はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ドイツ連邦金融監督庁、英仮想通貨取引所に対し「越境取引」を即時停止する命令を下す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドイツ連邦金融監督庁、英国取引所に越境取引停止を命ずる
ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)が英国の仮想通貨関連企業に対して、越境プロップトレーディングの即時中止を命じた。英国とEU内の国とで明確に分けて、越境取引に停止命令を行う重要な事例となる。ドイツ連邦金融監督庁は最近ICOについても警告を行っており、仮想通貨に関する規制を世界的にリードしている。

BaFinによる業務中止命令

ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は11月9日付で英国に拠点を置く仮想通貨関連企業Finatex Ltd.に対し、越境プロップトレーディング業務について、ドイツ連邦共和国の関連法に基づく許可を得ていないとして即時中止を命じた

Finatex Ltd.は、crypto-capitalsというホームページを運用しており、その中で顧客はCFD(差金決済取引)を行うことができる。

CFDとは

差金決済取引(CFD: Contract For Difference)。証券会社に証拠金を預託し、その資金を元に差金決済を行う。あらゆる資産に対してレバレッジをかけて取引することもできる金融商品としても欧州で人気を博す。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

BaFinの通告文によると、Finatex Ltd.はCFDサービスを提供するにあたり、ドイツにおいてプロップトレーディング(自己資金による取引)を行っていたが、ドイツ国内での関連法に基づく許可は得ていなかった。中止命令は関連法に基づき、即時有効となる様だ。

欧州の規制強化

取引所の登録制度にもより積極的に匿名性からの脱却に規制の目を向けており、4月にはEY議会にてマネロンやテロ資金供与防止などを目的とした規制強化が行われている。

この規制から、取引所は銀行同様、厳しい顧客の書類手続きが必要となり、取引所自体も同様に登録制になった。

この様な背景を踏まえ、今回EUとイギリスとの間で未登録業者が線引きされ、強制越境取引停止へと動いたことは、欧州の各国の動きとして重要な事例となるだろう。 

今回の取り締まりとは直接的な関係はないが、欧州では欧州証券市場監督局(ESMA)が中心となり、投資家保護を目的とした取り締まり強化を掲げた。

欧州で人気を博すCFDの規制も含まれており、レバレッジ上限を5倍から2倍へ引き下げる規制を期間を設けて適応、投資家への警告も度々行っている。

ドイツの仮想通貨関連規制

BaFinは仮想通貨に対して慎重な見方を貫いており、今年3月にはICOについても投資家に対して注意を呼び掛ける公式文書を発表している。

他方でBaFinなどのドイツ当局は仮想通貨関連の規制整備を急いでおり、今年アルゼンチンで開かれたG20ではドイツとフランスが共同でビットコインへの規制を目指すと宣言するなど、仮想通貨関連の規制を世界的にリードしている国でもある。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ドイツ金融規制機関『個人投資家はICOに手を出すべきではない』|国際的な仮想通貨規制の必要性を強調
ドイツの公式金融機関である連邦金融監督庁の代表を務めるFelix Hufel氏がICOの危険性を指摘しながら、ICOに関する国際的な規制基準の必要性を訴えた。
イギリス政府、王立造幣局発行の仮想通貨Royal Mint Gold計画破綻へ|CMEとの提携失敗を受け
イギリス王立造幣局とCMEによる、1000億円相当の金を担保とした仮想通貨「Royal Mint Gold」の計画凍結が判明した。実現していれば、仮想通貨時価総額ランキング15位相当の大規模プロジェクトとなる事が予想されていた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧