ミームコインを活性化
テレグラム発のブロックチェーン「The Open Network(TON)」は、ミームコインのエコシステムを活性化する分散型スペース「Memelandia」を立ち上げた。
暗号資産(仮想通貨)トンコインのコミュニティが作り上げ、TON財団などが支援するもので、「ミームコインコミュニティが繁栄、競争、創造する分散型ユートピア」だとされる。
ミームコインはインターネット文化やジョークから派生した仮想通貨であり、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)のようにコインマーケットキャップの時価総額上位まで高騰するような成功例が存在する。
Memelandiaには、ミームコイン愛好家のための様々なプラットフォームが存在。「ローンチパッドLair」では、ユーザーが独自のミームコインを手軽にローンチし、取引することが可能だ。
近日公開となる「ミームマウンテン」や「キャバルアリーナ」などのエリアでは、取引量や時価総額、コミュニティエンゲージメントなどに基づくミームコインバトルや、ミームコインをDEX(分散型取引所)に上場させるためのプロデューサー間バトルなどが行われる予定である。
こうしたバトルでは、勝利したチームへの賞品やコミュニティエアドロップも用意される見込みだ。
その他に、トレード、マーケットデータ分析、トークン鋳造、エアドロップなどで使えるツールが備えられている。TONのチームは、次のようにコメントした。
TONの戦略的な立場により、テレグラムの膨大なオーディエンスを仮想通貨全般、特にミームコインに引き込むことができる。
そのためにMemelandiaは、冒険的なユーザー層の創造力に支えられてミームコインが成長するための独自空間を提供する。
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DOGSのエアドロップ
TONチームは、Memelandia創設は、ミームコインをめぐるTONコミュニティの動きが活発なことが後押しとなったとしている。
一例として、TONネットワーク上のミームコイン「DOGS」は8月、1,700万人を超えるユーザーがDOGSトークンのエアドロップに参加したことで、1日の取引量が過去最高の1,440万件に達した。この際には、ネットワーク停止が2回発生している。
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TONのチームは、「ミームコインの時価総額は約400億ドル(約6兆円)でその持続力と可能性を示している」との見解を述べた。また、Coinmarketcapのデータを参照すると、年始からのパフォーマンスが上位である300コインのうち、40コインはビットコインよりも好成績を収めており、その約三分の一がミームコインだとも指摘している。
一方で、ミームコインへの投資は通常、高いリスクと投機性をともなうもので値動きが激しい。投資の際には、十分な調査とリスクの理解が必要だ。
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