体験も。
10:15
ロビンフッド、NFLと大学のアメフトの予測市場を提供へ
仮想通貨などの取引サービスを提供するロビンフッドは、米国のプロと大学のフットボールの試合結果に賭けることができる予測市場のローンチを発表。ロビンフッドのアプリから直接使用できる。
08:12
ワイオミング州、米国初の州発行ステーブルコイン「FRNT」をローンチ
ワイオミング州が米国初の州政府発行ステーブルコイン「フロンティア・ステーブル・トークン(FRNT)」を正式リリース。7つのブロックチェーンに対応。
07:00
カインドリーMD、5744BTCを購入 ナカモト合併後初の大型投資
医療企業カインドリーMDが5744BTCの仮想通貨ビットコインを約679億円で購入。ナカモト・ホールディングスとの合併完了後初の大型投資で総保有量は5765BTCに拡大。
06:35
米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
米SECアトキンス委員長とFRBボウマン副議長がワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで仮想通貨規制の抜本的方針転換を発表。イノベーション重視の新時代開幕。
05:55
テザー、トランプ政権仮想通貨評議会の元高官を戦略顧問に起用
世界最大のステーブルコイン発行会社テザーが、トランプ政権でホワイトハウス仮想通貨評議会を率いたボー・ハインズ氏を米国戦略担当の戦略顧問に任命。
05:45
シャープリンク、イーサリアム保有量74万ETHに拡大
米上場のシャープリンク・ゲーミングが8月17日時点でイーサリアム保有量を74万760ETHまで拡大。前週は新たに14万3593ETHを購入した。
05:30
仮想通貨取引所Bullish、IPO調達資金全額をステーブルコインで受領
仮想通貨取引所ブリッシュがIPO調達資金11.5億ドルを全てステーブルコインで受け取り、米国IPO史上初の事例を達成。ソラナネットワークを活用しコインベースが保管。
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧