はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

IBM、仮想通貨向けコールド・ストレージ技術を発表 リップル傘下Metacoらと協業

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産のセキュリティ強化

米IT大手のIBMは5日、暗号資産(仮想通貨)などのデジタル資産向けの新たなソリューション「IBM Hyper Protect Offline Signing Orchestrator(以下、OSO)」を発表した。

OSOは、デジタル資産のコールド・ストレージの使用をサポートするための技術。IBMはこの技術を開発するために、米リップル社が買収したMetaco(メタコ)や複数の銀行と協業してきたという。

コールド・ストレージとは

デジタル資産のコールドストレージとは、資産を保管するために使用する方法や保管場所を指す。「コールドウォレット」とも呼ばれ、インターネットと切り離されていることが大きな特徴である。

▶️仮想通貨用語集

今回の発表でIBMは、金融のエコシステムが成熟してくるにつれて、あらゆる資産がトークン化されると予想していると説明。世界の流動性の低い資産のトークン化は、今後数年で事業として発展するとの見方を示している。

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

そして、業界が継続的に発展すれば、市場の成長に見合うコールド・ストレージ・ソリューションが必要になると述べた。

MetacoのAdrien Treccani CEOは今回、以下のようにコメントしている。

IBMのコンフィデンシャル・コンピューティング部門は信頼できるパートナーで、数年に渡って協業してきた。当社のコールド・ストレージ・ソリューションをOSOで補完できることを嬉しく思う。

コールド・ストレージ・ソリューションの必要性は高まっており、シンガポールや香港、日本などの規制機関が要求している。

デジタル資産が普及するにつれて、規制が整備・強化されていくことはIBMも指摘した。

関連IBM、「デジタルユーロ」普及のための鍵を考察

OSOの役割

IBMは今回の発表で、既存のコールド・ストレージには以下のような課題があると指摘した。

  • トランザクションの実行に手動の操作が必要
  • 特定の管理者しかアクセスできない
  • 運用にコストがかかる
  • 運用でエラーが発生する
  • 本当の意味で拡張できない

その上で、全ての課題の根本的な原因は「人間同士のやりとり」にあると主張。こういった課題を解決するために開発されたのがOSOである。

OSOは主に、ネットワークに接続しない操作や時間ベースの保護対策、複数の利害関係者による承認を行うセキュリティレイヤーを追加することで安全性を強化し、トランザクションを保護する仕組みを持つ。また、デジタル資産のトランザクションを安全に効率よく実行する役割も果たす。

関連岩手銀行、IBMブロックチェーンプラットフォームの実証実験開始

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧