ゲーム開発企業Fooni Magusと提携
ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」で有名な開発スタジオSky Mavisは6日、シンガポールを拠点とするゲーム開発企業Fooni Magusとの提携を発表した。
これにより、Fooni Magusの新しいゲームタイトル「Apeiron」をSky Mavisの独自のブロックチェーン「Ronin」上で展開する計画だ。早ければ12月中にRoninに移行する予定だとしている。また、デモ版はEpic Game Storeでダウンロード可能だ。
Sky Mavisは3月、「Ronin」ブロックチェーンを大幅アップグレード。5つのゲームスタジオと提携して、Roninエコシステムを拡大すると発表していた。その際にもRoninが「魅力的なWeb3ゲームのためのローンチパッド」となることを目指すと述べている。
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Sky MavisのTrung Nguyen CEO兼共同創設者は次のようにコメントした。
Sky Mavisは、Web3ゲームを構築し成長させるための最適な場所になることを目指している。
Foonie Magusは、これまでに140以上のゲームタイトルをリリースし、Web2とWeb3の両方の分野のゲームに数十年に渡って関わってきた。
Roninのコミュニティにとって、強力なIP(知的財産)と「Axie Infinity」に似たプレイスタイルを備えた「Apeiron」は自然な進化だと考える。
Fooni Magnusは、2021年に設立された、シンガポールを拠点とするゲーム開発スタジオ。「Aperion」の他、ディストピア世界を描くゲーム「Acid Rain World」も展開している。
Web3とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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NFTゲーム「Apeiron」とは
Apeironは、ベータ版で公開されており2024年初めにモバイルゲームのリリースを目指している。
内容は、神のような超自然的な力を行使しながらグリッドベースのダンジョンで戦うというもので、カードバトルの要素もある。
複数のゲームジャンルを1つに組み合わせており、プレイヤーは自分の惑星を成長させ、戦闘で巨大なアバターを操り、NFT(非代替性トークン)カードを収集するなど様々な側面を楽しむことが可能だ。
ApeironではPlanets、Origins、Godiverse(Artifacts)、Starsという4つのNFTコレクションが存在しており、ApeironがRoninチェーンに移行した後には、これらもSky MavisのMavis Marketで入手できるようになる。
「Axie Infinity: Origins」のiOS版
5月には、Sky Mavisの人気ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity: Origins」のiOS版が、一部地域のApple App Storeに掲載された。
米Apple社が外部で購入したNFTの使用を許可する初めての事例となった。
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