CoinPostで今最も読まれています

アップルやエヌビディアなど米国株全面安、米国債利回り上昇を警戒|7日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

9/7(木)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:34,443 -0.5%
  • ナスダック:13,872 -1%
  • S&P500:4,465 -0.7%
  • 日経平均:33,241 +0.6%
  • 米ドル/円:147.6 -0.05%
  • 米ドル指数:104.8 +0.04%
  • 米国債10年:年利回り4.29 +0.6%
  • 金先物:1,941ドル -0.5%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:25,695ドル -0.1%
  • イーサリアム:1,630ドル 0.0%

本日のNYダウ・ナスダック

本日の米国株式市場は続落。NYダウは−198.7ドルで下げ幅は一時350ドルを超えていた。アップルを中心に大手テクノロジー銘柄が下落した影響でナスダックとS&P500もマイナスで6日を終えた。ISMデータを受け米国債利回りが上昇することへの警戒や、減産による原油高騰・欧州のスタグフレーションリスクへの警戒が強まった。

関連米国株下落、中国景気回復懸念やサウジ原油減産が悪材料に|6日金融短観

米ISMが高水準に

昨夜発表の8月の米非製造業総合景況指数は、新規受注と雇用の加速を受け6カ月ぶりの高水準に戻った。予想値を超えたことが投資家に悪材料とされた。

経済全体の強さが改めて示されており米国が景気後退を回避できるとの楽観的な見方を強めているが、サービス業などのコスト上昇が緩和されなければインフレが長期化する懸念があるとの見方もある。

ノースウェスタン・ミューチュアル・ウェルス・マネジメントの株式担当シニア・ポートフォリオ・マネージャー、Matt Stucky氏は「これはFRBが戦っているインフレデータであり、米国GDPの3分の2を占める経済のサービス部門におけるインフレと戦っているわけだ」とMarketWatchでコメントした。

一方、企業の在庫景況感指数は20年4月以来の高水準に跳ね上がり、今後数カ月の間に製造業者やサービス業者への発注(需要)が後退するリスクを示した。

今回のデータを受け、米国債利回りは再び上昇し、2年債利回りは5%(FF金利5.25~5.5%)を超えた。米FRBが高い金利水準をより長期にわたって維持する必要があるとの観測が強まった。

関連「碧桂園」など中国の不動産株大幅反発

米地区連銀経済報告

FRBが6日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で労働市場がクールダウンしておりインフレ圧力が鈍化する中、米国の経済と雇用市場の伸びは7月と8月に鈍化していたと指摘された。

また、「大部分の地区で物価上昇率が全体的に鈍化したと報告された」との報告のほか、企業の賃金伸びが短期的にほぼ全ての地区で概ね鈍化するという見通しは、FRBの利上げサイクルがすでに終了したかもしくは終了に近いとの観測を裏付けているとみられる。

先週発表された8月の米雇用統計では広範囲に増加した雇用(賃金鈍化)と失業率上昇という対立的な状況が示された。市場関係者はこれを受けて「雇用の伸び減速、労働参加率の上昇、所得の伸び鈍化の組み合わせは、米金融当局の視点で見ればほぼ完璧な内容」とみているという。

関連米8月雇用統計で追加利上げ懸念後退

欧州スタグフレーションリスク

欧州のストックス欧州600指数は前日比-6%と続落。欧州債市場ではドイツ債が4日続落を記録した。

6日に発表されたドイツの製造業受注データは7月に大幅に減少したことが明らかになった。欧州最大の経済のドイツが直面する苦境が7-9月(第3四半期)でも継続していることが示唆されるにもかかわらず、欧州中央銀行が高金利を長期間維持するとの観測が高い。スタグフレーション(景気停滞と物価上昇の同時進行)に向かいつつあるとの懸念が強まった。

その影響を受け欧州発の世界的なラグジュアリー企業の株価(高級品銘柄)は前日比の下げが目立った。エルメス-3.6%、LVMH-3.6%。

関連9月株式市場見通しは|金融短観

ドル円

朝のドル円は147円560銭台。米ISM非製造業の良好なデータなどを受けてドル買いとなった。

出典:Minkabu

昨年11月以来の円安ドル高水準について、財務省の神田真人財務官は6日朝、「政府としてはあらゆる選択肢を排除せずに適切に対応していきたい」と記者団に話し、「投機的な行動、あるいはファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)では説明できないような動きが見られている。高い緊張感を持って注視している」と語った。

一方、オアンダのシニアマーケットアナリスト、Edward Moya氏は「決定的で意味のある行動を支える説得力のあるデータ/市場環境が伴わなければ、為替の話は安っぽい」と指摘し、「欧州中央銀行(ECB)は、見通しが悪化している中で利上げに踏み切れると市場に納得させるのに苦労するだろう。日本の政府高官は、口先だけの介入の脅しをまだ半分ほど実行していない」とMarketWatchに対して語った。

MarketWatchによると、ドルが続伸したのは、米国の経済データが堅調だったためで、米国は先進国市場の他の国々よりも良好な状態にある。また、米FRBがインフレ対策のための利上げを終えた、あるいはほぼ終えたとしても、好調なデータは利上げの続行を意味するもので、サウジアラビアとロシアによる原油の減産延長によってブレント原油が1バレル当たり90ドルを超えた今週ではこの観測はさらに強まったという。

重要経済指標(注目度:★★★★☆)

米国株 ハイテク株全面安

個別銘柄の前日比:エヌビディア-3%、AMD-1.3%、テスラ-1.7%、マイクロソフト-0.2%、アルファベット-0.9%、アマゾン-1.3%、アップル-3.5%、メタ-0.3%。

アップル悪材料

中国の政府機関がiPhoneをはじめとする外国ブランドの端末を職場で使用することを禁じているとの内容が伝わった。禁止ルールの実情は不明とされるが、中国はアップルにとって米国外の最大市場であるため、今後の売上に影響する恐れがあるとみられる。

仮想通貨関連銘柄まちまち

  • コインベース|78ドル(+0.7%/+0.06%)
  • マイクロストラテジー|350.7ドル(+0.4%/-0.2%)
  • マラソン・デジタル|12ドル(+0.5%/+0.5%)

関連税制優遇制度「つみたてNISA」で選べる投資信託ランキング

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/22 金曜日
16:29
大手VCパラダイム「仮想通貨は新たな惑星のようなもの」 投機需要も欠かせないと見る理由
仮想通貨関連技術に特化した米大手ベンチャーキャピタルParadigmは、「火星のカジノ」と題した論説で、仮想通貨を新しい惑星に例え、投機的な投資も「移住の起動プロセスの一部」として欠かせないものだと主張した。
16:15
セガ三国志大戦IP活用のBCG「Battle of Three Kingdoms」、動画初公開
  三国志大戦のIP活用BCGのチュートリアル動画公開 セガの人気ゲーム『三国志大戦』のIPを活用し、double jump.tokyo株式会社が開発を手がける新作ブロックチェ…
14:00
米FRB「資産のトークン化」に警鐘
米FRBは、トークン化が金融安定性に及ぼす影響について詳細に調査した論文を公開した。トークン化がデジタル資産のエコシステムと伝統的な金融システムとの相互接続を促進し、伝統的な金融システムに新たなリスクをもたらす可能性があると指摘している。
13:40
「Proof of Play」、a16zなどから約50億円調達
ブロックチェーンゲーム企業「Proof of Play」はシードラウンドで約49億円を調達した。プレイヤーが世界構築に参加できるWeb3ゲームを開発していく。
12:17
ビットコイン続落、FOMC後の金融引き締め長期化懸念で日米株安進む
暗号資産(仮想通貨)相場でビットコインが続落した。FOMCにおけるFRBの2024年の金融政策見通し悪化を受け、株安が進んでいる。
12:00
10年ぶりの日銀総裁交代、植田新総裁の金融政策は
2023年4月8日に黒田前総裁が退任し、翌9日より植田新総裁が就任し新体制へ。黒田前総裁は10年間でどのような政策をとり、経済・市場環境にどのような影響を与えたのか、また植田新総裁の現時点で発表されている政策による今後の影響も解説します。
11:45
韓国釜山市がWeb3産業育成に本腰 取引所も設立へ
韓国の釜山市はブロックチェーン育成関連の計画を発表。独自メインネットやデジタル資産取引所、100億円規模の育成ファンドを立ち上げるとしている。
11:00
チューリンガムの親会社クシム、Zaif親会社と経営統合へ
Web3企業チューリンガムの親会社クシムは、カイカエクスチェンジホールディングスと経営統合することを取締役会で決議したと発表した。仮想通貨取引所Zaifの運営企業も連結対象となる予定。
08:45
バイナンス、ETHのガス代を1日で計1億円相当支払い
仮想通貨取引所バイナンスは21日に、イーサリアムのガス代を1日で合計1.2億円相当も支払ったことがわかった。バイナンスの担当者が経緯を説明している。
08:10
恐怖指数上昇 米国株続落、日銀マイナス0.1%金利維持|22日金融短観
本日米NYダウは続落。ナスダックとS&P500は6月以来の安値となった。昨日のFOMC会合では市場の予測通りに金利据え置きが発表されたが、年内1回の追加利上げの可能性が示唆された余波を受けた形だ。
05:52
欧州MiCA法施行に向けてバイナンスのステーブルコイン対応は|22日朝の重要速報まとめ
仮想通貨取引所バイナンスは来年6月までに欧州市場でステーブルコインの上場廃止を検討しているか。CZ氏は報道を否定した。
09/21 木曜日
18:00
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」がSTEPN運営と提携、GMTアイドル「ジェムティ」誕生
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ」は、STEPN運営Find Satoshi Labとの提携により誕生した「ジェムティ(GMT)」のデザインを公開した。限定NFT200枚を抽選でプレゼントする企画も行われる。
16:56
コナミ初のweb3プロジェクト「ZIRCON」、東京ゲームショウで発表
コナミがweb3進出 国内ゲーム大手企業のコナミデジタルエンタテインメントは21日、「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」のステージにおいて、ブロックチェーン技術を活用…
15:42
マウントゴックス弁済期限、2024年10月まで延長
2014年に経営破綻した仮想通貨取引所、マウントゴックスの債権者へのビットコインや現金による弁済の期限が、1年延長されることが確認された。弁済先情報が提供されている債権者に関しては、年内に弁済を開始する可能性もあるとしている。
14:44
「ゲソてん byGMO」ブロックチェーンゲームを統合へ
GMOメディア株式会社は、ゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」のレイヤー2であり、ゲームプラットフォームとして機能する「GESOTEN Verse(仮)」の開発を発表。従来のWeb2ゲームポータル「ゲソてん byGMO」とユーザー基盤を連携する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧