はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ソラナ現物ETF承認の可能性に強気、米大手資産管理会社VanEck

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

申請企業が

米大手資産管理会社VanEckのデジタル資産リサーチ部門を率いるマシュー・シーゲル氏は、他の専門家の主張に反論し、ソラナ現物ETFは予想より早く承認される可能性があると強気の姿勢を見せた。

「Wolf of All Streets」ポッドキャストの司会者スコット・メルカー氏との対談でシーゲル氏は、資産運用世界最大手ブラックロックがビットコインとイーサリアム以外のETFが承認される可能性を否定したことに対し、その考えには反対だと述べた。

ビットコインとイーサリアムが唯一のETFになるという考えには同意しない。
欧州市場にはすでに単一コインやバスケット・オプションを含むさまざまな仮想通貨ETP(上場投資商品) があり、この市場は成長している。当社は米国でもこのイノベーションをリードすることを目指している。

シーゲル氏は、おそらく来年1月にSEC委員長が変わると予想。それに伴い規制も変更され、より多様な仮想通貨ETFへの扉が開かれる可能性があると強調した。

シーゲル氏は7月初旬、ブルームバーグのインタビューで、ソラナの現物ETFの審査は、SECの委員長が現在のゲンスラー氏から代わるかどうかに大きく左右されると述べていた。

関連:ソラナ現物ETF承認の鍵:米SECの変革と大統領選の影響

ソラナの証券性

シーゲル氏は以前、ソラナETF承認の課題の一つとして、SECによる「ソラナの資産としての扱い」を取り上げていたが、ここに来てその状況も変化しつつある。

SECは対バイナンス訴訟で、ソラナを含む12銘柄のトークンが有価証券にあたると主張していたが、7月29日に「第三者暗号資産証券」についての申立てを含む訴状の修正許可を求める意向を示した。

裁判を担当するエイミー・バーマン・ジャクソン判事は6月、「SECによる証券法に関する新たな解釈が従来の枠組みから逸脱しており、証券であるトークンとそうでないトークンとの明確な区別がつかない状態にしている」と認める判断を下していた。

SECが訴状を修正することにより、これらの仮想通貨に関する申し立ての妥当性について、裁判所が判断を下す必要がなくなるため、同訴訟ではソラナなどのアルトコイン銘柄が争点から除外される可能性が高まる。

SECによる修正提案は、ソラナ現物ETFの承認可能性に対する前向きな兆候だとシーゲル氏は考えている。

関連:米SEC、ソラナなど12トークン含む訴えの修正へ|バイナンスUS訴訟

有識者の意見

ブラックロックのサマラ・コーエン最高投資責任者は、同社の投資基準を満たしていないため、「近い将来」ソラナETFを検討することはないと明言している。

また、ブラックロックのデジタル資産責任者であるロバート・ミッチニック氏は、ビットコインとイーサリアム以外で、ETFとして投資可能なトークンは、時価総額の3%ほどの割合にすぎず、トップ2と比較すると、その閾値や成熟度、流動性で格段に劣っていると指摘。イーサリアム現物ETFの承認が、アルトコインに投資するファンドの実現につながるとは限らないと指摘した。

関連:アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性

米ヘッジファンド大手ARK Investのキャシー・ウッドCEOは、SECがビットコインとイーサリアム以外のETFを承認するようなら、驚きに値するとコメントしている。

一方、米国で政権交代が起きた場合、ソラナ現物ETF承認の可能性にも変化が起こるかもしれない。

ブルームバーグのETF専門家ジェームス・セイファート氏は、「保証はできないが、2025年にホワイトハウスとSECに新政権が誕生した場合のみローンチの可能性がある。」と述べている。

関連:現米政権下でソラナ現物ETFの承認可能性低い? 有識者コメントまとめ

大統領選と仮想通貨

先月末、ビットコイン・カンファレンス2024に登壇したドナルド・トランプ前大統領は、公約としてビットコインをはじめとする仮想通貨の支持を明確に打ち出している。

大統領に当選した暁には、米司法省が保有する約21万BTC(134億ドル相当)を売却せずに、国家戦略的な備蓄に充てると述べ、ビットコインのマイニング産業も支援するとしている。

さらに、仮想通貨への規制圧力を強めるSECのゲンスラー委員長を就任初日に解任すると表明し、会場からは、強烈な拍手喝采が巻き起こった。この反応にはトランプ氏自身も驚いたようだ。

関連:現米政権下でソラナ現物ETFの承認可能性低い? 有識者コメントまとめ

一方、民主党の最有力大統領候補とされるカマラ・ハリス副大統領は、仮想通貨に対する姿勢を明らかにしていない。

しかし、バイデン政権が、これまで仮想通貨に対して抑圧的な姿勢をとってきたことは周知の事実で、今年の大統領選に関して仮想通貨コミュニティからは、「仮想通貨支持か否か」という単一争点で、投票先を決めるべきだとの声が上がっている。

カルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、これまでの民主党の仮想通貨へのアプローチについて「CBDCを欲し、非カストディ型ウォレットを訴え、仮想通貨リーダーを組織的に投獄し、全てを証券と呼び、取引所を脅迫し嫌がらせをする」と非難。バイデン氏の大統領選撤退表明前には、「バイデンに投票することは、アメリカの仮想通貨業界の滅亡に投票することだ」と訴えていた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧