ビットコインETF、資金流入が回復基調
8月20日、米国市場におけるビットコイン現物ETFへの純資金流入額が8,800万ドル(約128億円)に達し、過去10日間で8度目の純流入を記録した。この動きは、8月の資金流出超過を覆す可能性があることから注目される。
ビットコインETFの個別銘柄では、ブラックロックのIBITに5,543万ドル(約80億円)の資金が流入し、さらにアーク・インベストと21シェアーズのARKBにも5,191万ドルが流入しました。これらのファンドが市場の回復をけん引している
しかし、8月全体のビットコインETFの累積流入額は約-1億7323万ドルとなっており、資金流出が依然として続いています。特に、月初の2日、5日、6日にはそれぞれ-2.37億ドル、-1.68億ドル、-1.48億ドルという大規模な流出が発生していた。
グレイスケールの「GBTC」からの純資金流出が顕著で。過去30日間で、同ファンドの総保有量(BTC)は271,790 BTCから229,170 BTCまで減少した。また、ビットコイン価格の下落も影響し、純資産額(AUM)は185.7億ドルから136.2億ドル(約2兆円)まで減少している。
イーサリアム(ETH)の現物ETFについては、4日連続で純資金流出が続いており、8月20日には-650万ドル(約10億円)の純流出が確認された。グレイスケールの「ETHE」からは3,699万ドルの資金流出が見られたが、一方でブラックロックの「ETHA」やビットワイズの「ETHW」には資金が流入しており、一部の投資家が別のイーサリアムETFに資金を移している可能性が考えられる。
関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介