ETF承認率高める狙い
米大手ヘッジファンドARK Investとパートナーである21Sharesは米SEC審査中の現物型ビットコインETFの申請内容を再び修正したことが判明した。可否判断期限が迫る中、承認率を高める狙いだ。
ARKによる申請は現在の全ての現物型ビットコインETF申請のなかで最終審査期限が最も近く24年1月10日前後と予定されている。そのため、ブラックロックやフィデリティなど他のビットコインETF申請の判断基準になる公算が高い。
今回の主な変更点は、ETF発行における指定参加者(金融機関)がコインベースに預けている仮想通貨ビットコイン(BTC)をArk側がオンチェーン上でコインベースカストディのウォレットに送信せずにETFの株式の発行と償還を可能にすること。
この変更点について、金融弁護士のScott Johnsson氏はSNSで、 「このリスク要因(ウォッシュ・トレーディング/フロントランニング相場操縦)は興味深いものだと思いました。もしこの変更がSECの要請によるものであれば、19b-4(上場取引所側からの申請書類)を否定してきた理由として操縦リスクを認め、むしろ今はその開示の確認に重点を置いているのではないでしょうか」とコメントした。
I was very curious to see when the next round of amendments would occur. Think it's a good sign that SEC continues to iterate in the normal course. A couple points of interest: https://t.co/WlrG7UbxeA
— Scott Johnsson (@SGJohnsson) November 20, 2023
相次ぐ審査延期も
一方、SECは先週、複数のETF上場申請の審査に延期をかけた。市場が織り込んだ展開として、Franklin Templeton、およびGlobal Xの現物型ビットコインETFの申請に関する審査の判断を延期し、Hashdexによるビットコイン先物ETFの現物ETF転換申請に対しても審査の判断を延期した。
さらに、イーサリアムETFについては、米資産運用大手フィデリティ(Fidelity)はブラックロックの動きに続き、現物型イーサリアムETFの上場申請を始めている。
関連:米フィデリティも仮想通貨イーサリアムETFの上場申請を開始
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