Arbitrumへの対応も導入
分散型SNSのプロトコル「Farcaster」はパラダイムが主導するラウンドで、1.5億ドル(234億円)を調達したことを報告した。
共同創設者Dan Romero氏(コインベースの元幹部)はプレスリリースで、「調達した資金は今後何年にもわたってFarcasterでの活動をサポートする 」と述べている。また、2024年の残りの期間、Farcasterはデイリーアクティブユーザーの増加や、チャンネルやダイレクトメッセージといった開発者向けの基礎機能をプロトコルに追加することに力を注いでいくという。
Farcasterは分散型ソーシャルメディアのプロトコルで、その上で構築されたツイッター(現X)に似たSNSアプリ「Warpcast」で海外のWeb3ユーザーを中心に短文投稿(Cast・キャスト)や画像投稿が行われている。なお、Warpcastは有料アプリで、年会費700円の支払いを必要とする。
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Romero氏はFarcasterの実績について、「昨年10月にパーミッションレスに移行して以来、Farcasterは35万人の有料サインアップを獲得し、ネットワーク・アクティビティは50倍に増加した」と明かした。
また、今回の調達発表とともに、イーサリアムレイヤー2 Arbitrumへの対応を導入したとも発表した。これまでは、イーサリアムとソラナに対応していた。開発者は、Arbitrumのトランザクションを直接サポートする「フレーム」を構築できるようになった。
「Frames」という1月にリリースされた機能は、投稿を双方向にやりとりできるミニアプリに変えることができるもので、Warpcastのユーザー数を1月から大きく押し上げてきた背景がある。
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