ブラックロックとグレースケールがトップ
世界の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン現物ETFは、現在100万BTC(10兆円)以上の資産を運用している。
このデータは、CoinglassのビットコインETFダッシュボードによるもので、5月24日の時点で30以上のビットコインETF(およびETP)が合計で1,002,343 BTCを保有していた。
ビットコインを大量に保有するマイクロストラテジー社のセイラー会長もXで言及した。
32 #Bitcoin Spot ETFs now hold ~1 Nakamoto of $BTC pic.twitter.com/OpHridlymc
— Michael Saylor⚡️ (@saylor) May 27, 2024
これらのBTC保有資産は、世界中で流通しているBTC供給量の約5%に相当。また、マイクロストラテジーのビットコイン保有量の5倍近い規模だ。同社は現在214,400 BTCを保有している。
また、そのビットコイン数の大半は、1月に運用を開始した米国のビットコイン現物ETF銘柄で保有。グレースケール・ビットコイン・トラスト(289,040 BTC)とブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(287,168 BTC)に均等に分散されている。
それらに続くのは、フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・トラスト(161,538 BTC)、アーク21シェアーズ・ビットコインETF(48,444 BTC)、ビットワイズ・ビットコインETF(36,185 BTC)だ。
さらに、米国外では最大のビットコインETFは、27,110 BTCを保有するカナダのパーパス・ビットコインETFだ。パーパス・ビットコインETF(Purpose Bitcoin ETF)は、世界で初めてローンチされた現物型ビットコインETFだった。
先日報じた金融機関の第1四半期の報告結果によると、米国のビットコイン現物ETFへのエクスポージャーの20%以上が、大口投資家や機関投資家によって保有されていた。ミレニアム・マネジメントなどの大手ヘッジファンドや、モルガン・スタンレーを含む投資銀行、さらにはウィスコンシン州の年金基金までも含まれている。
関連:モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有