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恐怖指数上昇 米国株続落、日銀マイナス0.1%金利維持|22日金融短観

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9/22(金)朝の相場動向(前日比)

仮想通貨関連銘柄 続落

  • コインベース|74.4ドル(-2.9%)
  • マイクロストラテジー|326ドル(-2.2%)
  • マラソン・デジタル|9.1ドル(-1.4%)

本日の仮想通貨関連株銘柄は昨日FRBが示唆した追加利上げの可能性による余波で続落。ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨相場も下落した。

関連FOMCでパウエル議長タカ派姿勢、仮想通貨株下落 ドル円年初来高値|21日金融短観

国内仮想通貨・ブロックチェーン関連銘柄

  • SBIホールディングス|3,279円(-0.7%)
  • コナミグループ|7,840円(-3%)
  • ドリコム|538円(+1.1%)

コナミはWeb3事業に乗り出す。国内ゲーム大手企業のコナミデジタルエンタテインメントが21日、「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」のステージにおいて、ブロックチェーン技術を活用してファンタジー世界を共創することができる「PROJECT ZIRCON(プロジェクト・ジルコン)」を発表した。

関連コナミ初のweb3プロジェクト「ZIRCON」、東京ゲームショウで発表

関連9月株式市場見通し

伝統金融

  • NYダウ:34,070 -1%
  • ナスダック:13,223 -1.8%
  • 日経平均:32,571 -1.3%
  • 米ドル/円:147.5 +0.03%
  • 原油先物WTI:89.5ドル -0.09%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:26,579ドル -2.2%
  • イーサリアム:1,587ドル -2.5%
  • 本日のNYダウ・ナスダック

    本日米NYダウは続落。ナスダックとS&P500は6月以来の安値となった。昨日のFOMC会合では市場の予測通りに金利据え置きが発表されたが、年内1回の追加利上げの可能性が示唆された余波を受けた形だ。

    金利の更なる上昇が期待され、米国債市場では長期債利回りが大きく上昇し米国債の売りが進行した。30年債利回りは2011年4月以来となる4.55%を超えて4.57%となった。

    出典:Investing.com

    また、米長期国債に投資する上場投資信託(ETF)はこの日全面安。FactSetのデータによると、バンガードの米国長期政府債券ETF「VGLT」は2.3%の大幅下落で、ブラックロックのiシェアーズ米国国債20年超ETF「TLT」は2.6%の下落だった。また、iシェアーズ10-20年米国債ETF「TLH」は1.9%安となった。

    ブルームバーグによると、FOMCが政策金利(FF金利)を来年に入っても高水準に維持する公算が大きいことを示唆したのを受け、債券トレーダーらは米国債利回りの上昇がしばらく続くとの観測を強めているという。

    市場のセンチメントはパウエル議長の昨日の発言に圧迫されている。記者会見で「時間とともにインフレ率を目標の2%へと押し下げる上で十分に景気抑制的となるような金融政策スタンスを達成し、それを維持することにコミットしている」と再び発言したほか、新たに公表されたFF金利予想中央値(ドットプロット)では24年末までに4.625%(6月予想)から5.1%へと上方修正されたことも悪材料とされている。

    また、昨夜発表の先週の新規失業保険申請件数は1月以来の水準に低下。堅調な労働市場が示されたことが更なる利上げを正当化するデータとみられる。

    多くのエコノミストがFRBによる年内の追加利上げを予測する中、ドイツ銀行のリサーチ・アナリストはその見方への確信は限定的だと指摘し、パウエル議長は”慎重に進める”能力を強調したが委員会はすでに”十分に制限的な”スタンスを達成したかどうかで大きく意見が分かれている状況だ。最後の利上げを見送るという予想が比較的に低いハードルに設定されていることから、これ以上の利上げはないと予想し続けているとした。

    一方、昨日報じたように、米投資信託大手のバンガードのチーフ・グローバル・エコノミストであるジョセフ・デイビス氏は、FRBがあと1回から3回の利上げを必要とするかもしれないと予測した。2007年から2009年の景気後退以降、中立金利が大幅に上昇していることを主な理由としている。中立金利について、パウエル議長は今回の記者会見で「中立金利は上昇した可能性がある」と言及した。つまり、今の政策金利のままだと予測されていたほど景気が十分に減速せずインフレ圧力の継続的鈍化にまだ多くの時間を要する意味だ。

    恐怖指数上昇 米国株ハイテク売り先行

    追加利上げへの懸念高まりでIT・ハイテクは大幅安となり、ウォール街の「恐怖指数」と知られるボラティリティー指数(VIX)は先週付けた2020年以来の低水準から続伸。個別銘柄の前日比:エヌビディア-2.8%、AMD-3.7%、ARM.O-1.4%、テスラ-2.6%、マイクロソフト-0.3%、アルファベット-2.4%、アマゾン-4.4%、アップル-0.8%、メタ-1.3%。

    一般にVIX指数が上昇する時は市場が混乱しているとき、または経済が低迷しているとき。一方、株価が上昇し続け大きな変動が見込まれない局面では、VIX指数は低下するか、または低水準で安定して推移する傾向だ。(S&P Dow Jones参照)

    スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・エコノミスト、ピーター・カルディロ氏はMarketWatchとの電話で、「FRBはソフトランディングができると考えているが、金利を引き上げ、高水準で長期間維持しながら、原油価格が不利に動いた場合、消費者はいつまで持ちこたえられるだろうか?」と指摘し「債券利回りは2006年〜2007年の最高値を更新し、ドル高も進行している。これらすべてが恐怖心を煽っている」とコメントした。

    また、先週14日に米ナスダックに上場した半導体大手アームは15日以降5日連続で下落し、株価が一時IPO公開価格の51ドルを割り込んだ。日本経済新聞によると、QUICK・ファクトセットによるとアームの予想PER(株価収益率、2024年3月期のアナリスト予想ベース)は約60倍で、取引先である大手エヌビディアの約39倍(24年1月期予想ベース)よりも高い。割高なバリュエーションを維持できるか焦点になる。

    関連株式投資初心者でもわかるPER(株価収益率)とは|株価の割安・割高指標を解説

    重要経済指標(注目度:★★★★☆)

    ドル円下落 本日は日銀政策金利発表

    本日対ドルで円は主要10通貨の中で大きく上昇した。本日の日銀政策金利の結果を控えてポジション調整目的の買いが円に入ったようだ。

    昨日、ドル円はFRBタカ派的な姿勢を受けて年初来高値をつけた。植田総裁が今月9日に読売新聞インタビューで「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば、(解除を)やる」と言明したことを背景に金融政策の早期正常化観測が高まってきたが、日銀の緩和姿勢維持で円がさらに売られた場合、再び為替介入が実施される可能性もあるだろう。なお、市場はYCC解除が先行し次にマイナス金利が解除されるとの見方が多かったようだ。

    速報』22日13時更新:日銀は2日目の会合で、現在のマイナス0.1%の短期金利および長期金利のゼロ%程度への誘導という大規模な緩和政策を維持することを発表した。

    関連金融政策決定会合とは|10年ぶりの日銀総裁交代の影響は

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