グレースケールと同じ日に
米SECは現物型ビットコインETFの上場申請について、今週20日に申請側のブラックロックとも会議を行ったことが判明した。同じ日にはグレースケールの責任者とも面談を行っていた。
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この会議は、ブラックロックのETFブランド「iShares」のUSプロダクト責任者Rachel Aguirreらと、上場先であるナスダックの担当者の間で開催されたもので、「ナスダック Stock Marketが提案した、規則5711(d)に基づくiShares Bitcoin Trust株式の上場と取引に関する規則変更に関するものである」としている。規則変更とは、ETF上場申請の際に、ナスダックやNYSE Arcaといった取引所がSECに提出する申請内容に該当する。
グレースケールの面談と違って、ブラックロックは今回の会議で、発行・償還手段である「in-kind(現物の受け渡し)」と「in-cash(現金の受け渡し)」に関するプレゼンテーション資料も添付している。
両モデルの違いは、ETF発行における指定参加者(金融機関)が投資家の注文を受けて保有するビットコインをブラックロックに渡すか、それとも現金を送金しブラックロックにビットコインを購入してもらうかにある。ブラックロックは、前者の仕組みを選んでいる。一方、今週申請書類の修正を行ったARK Investは、後者の「in-cash=現金の受け渡し」を選んだ。
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ブラックロックは、ビットコインのカストディアンであるコインベースと以前から機関投資家向けの仮想通貨取引サービスで提携しているため、構造上現物の受け渡しの方が節税になりやすいとの見解が見られている。
グレースケールとの面会も
SECは同じ日に現物型ビットコインETFへの転換申請について、グレースケール社とも会議を実施した。
こちらでは具体的な内容は開示されていないが、会議後、グレースケールは転換の申請書を変更し新たに提出した。
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