はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

問題を探している?ビットコイン評論家に対してJames Altucher(以下アルトゥーカー氏)は完全な間違いだと答える

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号通貨は国際収支の問題解決になる
現在の中央集権的な制度では、余分な手間がプライバシーやセキュリティの危険を生むが、仮想通貨はそれを解決する可能性を持っている
暗号通貨はグローバル金融制度の前進の次のステップである
価値のデータ化が以前に増して急速に進行していることを指摘

問題の解決になるものにしか投資はしないべきだ。

少なくともこれは元ヘッジファンド経営者、ビジネスブログ作成者、及びベストセラー作家のアルトゥーカー氏がとっている戦略です。そのような見解を持っているにもかかわらず頑なにビットコインや他の暗号通貨のような「問題を必要としている解答」と言われている新技術に投資し続けていることは不思議に思えるかもしれません。

しかし、アルトゥーカー氏はその主張をナンセンスだと考えています。

彼は暗号通貨が法廷不換紙幣に基づいた(fiat-based)金融制度(特に国際収支にかかる手数料と時間)が引き起こす問題の解決になることを信じています。

現在行われているすべての国際収支は地方銀行、中央銀行、及び国際ワイヤーサービスからなる7または8ステップを経て目的地にたどり着きます。そして各ステップごとに手数料、エラーの可能性、プライバシーとセキュリティーの危険が発生します。

アルトゥーカー氏はビットコインが暗号通貨が銀行のような金融仲介機関の代わりになってこれらの問題を解決する可能性があると信じています。

なぜなら新技術が経済界の収縮に成功しているにもかかわらず、その決済システムを提供している銀行がまだ20世紀から変わっていないからです。

はっきりとした価値

アルトゥーカー氏によると、財政及び商業特有の様々な問題を解決するためには複数種類の暗号通貨が必要になります。

彼は、ビットコインが銀行の国際収支の役割を果たすことは可能であるが、イーサリアムとその独自トークンのエーテルがプラットホームのさらに複雑な自動実行スマートコントラクトという形でより安く、そして簡単な条件付証書で押さえられている資金(escrow funds)を提供できると考えています。

しかし、アルトゥーカー氏が暗号通貨の全体的な未来に対して強気な反面、驚くことに現在取引されている暗号通貨に対しては弱気です。実際彼は現在出回っている900ほどある暗号通貨のうち、880ほどが最終的には価値がなくなることを予想しています。

アルトゥーカー氏の悲観論は彼の問題解決に対する主張と首尾一貫しています。彼からするとほとんどの暗号通貨は明確な問題の解決になっていません。しかし同時に、彼は専門家や下調べをしっかりしている人のアドバイスを大いに受け入れるつもりです。

彼は二つの戦略が同時に働いていることの例として、ファイルコインへの投資について言及しました。

ファイルコインはエーテルの契約管理の特徴を利用してドロップボックス、アマゾン、及びグーグルのような集中型クラウドストレージ会社の重要な問題を解決しているとアルトゥーカー氏が語ります。アルトゥーカー氏のような分散型ストレージの主唱者は分散化がコストを削減しながらストレージをより強固、永続的、そして利用しやすくすると考えています。

そしてそれは大きな結果を生み出すでしょう。

ストレージ市場が一瞬にして分散化した場合を想像してみてください。それは潜在的に1億ドル産業になりえます。

データイズムに向かって

アルトゥーカーは暗号通貨をグローバル金融制度の前進への次のステップであるとみています。現在まで各ステップは前の制度が解決しなかった問題を解決しています。

例えば、金は共通通貨としてバーター制の多くの問題を解決しました。しかし、金塊を持ち歩くことは安全でもなく実用的でもなかったため、共通通貨は紙幣になりました。

「そして紙幣はより「電気的」になった」
とアルトゥーカー氏が述べました。

銀行はデビットやクレジットカード番号と結び付けられているアカウントを使って我々がいくら持っているのかを知ることができます。このようにお金を仮想化することによって取引がよりスムーズに行くようになりました。

アルトゥーカー氏によると、この移り変わりは全ての取引及び通貨がデータ化するまで止まることはありません。

作家のYuval Noah Harari (ハラリ氏)の作品を参照してアルトゥーカー氏は我々が有神論から人本主義を経てデータイズムに向かっていると言いました。

アルトゥーカー氏は以下のメタファーを用いてこの考え方をより現実的にしています。

「昔病気になったときには神に祈って健康問題を解決してもらっていました。その後は医者に行って病気を治してもらい、今ではデータに頼って健康状態を治します。MRIやEEGを受け、データが人の病気を解決します。どの産業をみてもそのような傾向に帰着することがわかります。」
そしてアルトゥーカー氏によるとその傾向は現在通貨についてもみられます。我々はblockquote「イン・ゴッド・ウィー・トラスト」から「イン・クリプトグラフィー・ウィー・トラスト」へと移行しています。

Searching for Problems? James Altucher to Bitcoin Critics: You’re Dead Wrong

Sep 21, 2017 Ash Bennington

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。
06:10
米上場ナノ・ラボ、72億円で仮想通貨BNB追加購入
ナスダック上場のナノ・ラボが74,315BNBを約5000万ドルで購入。総額5億ドルの転換社債プログラム第1弾として、BNB流通量の5-10%保有を目指す。
05:50
上場企業の仮想通貨トレジャリー戦略に警鐘、F・テンプルトンが「負の連鎖」リスク指摘
フランクリン・テンプルトンのアナリストが流行する企業の仮想通貨トレジャリー戦略について分析。プレミアム維持の困難さと市場下落時の負の連鎖リスクに警告。
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧