AIフェイクに要注意
暗号資産(仮想通貨)メディアWuBlockchainは3日、ハッカーが仮想通貨取引所のユーザーの個人情報を購入し、AIを使って偽のビデオを作成したことを報告した。新手のハッキング・詐欺手法と見られる。
Wuによると、ハッカーはオンラインでとあるユーザーの個人データを購入し、その24時間後に彼のOKXアカウントから200万ドル以上の資産を盗み取った。そのユーザーのEメールにログインし、携帯電話番号、電子メール番号、さらにはAIが合成したビデオリクエストを介してGoogle Authenticatorを変更することで、忘れたパスワードを差し替えたという。
なお、OKX側はプラットフォームのユーザーアカウントの盗難情報を懸念していると答えたが、詳細については明かしていないようだ。
さらに、OKXの件とは別に、バイナンスの大口ユーザーからの資金流出報告もあった。
X投稿によると、中国人トレーダーはインフルエンサー(いわゆるKOL)が宣伝したグーグルプラグインを使用したことで、5月24日にバイナンスのクロス取引で100万ドルを盗まれた。
別のバイナンスユーザーも3月1日に資金を盗まれた。ハッカーはハイジャックしたブラウザのクッキーを使ってパスワード/2FA認証を回避し、被害者のバイナンスアカウントにログインしたという。
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