はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「バイデン氏はゲンスラー委員長支持で仮想通貨票を失う」著名投資家キューバン氏発言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米大統領選と仮想通貨

米国の著名投資家マーク・キューバン氏は11日、バイデン大統領が暗号資産(仮想通貨)業界のことを考慮しない場合、再選を目指す選挙に敗れる可能性があるとの趣旨で発言した。

キューバン氏は、ドナルド・トランプ氏もジョー・バイデン氏も両者ともに仮想通貨を理解してはいないと意見した。さらに、バイデン氏は「ゲンスラーSEC委員長か仮想通貨を支持する有権者か、どちらかを選ばなければならない」と続けている。

仮想通貨に批判的な姿勢を示している米証券取引委員会(SEC)委員長と歩みを共にする場合は、仮想通貨コミュニティからの票を失う可能性があると指摘した形だ。

トランプ氏は以前は独自NFT(非代替性トークン)をリリースしつつもビットコインなどには懐疑的だったが、最近は仮想通貨に肯定的な姿勢に転じている。大統領に就任できた場合は「バイデン氏とゲンスラー氏による仮想通貨反対運動は1時間以内に停止させる」とも発言した。

関連: トランプ氏、シリコンバレーから19億円の寄付 米大統領選で=報道

関連: 米トランプ前大統領「米国は急成長する仮想通貨業界のリーダーでなければならない、2位はありえない」

ゲーリー・ゲンスラー氏が率いるSECは、コインベースやリップル社など様々な仮想通貨企業に対して、「有価証券を未登録で販売している」として訴訟を起こしてきた。

証券性などを判断する明確なガイドラインを提示することなく、「法的執行による規制」を行っているとして批判を招いてきた。

関連: 「SECは仮想通貨業界を破滅させようとしている」コインベース、明確な規制整備を改めて要請

バイデン政権が反対する2つの法案

さらに、ゲンスラー氏はバイデン政権と共に包括的な仮想通貨法案「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法(FIT21)」への反対も表明している。

この法案は、ある仮想通貨トークンの証券性を判断するために、SECがこれまで参照してきた「ハウィーテスト」を用いず、プロジェクトが分散されている程度にもとづいて考慮するという内容を盛り込むものだ。

ハウィーテストとは

米国で行われる特定の取引が、投資契約による有価証券取引に該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. ハウィー社に対する訴訟事件(1946年)に由来する。「共同事業であるか」「収益が他者の努力によるか」などを判定するが、仮想通貨という新しい資産に、ハウィーテストは適さないという声もある。

▶️仮想通貨用語集

ゲンスラー氏は、こうした方法では、仮想通貨プロジェクトがみずから分散化したシステムであると主張し、SECの監督を逃れられるようになる可能性があるとの懸念を表明している。

FIT21では、証券と判断されない仮想通貨は基本的に「コモディティ」として米商品先物取引委員会(CFTC)の監督下に置かれることになる。

背景として、米国では仮想通貨の監督権限をめぐりSECとCFTCの間で水面下の管轄権争いが存在しており、これまでのところはCFTCの方が仮想通貨に寛容な姿勢を示してきた。

なお、FIT21はバイデン政権の反対表明に関わらず下院を通過した。法案が今年成立する可能性は低いが、仮想通貨コミュニティの気運を高めている。

関連: SECゲンスラー委員長反対も、仮想通貨重要法案「FIT21」は下院通過

バイデン氏は先月、SECが発行した仮想通貨の保管に関するガイドラインを覆す決議案へも拒否権を発動した。

このガイドラインは、銀行など金融機関が顧客の仮想通貨を預かるさいに、バランスシート上に「負債」とすることを義務付けるものだ。このために銀行には、その額を定期的に時価評価し対応する現金を保持する必要が生じる。

こうしたコストのために銀行による仮想通貨カストディ事業参入が妨げられると懸念されているところだ。決議案は両院で可決していたが、拒否権発動で成立が難しくなった。

関連: バイデン大統領、SECの仮想通貨ガイドライン覆す決議案に拒否権発動

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。
16:43
仮想通貨取引所OKJ、「オフィシャル トランプ」の取り扱いを8月28日から開始
オーケーコイン・ジャパン(OKJ)が8月28日からトランプ大統領関連のミーム系暗号資産「オフィシャル トランプ(TRUMP)」の取扱いを開始。Solanaネットワーク対応で取引所・販売所・積立サービスを提供。
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。
08:30
中国大手銀招商銀行傘下のCMB、香港で仮想通貨取引サービス開始
招商銀行傘下の招銀国際証券が18日、香港で仮想通貨取引サービスを正式開始。ビットコイン、イーサリアム、テザーの24時間取引を提供。中国系銀行系証券会社として初の仮想通貨取引ライセンス取得企業となった。
07:10
国民民主党の玉木代表、ステーブルコインの支援を表明
国民民主党の玉木代表は、日本円ステーブルコインJPYCが発行のための登録を取得したことなどを受け、ステーブルコインの取り組みが促進されるように政策面でサポートしていくと表明した。
06:50
米財務省、ジーニアス法に基づく不正活動対策でパブリックコメント募集開始
米財務省が18日、ステーブルコイン規制のジーニアス法に基づき仮想通貨の不正活動検出手法についてパブリックコメントを募集。AI、ブロックチェーン技術、デジタル身元確認などの革新的手法に関する意見を10月17日まで受付。
06:10
米SEC、複数の仮想通貨ETFの承認判断を延期
米証券取引委員会が、トランプメディア運営のトゥルースソーシャルが申請したビットコイン・イーサリアムETFの承認判断を再延期。コインシェアーズのライトコインETFやXRP ETFも同時に延期決定。
05:50
ビットマイン、ストラテジーに次ぐ最大の仮想通貨保有企業に
ナスダック上場のビットマインが66億ドル相当のイーサリアム保有を発表し、マイケル・セイラー氏のストラテジーに次ぐ世界第2位のデジタル資産保有(DAT)企業となった。
05:30
米上場BTCS、世界初のイーサリアム配当を発表
ナスダック上場のブロックチェーン企業BTCSが18日、世界初のイーサリアム配当「ビビデンド(Bividend,)」を発表。1株当たり0.05ドルのETH配当と0.35ドルのロイヤルティ支払いで計0.4ドル相当を株主に提供。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧