はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米CFTCベーナム委員長、「仮想通貨の多くはコモディティ」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米CFTCの仮想通貨に対する姿勢

米CFTC(商品先物取引委員会)のロスティン・ベーナム委員長は12日、CNBCの「Squawk Box」に出演し、改めて「現行法の下では、暗号資産(仮想通貨)トークンの多くは商品(コモディティ)だ」と強調した。

多くのトークンを「証券」だとみなす米証券取引委員会(SEC)とは対照的な見方を変えていないと示した格好だ。米国で仮想通貨に対する規制が不明確となっている理由の一つは、こうした水面下でのCFTCとSECの管轄権争いにもあるとされる。

このことについて、ベーナム氏は「規制体制に不足があり、そのことに議会が対処しようとしている」と述べた。

米国では、複数の仮想通貨法案が進められているが、特に規制の明確さを打ち出すものはシンシア・ルミス議員らが提案した「責任ある金融革新法(RFIA)」である。この法案は、仮想通貨をコモディティとして規制し、CFTCにより大きな監督権限を与えようとするものだ。

関連米国超党派議員らが起案した責任ある金融革新法(RFIA)とは

また、パトリック・マクヘンリー議員らも6月、ある仮想通貨トークンが、証券としてみなされる場合と、コモディティとしてみなされる場合の線引きを明確にする法案の草稿を発表している。

関連米下院議員ら、仮想通貨規制を明確化する法案を発表

また、ベーナム氏はSECとの不仲説を否定し、SECとCFTCは前向きな協力関係を築いており、米国の市場、金融エコシステム、消費者を保護するという点で同じ関心を共有していると話した。

さらに、現在仮想通貨規制については、主にマネロン・テロ資金調達防止、ステーブルコイン規制、市場構造の3つがトピックになっていると指摘。この中で注目が最も高いのはマネロン規制だが、ベーナム氏は市場構造の問題に関心があるとしている。

ゲンスラー委員長と異なる見解

CFTCのベーナム委員長は、仮想通貨規制を新たに整備する必要性を唱えており、この点でもSECのゲーリー・ゲンスラー委員長とは異なる姿勢を示している。

ベーナム氏は10月、DeFi(分散型金融)、AI(人工知能)など新テクノロジーに対応するためには、古い法律では不十分だとの見解を述べ、明確で現実的な規制フレームワークを整備して仮想通貨市場を適切に監督するべきだと話した。

一方でゲンスラー氏は、仮想通貨に対応するためには現行の証券法で十分だとしている。

関連米CFTC委員長、仮想通貨含む新技術への規制見直しをアピール

垂直統合を承認

CFTCは13日、シカゴを拠点とする仮想通貨デリバティブ取引所・ブローカーであるBitnomialに、清算機関としてのライセンスも与えた。垂直統合型の企業構造に許可を与えた事例となる。

垂直統合型とは一般的に、ある一つの企業が事業プロセスの複数段階を行うことである。Bitnomialは、取引所・仲介・清算という過程を自社で展開できるようになった。

この際、ベーナム氏は、「我々はすべての登録者に公平かつ平等にルールを適用しなければならない」とコメントしている。ある企業が取り扱う技術に関係なくルールを当てはめるべきとの姿勢を示した形だ。

関連米CFTC委員、仮想通貨規制のパイロット・プログラムを提案

CFTC(商品先物取引委員会)とは

商品取引所に上場する商品や金利、デリバティブ全般など、米国の先物取引市場を監督する機関。「CFTC」は「Commodity Futures Trading Commission」の略。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧