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ビットコイン続落、FOMC後の金融引き締め長期化懸念で日米株安進む

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

21日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比370.4ドル(1.08%)安、ナスダック指数は245.1ポイント(1.82%)安で取引を終えた。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比1.92%安の1BTC=26,574ドルに。

BTC/USD日足

18〜20日の反発局面では、レジスタンスライン(①)をブレイクできずに反落。その後の米連邦公開市場委員会(FOMC)前後では、米主要株指数に連れ安するようにして下落した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通り追加利上げはなかったものの、FRB(米連邦準備制度)の来年の政策金利見通しについては、今年6月時点の4.6%よりも高い水準である5.1%と予測したことなどから、インフレ及び金融引き締め長期化に対する懸念が強まった。

年内にあと1回の利上げ想定は織り込み済みであったが、翌年の見通し悪化した。タカ派スタンスを強めたと受け取られ、米国市場は半導体などハイテク関連の銘柄を中心に売りが先行し、3日続落。日経平均株価も大幅下落している。

本日昼ごろには日銀の金融政策決定会合の結果発表されるほか、15:30より始まる植田新総裁の会見内容も着目される。

政策据え置きが見込まれる一方、東京外国為替市場のドル・円相場では1ドル=147.7円台と前回の為替介入に近い水準で推移する。かねてより「日米金利差の広がり」が指摘される中、早期正常化思惑が台頭している。

他方、債券売りが続いており、長期金利を示す10年米国債利回りは、2007年以来16年ぶりの高水準まで上昇した。

ドルインデックス(米ドル指数)が米銀行破綻による信用不安が広がった今年3月依頼の高水準に達していることを含め、逆相関傾向にあるリスク性資産には向かい風となっている。

ドル指数の推移

マウントゴックスの弁済を巡るビットコイン(BTC)の売り圧力懸念後退は市場にとってポジティブとの見方もあるものの、いかんせんマクロ経済の影響は甚大だ。

関連:マウントゴックス弁済期限、2024年10月末まで1年延長

市場心理は引き続きネガティブ

このような状況にある中、デジタル資産からの退避行動も目立つ。

資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、過去9週間の流出量は総額4億5,500万ドルに達した。

CoinShares

先週は、総額5,400万米ドルの流出が見られた。

地域別の割合で見ると、米SEC(証券取引委員会)による暗号資産(仮想通貨)への規制圧力の強まる米国が群を抜いており77%を占めた。ドイツ、カナダ、スウェーデンが続いている。

ブロックチェーン分析企業Santimentのレポートによると、Deribit(デリビット)やバイナンスにおけるショートポジションは約1週間前から増加傾向にあった。

coinglassのデータによれば、デリビット、バイナンスともにFunding Rate(資金調達率)はプラス圏を維持している。

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