CoinPostで今最も読まれています

2026年までに米国企業が最大1.5兆円のビットコインを購入か=レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

企業によるビットコイン購入を予測

ビットコイン技術企業River(リバー)は5日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインを財務資産として購入する企業が水面下で増加していると報告した。

今年8月時点で、流通しているビットコインの3%を企業が保有しており、これは2020年からわずか数年で、587%の増加だと指摘している。投資企業だと分類されることを避けるために、ETF(投資信託)ではなく現物を購入する企業が多いと続けた。

8月時点の企業による保有額は約68万BTCだが、2026年にはこれが約79~94万BTCまで増加する可能性があると指摘している。

強気シナリオで1.5兆円相当の購入を予測

一番低い見積もりでは、マイクロストラテジー、テザー、コインベース、スクエアなどビットコイン購入戦略を公開している企業について、今後の購入量を予測。テザー社、コインベース、スクエアは営業利益からみる購入率を参照している。

投資家から資金調達してビットコインを取得しているマイクロストラテジーについては、今後2026年までの購入ペースは2024年上半期の半分になると推定した。

これら4社による購入数のみであれば、1日あたり204BTCが買われると推算している。

さらに、一番強気なシナリオでは、米国に拠点を置く企業の10%が、今後1年半でその財務準備金の1.5%、つまり約103億5,000万ドル(約1.5兆円)をビットコイン購入に充てると仮定した。

この数字をマイクロストラテジー、テザー、コインベース、スクエアによる購入量と足し合わせ、1日あたり519BTCが購入されると見積もる格好だ。

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

リバー社は、一般的な企業の財務戦略は現金やその他現金同等物に依存しており、これらはインフレ率を上回ることができないと意見した。例えば、アップル社の財務部門は10年間で、インフレ調整後に150億ドル(約2兆円)を失っているとも述べた。

関連『ビットコイン大量購入、メタプラネットの戦略』サイモン・ゲロヴィッチが特別講演|WebX2024

マイクロストラテジーの事例

リバー社は、ビットコイン購入戦略の成功者としてマイクロストラテジーも取り上げた。

マイクロストラテジーは2022年からこれまで4年間にわたって、株式発行、転換社債の販売、社債の提供などにより資金調達しビットコインを購入してきた。リバー社は、この4年の間にマイクロストラテジーの時価総額は13億ドルから290億ドル(約4兆円)に増加し、株価は約900%上昇していると指摘した。

マイクロストラテジーは、8月時点で226,500BTCのビットコイン保有を報告している。また、転換社債により約3,000億円を調達し、ビットコインを追加購入するとも発表した。

関連3000億円調達でビットコイン大量追加購入を計画、米マイクロストラテジー

リバー社は、マイクロストラテジーの戦略は、米国資本市場の流動性に大きく依存するものだと指摘。日本を拠点とするメタプラネットなどの企業も、外国資本市場を活用して同様の戦略を採用していると述べた。

東証スタンダード上場企業のメタプラネットは2024年4月からビットコインを財務資産として購入開始。8月時点で約360枚を保有している。今月2日には、SBI VCトレードとの提携も発表した。

関連SBI VCトレードがメタプラネットとの提携を発表 ビットコインの取引・保管・運用面で

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/16 水曜日
13:15
あおぞら銀行とG.U.Group、ステーブルコイン発行に向けた合意書を締結
あおぞら銀行とG.U.Groupが信託型ステーブルコイン発行の検討で合意。Japan Open Chain上での展開を目指している。
11:55
米コインベース、SECに対し略式判決申立てを検討 仮想通貨調査記録の開示求める訴訟
米コインベースがSECを相手取った訴訟で略式判決を検討。仮想通貨規制の透明性向上を目指し、調査記録の開示を要求。
11:30
Sui、590億円超相当のトークン売却を否定
Suiのプロジェクトは、590億円超相当の仮想通貨SUIを内部メンバーが売却したとの主張を否定。内部メンバーがトークンに関するルールに違反することはないと強調している。
10:25
FTX、40億円相当のソラナを償還 取引所へ移動か
破綻した仮想通貨取引所FTXが大量のソラナをステーキングアドレスから償還。取引所へ移動し売却する可能性がある。
08:00
XRPやアバランチ含む複合型ETFを申請、米グレースケール
ETFの申請対象となるのは、「Digital Large Cap Fund」と呼ばれる5.24億ドル(780億円)規模の仮想通貨バスケット型投資信託。ビットコインが約75%、イーサリアムが約19%を占め、残りをソラナ、XRP、アバランチで構成している。
07:15
中国、約125兆円を追加調達の可能性
中国は特別国債を発行して、今後3年間で約125兆円を追加調達する可能性があることがわかった。仮想通貨の投資家やアナリストも中国の動向に注目している。
07:00
リップル、独自ステーブルコイン「RLUSD」の上場取引所を発表
米ブロックチェーン企業リップルは、独自の米ドルステーブルコイン「RLUSD」の立ち上げに先立ち、提携取引所とマーケットメーカーを発表した
06:25
米テスラ、2年ぶりにビットコインを移動 1000億円以上
イーロン・マスク氏率いる米テスラは、2年ぶりに仮想通貨ビットコインを大量に移動したことが確認された。
06:05
米国初のライトコイン現物ETF、Canary CapitalがSECへ申請
オーストラリアの暗号資産(仮想通貨)投資企業Canary Capitalは15日、ライトコインの現物ETFの申請書を米証券取引委員会に提出した。
10/15 火曜日
17:00
米大統領候補ハリス氏が暗号資産規制に言及 枠組みの支持と投資家保護を明言
米民主党大統領候補ハリス氏が仮想通貨投資家保護を表明。黒人男性有権者の支持獲得を狙う政策の一環として提唱された。
16:30
メタプラネット、10億円のビットコイン追加購入
本日ストップ高を付けたメタプラネットは、10億円分のビットコインを買い増し、保有量855 BTCに達したことを発表した。米国ETFへの資金流入や大統領選などの影響でビットコイン価格が上昇している。
16:01
米ビットコインETFに5億ドル超の資金流入 、6月以来の高水準
米国ビットコイン現物ETFに6月以来最大となる、5.5億ドルの純流入額を記録した。2024年第1四半期の平均ペースに迫る勢い。フィデリティがけん引した。
15:44
テザー社、コモディティ取引と伝統型金融に進出検討 新たな融資サービス構想も
ステーブルコインUSDT提供元テザー社が、コモディティ取引と伝統型金融分野への事業拡大を模索。新たな融資サービスの可能性も。
15:36
米国選挙情勢の政治的変化により、仮想通貨投資商品に600億円超の資金流入=コインシェアーズ
大手資産運用会社コインシェアーズは、最新週次レポートで、仮想通貨投資商品への流入が先週、608億円に急増したと報告。金融政策の見通しよりも、投資家が米国選挙の影響をより強く受けている可能性が高いと指摘した。
13:17
イーサリアムのステーキング要件緩和とバリデータ分散化を提案 ヴィタリック氏
ヴィタリック・ブテリン氏が提案するイーサリアムのステーキング革新案を解説。最低要件を32ETHから1ETHに大幅に引き下げ、取引確定時間を12秒に短縮する「SSF」が含まれる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア