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「ビットコイン価格上昇の背景には各国の通貨安もある」米ARKのウッドCEO

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ビットコイン相場分析

米資産運用企業ARK Investmentのキャシー・ウッドCEOは3日、CNBCの「Squawk Box」に出演し、暗号資産(仮通貨)ビットコイン(BTC)の価格上昇の背景には、世界各国における通貨安もあると語った。

米国でビットコイン現物ETF(上場投資信託)の取引が開始したこともビットコインの価格を押し上げているとしながらも、人々はあまり話題にしないが、法定通貨の価値の減少も背景にあると指摘している。

ウッド氏は今回、イーロン・マスク氏率いるテスラの業績やRedditのIPO(新規株式公開)などについて話す中で、ビットコインについても質問に答えた。その際に、上記のようにビットコインの相場について見解を語っている。

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通貨安になっている国の例としては、ナイジェリアやエジプト、アルゼンチンを例に挙げた。ウッド氏は「こういった国では通貨安や、購買力と富の減少に対するヘッジとしてビットコインが買われている」と指摘している。

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他にも「政権が堕落したり、質の低い財政・金融政策が実行されたりした時の保険としてもビットコインは機能している」と発言。また、「昨年に米国の銀行が続けて破綻した際にビットコイン価格は40%上昇した。ビットコインにはカウンターパーティリスクがない」とも主張している。

カウンターパーティリスクとは

取引等の相手方(カウンターパーティ)が債務不履行などを起こすことにより損害を被るリスクのこと。

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強気の価格予想

ウッド氏は今年1月にもSquawk Boxに出演し、その時はビットコイン価格の見通しを改めて示していた。

基本的なシナリオでは2030年までに1BTC=60万ドル(約9,090万円)の水準まで上昇すると予測。また、強気のシナリオでは同年までに150万ドル(約2.2億円)まで上昇する可能性があるとの見方を示している。

この時の予測の根拠には、現物ETFが承認されて機関投資家らのマネーが入りやすくなることを挙げていた。なお、同社はビットコイン現物ETFを提供している企業である。

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現在は一時期に比べてビットコインETFへの資金流入は減少しているが、多くのETFのカストディアンを務める米コインベースもウッド氏と同様の見方を示している。

先月末に公開した週次市場レポートで、米国のブローカーディーラーが遵守すべき新規金融商品に対する審査期間などを根拠に、中期的には米国を拠点とするビットコイン現物ETFに「かなりの資本が流入する可能性がある」と予想した。

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