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テザー社、XREXに29億円出資 新たなステーブルコイン「XAU1」立ち上げへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新興市場でUSDTベースの決済を促進

ステーブルコインUSDTを提供する米テザー社は5日、台湾のブロックチェーン企業XREXに、1,875万ドル(約29億円)の戦略的投資を行うと発表した。両社は提携して、新興市場でUSDTによるクロスボーダー決済を促進し、規制技術(レギュテック)を革新することを目指す。

テザー社の提供した資金を用いてXREXは、規制準拠したUSDTベースの国際的なB2B(ビジネスツービジネス)決済を新興市場で促進していく。

これにより、企業の金融取引をより容易にし、効率性を高め、コストを下げることができるとしている。

さらに、XREXはステーブルコイン企業Unitas Foundationと協力して、新たなユニット化ステーブルコイン「XAU1」を立ち上げる。

「XAU1」は米ドルにペグされたコインであり、テザー社の発行の金(ゴールド)と紐づけられたトークン「テザーゴールド(XAU₮)」によって1対1を超えて担保されるものだ。顧客に安全な代替取引手段とインフレヘッジを提供するとされる。

Unitas Foundationは、米ドルの価値を各国の通貨単位としてユニット化しており、例えばUnitas Foundationによる1Unitasインドルピー・ステーブルコインを保有することは、現在のレートでは1USDステーブルコイン価値の1/80 を保有することとみなされる。

詳細な説明はされていないが、今回の「XAU1」も各国通貨の価値を測る基準単位のようなトークンになることが考えられる。

XREXは台湾のフィンテック系ブロックチェーン企業。SBIグループ傘下のSBIインベストメント、台湾政府国家開発基金、CDIB Capital Group、E.Sun Financial Holdingその他が出資している。

関連: 台湾ブロックチェーン企業XREXが約19億円を資金調達 SBI小会社などが出資

テザー社のパオロ・アルドイノCEOは次のようにコメントした。

XREXと提携して、Unitas Foundationによる新しいユニット化ステーブルコインの立ち上げや、USDTベースのクロスボーダー決済の仲介など、いくつかの画期的な取り組みを行う。

このことで、新興市場において、金融アクセスと効率性に関する新しい基準を確立する。

アルドイノ氏は今回の出資は、暗号資産(仮想通貨)市場の枠を超えた強靭なインフラを構築するというテザー社の長期構想の一環でもあると続けている。

不正検知ソリューションも強化

両社は提携して、ステーブルコインの不正使用を検出して防止するソリューションも強化していく計画だ。規制技術(RegTech:レギュテック)のイノベーションを促進するとしている。

アルドイノCEOは先日、リップル社CEOによる「米国政府は米ドル建てステーブルコインに対する管理強化を示しておりテザー社もターゲットになる可能性がある」との発言を受けて、改めて規制遵守体制を強調したところだ。

40カ国超、124の法執行機関と協力しており、これまでに詐欺、ハッキング、機械学習などに関連した13億ドル超の取引をブロックしてきたことなどを説明している。

関連: テザー社CEO、リップル社CEOを非難「ステーブルコインUSDTに対する不安を広めている」

現在米国議会ではステーブルコイン法案が議論されている。仮想通貨投資企業Bitwiseの最高投資責任者(CIO)は4月、米国議会が包括的なステーブルコイン法案を可決した場合、ビットコイン現物ETFの承認に匹敵するような大きなインパクトを与える可能性があると述べた。

関連: Bitwise最高投資責任者「米国でステーブルコイン法案可決なら、甚大な影響を及ぼし得る」

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

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