はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「日本企業のビットコイン保有を促進へ」SBI VCトレードとメタプラネットの提携を独自取材

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

提携を独自取材

暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するSBI VCトレード株式会社と、東証スタンダード市場上場企業でビットコイン(BTC)を戦略的に蓄積する株式会社メタプラネットが提携したことを受け、CoinPostは独自取材を行った。

両社それぞれに質問を行い、提携のメリットや今後の展望などについて聞いた。

SBI VCトレード

提携のメリットは?

SBI VCトレード

メタプラネット社は、BTCへの投資により企業価値の向上を目指すという戦略において日本の先駆者であり、暗号資産業界において有名な企業です。

当社は法人向けビジネスの拡大を図っている中、メタプラネット社からご評価いただいたことで、今後も当社の法人向けサービスをよりアピールできるのではと考えています。

メタプラネット社とともにBTCの運用ニーズを顕在化・高度化させていき、法人が暗号資産に投資する際のスタンダートな手法を構築していきたいと思っています。

提携に至った経緯と狙いは?

SBI VCトレード

メタプラネット社は、本年に制度化された期末時価評価適用除外サービスの利用を模索していた中で、自社保有ではなく暗号資産交換業者に預入する先を検討されていました。

当社は法人のお客さま向けサービス「SBIVC for Prime」を通じて暗号資産に係るフルラインナップサービスを提供可能であり、法人ビジネスを拡大するための提案先を探していました。

メタプラネット社の除外サービス以外の運用高度化ニーズと、当社の注力サービスが一致した理想的な提携だと考えています。

法人向けカストディサービスやビットコイン担保の信用取引について、今後の展開や期待される効果は?

SBI VCトレード

法人が暗号資産を保有するうえで「安心・安全」という観点は何よりも重要だと考えており、SBIグループとして信託会社を有する強みも活かして、グループ連携しながらカストディ分野を強化していきます。

「期末時価評価税の適用除外」についても法人のニーズは強く、安心・安全に保管しつつ、含み益に対する法人課税を適用除外とし、かつステーキング銘柄については報酬を受け取れるという当社のサービスは、他社にない水準であると考えており、しっかりと発信していきたいと思っています。また、レバレッジ取引の商品性は国内有数であると自負しています。

暗号資産現物を証拠金としたレバレッジ取引サービスや、他社が一般的にレバレッジ手数料と呼んでいる手数料を廃止し、市況に応じてお客様の受取りも可能なファンディングレートを提供している点などをメタプラネット社にも評価していただきました。

メタプラネット社はBTC保有量増を目指す中で保有している暗号資産を証拠金として活用することで、日本円の資金調達を待たずに実質的にBTCに投資できるようになります。特に法人はレバレッジ倍率が高い(9/3時点のBTC法人レバレッジ倍率は9.09倍)こともあり、同様な法人のニーズは多いものと考えています。

さらに、当社は暗号資産取引におけるカバード・コール、ターゲット・バイイング戦略を可能とする「SBI 暗号資産オプション」も提供しており、他社にはない高度な運用手法も提供である点も強みです。今後も、法人の様々な課題やニーズに専属の担当者が応え、必要に応じて新しい仕組みを作りながら対応していきます。

メタプラネット

法人向けビットコイン積立戦略の今後の展開は?

メタプラネット

メタプラネットは、ビットコインをコア準備資産と見なし、円の減価やその他の経済的課題に対する防御手段として戦略的で長期的なビットコイン蓄積に取り組んでいます。

SBI VC トレード社とのパートナーシップは重要な前進であり、ビットコイン保有を安全に管理し、潜在的に活用する能力を強化します。

今後も、負債や株式による資金調達を含む革新的な金融手段を活用して、ビットコインのさらなる蓄積とバランスシートの強化を図る計画です。

また、収益源を多様化し、ビットコインを中心とした戦略を支援するために、Bitcoin Magazine Japan などのビットコインエコシステム内の補完的なビジネスの開発にも注力しています。

今回の提携により、どのようなソリューションが提供できるようになるか?

メタプラネット

私たちは、ビットコインが世界金融の未来の礎石となる大きな可能性を秘めており、ビットコインがグローバルな金融の未来の基盤となる可能性が非常に高いと見ています。

ビットコインは、価値の保存手段および通貨減価に対するヘッジとしての独自の特性により、引き続き、そして加速度的に普及すると予測しています。

メタプラネットは、この分野でのリーダーとなるべく、戦略的なビットコイン保有と革新的な金融戦略を活用し、持続的な成長と株主価値の向上を推進します。

私たちの準備資産と関連するビジネスベンチャーを拡大する中で、メタプラネットはビットコイン中心の金融エコシステムへのグローバルな移行において、重要な役割を果たすと確信しています。

日本における先駆的なビットコイン企業として、メタプラネットは国内外でのビットコインの普及を推進することに取り組んでいます。私たちは、従来の金融と新興のデジタル資産の世界をつなぐ懸け橋となり、ビットコインエコシステム内での透明性、安全性、信頼性を促進することを 目指しています。

SBI VC トレード社のような主要な業界プレイヤーと提携することで、企業の ビットコイン管理における新たな基準を確立し、ビットコインの日本の金融システムへの広範な受け入れと統合に貢献しています。

私たちの取り組みを通じて、日本の他の企業がビットコインを戦略的な準備資産として受け入れ、進化するデジタル経済に参加することを促すことを期待しています。

関連SBI VCトレードがメタプラネットとの提携を発表 ビットコインの取引・保管・運用面で

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧