WWDC 2024発表
アップルはWWDC 2024イベント(開発者向けの年次イベント)で、iPhoneやMac、その他の製品向けのAI機能群であるApple Intelligenceと、OpenAIのChatGPTをアップルのソフトウェアに導入することを発表した。
この日、アップルの株価は1.91%の下落で取引を終えた。過去11年間で最も悪いWWDC基調講演当日の株価パフォーマンスとなった。
また、AI関連の仮想通貨銘柄は連動し、Render(RNDR)、Fetch.ai(FET)、SingularityNET(AGIX)、Nosana(NOS)は過去24時間で3%〜6%下落し、BittensorのTAOは同時期に6%近く急落した。
Apple IntelligenceやChatGPT導入
アップルによると、「Apple Intelligence」のAI機能はアプリの中でユーザーの代わりにタスクをこなすことができるようになる。通知を管理したり、自動的に文章を書いてくれたり、メールや他のアプリの文章を要約してくれたりするという。
ChatGPTの導入については、パーソナルアシスタントである「Siri」に最新版である「GPT-4o」を統合するもの。Siriがユーザーのリクエストに対応できない場合に、ChatGPTに依頼することを可能にする。
例えば、ユーザーがドキュメントやストーリーの作成を依頼すると、ChatGPTが作成するという。
また、「Genmoji」も発表した。Genmojiとは、絵文字(emoji)のようなものだが、AIによってカスタマイズすることができるとした。
なお、こららのAI機能は秋からリリースされる予定で、Apple Intelligenceを実行できるのは、iPhone 15 ProとPro Maxデバイスおよび今秋発売予定の新モデルの一部だ。
一方、イーロン・マスク氏はアップルのChatGPT導入について、「もしアップルがOSレベルでOpenAIを統合するなら、私の会社ではアップルのデバイスは使用禁止となる。容認できないセキュリティ違反だ」と投稿した。
If Apple integrates OpenAI at the OS level, then Apple devices will be banned at my companies. That is an unacceptable security violation.
— Elon Musk (@elonmusk) June 10, 2024