CoinPostで今最も読まれています

「トークンよりもプロダクトの重視を」Web3マーケティング企業「MarketAcross」が参加——WebX Weekly

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第5回 WebX Weekly

CoinPost Globalが10月31日に公開した5回目の「GM Radio:WebX Weekly」には、Web3マーケティング企業「MarketAcross」のItai Elizur最高執行責任者(COO)が参加している。

▶️CP_GlobalのTwitterをフォロー

同社は2014年から事業を開始しており、現在拠点にしているのはイスラエルの都市テルアビブ。これまでWeb3業界のスタートアップ企業や暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのマーケティングをサポートしてきた。

専門としているのは、コンテンツのマーケティングやブランドとしての評判の構築、インフルエンサーの活動、SEO(検索エンジン最適化)などとしており幅が広い。MarketAcrossはコンテンツマーケティングのためにワンストップのサービスを提供しようとしている。

これまで、大手出版社のジャーナリストや影響力のあるブロガー、小さなブログの編集者らとも協業してきたという。

ポッドキャストの内容

今回の配信のタイトルは「Web3マーケティングとCrypto Aid Israel(クリプト・エイド・イスラエル)」。Itai Elizur氏のポッドキャスト(英語)は以下から聴くことができるが、ここからをウェブサイトの情報で補足しながら配信内容のポイントを紹介していく。

Elizur氏は以前、従来のマーケティング業界で勤務していた。その後、Web3領域に転職し、現在はMarketAcrossで働いている。

MarketAcrossは今年10月、イスラエルとパレスチナ・ガザ地区を拠点とする武装勢力ハマスの衝突がエスカレートする中、他社と協力して、仮想通貨による寄付キャンペーンを開始した。この時の基金の名称が配信タイトルになっている「Crypto Aid Israel」である。

関連イスラエルへの寄付を目的とした仮想通貨基金が設立される 中東情勢の緊迫化を受け

Web3マーケティングの歴史は2017年の強気相場にさかのぼる。この時はビットコインが当時の最高値を更新し、イニシャル・エクスチェンジ・オファリング(ICO)が多く行われ、機関投資家からの関心も高まっていた。

一方でこの時の強気相場の裏にあったのは誇張された宣伝やインフルエンサーが主導するマーケティング、野心的なプロジェクトであったという。ICOでは多くの資金を調達することができたが、現在は資金調達の方法やマーケティング戦略は変わり、発展してきている。

その後は、誇張された宣伝よりも信頼性や真正性が重視されるようになり、ICOも少額の資金調達、事業のマイルストーンをベースにした資金調達などへと置き換わり、コミュニティ構築やプロダクト開発を重視するように変わった。

現在は、まずは最小限のプロダクト(MVP)を作ること、そして明確な計画を持つことが、Web3マーケティングでは重要だという。

トークンよりもプロダクトを

Web3プロジェクトはトークンと直接紐づいている場合が多く、資金調達やユーザ獲得にトークンが重要な役割を果たしている。そのため、トークンの価格を重視してしまいがちになるが、各プロジェクトが大切にすべきことはトークンよりもプロダクトだという。

トークンの価格だけに取り憑かれてしまうと、最初の興奮が冷めてしまった際にプロジェクトの開発に影響が出てしまうようになる。Elizur氏やMarketAcrossが重要だと考えているのは、プロジェクトのロードマップを共有し、技術の発展に特化して、プロダクトの価値や有用性を強調することだ。

そうすることで長期的な成功を達成でき、ユーザーを増加させたり、投資家を満足させたりすることが可能になるとした。

なお、Elizur氏はWeb3の普及に特に必要だと考えている領域は現実資産(RWA)とゲームだと語っている。

Web2メディアとの違い

Web3メディアとWeb2メディアの違いについても、大きな違いはやはりトークンだ。

例えばネットフリックスの株価が急落したとしても、そのことを気にするユーザーは多くないだろう。一方でWeb3ではユーザー自体が資産を保有している場合が多い。

上述した通りトークンの価格に特化するのは良くはないが、Web3メディアはこの点に注意してユーザーとの関係を構築することも重要なのだという。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧