はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

コインベース、仮想通貨支持の政治資金団体に39億円を寄付 米大統領選挙に向け、リップルやa16zに続く

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

政党に匹敵する資金力

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは3日、11月に迫る2024年米国総選挙に向け、仮想通貨を支持する政治資金管理団体「Fairshake」に2,500万ドル(39億円相当)を寄付したことを明らかにした。

Fairshakeは仮想通貨業界に関連する政治的目標を支援するために設立され、「スーパーPAC」(特別政治行動委員会)と呼ばれる政治資金団体。暗号資産業界に友好的な候補者を支援している。

相次ぐ仮想通貨企業からの多額の献金により、米国で最も資金力のあるスーパーPACとなった。

コインベースによる今回の寄付は、同額の寄付を先週行ったリップル社や米大手ベンチャーキャピタル企業アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)に続くもので、Fairshakeが利用できる選挙資金は1億6,000万ドル(250億円)に膨れ上がった。

今やFairshakeの資金力は、二大政党が集めた巨額のキャンペーン資金に匹敵する規模となっている。共和党下院の保守派PACである議会指導部ファンドは8,400万ドル(131億円)、共和党の上院指導部ファンドは6,400万ドル(100億円)を調達。下院に民主党の擁立を目指す下院多数派PACには、8,600万ドル(134億円)の献金が集まった。

スーパーPACは企業や業界団体、個人から無制限に献金を集めることが可能だ。スーパーPACは、候補者や政党への直接的な寄付・献金や投票の呼びかけなど直接的な選挙活動への加担は禁止されているが、政策に関する主張や相手候補への批判を含む広告キャンペーンやソーシャルメディア活動など他の形での支援を行うことができ、その出費額に上限はない。

関連:2024年11月のアメリカ大統領選挙、争点の一つに仮想通貨関連政策

業界からの明確なメッセージ

コインベースのブライアン・アームストロングCEOは3日、「仮想通貨規制を明確にする方法」と題したブログで、規制の明確化を実現するためには、「仮想通貨に反対するのは悪い政治であるという明確なメッセージ」を候補者に送ることが肝要だと指摘した。

そのためにはまず、「仮想通貨反対派の候補者を失脚させ、仮想通貨賛成派の候補者が当選する確率を高める政治支援活動に注力する必要がある」と主張。また、仮想通貨の法案を可決するためには超党派で取り組むことが必要であるため、政党に関係なく、仮想通貨支持を表明している候補を支援すると述べた。

民主主義国家で規制を明確にする最善の方法は、共和民主両党から仮想通貨賛成派の候補者を選挙で選び、仮想通貨反対主義の候補者を選挙で落選させることである。

アームストロング氏は、コインベースは通常政治とは無関係の企業だが、「仮想通貨の普及拡大を通して経済的自由を高める」という同社の使命に関する政策活動には、多額の投資を行うと明言している。

関連:「SECは仮想通貨業界を破滅させようとしている」コインベース、明確な規制整備を改めて要請

Stand with Crypto

コインベースは昨年8月に、非営利の権利擁護団体「Stand with Crypto」を立ち上げた。同団体は、全米で90万人以上の支持者を集めており、独自のPACを通じて8,700 万ドル(136億円)を超える資金を調達した。

アームストロング氏はStand with Cryptoの活動が拡大すればするほど、仮想通貨を支持する有権者は政治的に無視できない勢力になるため、最大のサポートを惜しまないと述べている。

Stand with Cryptoのサイトには、全連邦議員の仮想通貨に対するスタンス、議員に連絡するためのツール、有権者登録の支援ツール、寄付のオプションなどが揃っており、仮想通貨を支持する有権者が、より簡単に政治に関与する場を提供している。

11月の大統領選をはじめ、州知事選や各州の上下院候補のリストも、選挙戦ごとに仮想通貨支持の有無や詳細がわかりやすく提示されている。

アームストロング氏は、20万人以上のStand with Cryptoの支持者が連邦議員にコンタクトを取ることで、最近上下院で承認されたSECの仮想通貨ガイドライン(SAB121)を覆す決議や、下院を通過した包括的な仮想通貨法案 「FIT21」の投票を支援したと、その草の根の努力を讃えている。

米国では5,200万人の有権者が仮想通貨を保有しており、政治的にも無視できない勢力となっていることは間違いなさそうだ。

関連:SECゲンスラー委員長反対も、仮想通貨重要法案「FIT21」は下院通過

関連:バイデン大統領、SECの仮想通貨ガイドライン覆す決議案に拒否権発動

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧