はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米大統領候補ハリス氏が暗号資産規制に言及 枠組みの支持と投資家保護を明言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨投資家の保護」掲げる

米民主党大統領候補のカマラ・ハリス氏は米国時間14日、黒人起業家のグループのために講演を行った。同イベントに関連する公式ページで、暗号資産(仮想通貨)投資家の保護を明言した。

このイベントは、主に黒人男性の有権者から支持を獲得することを目的としたものだ。黒人の経済機会や健康の向上について様々な政策を提唱している。その中に、次のような一節が掲げられた。

仮想通貨やその他のデジタル資産の規制枠組みを支援し、こうした資産に投資・所有する黒人男性が保護されるようにする。

また、新しいテクノロジーが金融サービスへのアクセスを拡大する方法を高く評価しており、黒人男性がイノベーションの恩恵を受けられるようにするとも述べている。

ハリス氏の陣営は、黒人アメリカ人の20%以上が仮想通貨を所有しているか、所有していたことがあると指摘。米大手ベンチャーキャピタルa16zによる2021年時点の調査でも、若い世代や黒人・ヒスパニック系の有権者でWeb3を推進する候補者を支持する者が多くみられていた。

1日には、「黒人女性ブロックチェーンカウンシル」創設者など様々なバックグラウンドを持つWeb3業界リーダーら20名以上が、ハリス氏と仮想通貨政策で対話することを求める書簡を出している。

今回の政策には、こうした層の支持を取り込む狙いがあるとみられる。資本が不足している黒人起業家向けに、最大2万ドルの免除可能な融資を100万件提供することなども提唱した。

AP通信によると、ハリス氏の顧問らは、男性有権者にもアピールするために、仮想通貨についてもっと話すようハリス氏に促してきたとされる。

関連: Web3リーダー20名以上、ハリス陣営に仮想通貨政策で対話要請

ただ、今回の文言だけでは実際の方針が判断できないと意見する者もいる。例えば米仮想通貨運用企業Bitwise(ビットワイズ)のマット・ホーガン最高投資責任者は、「心理学のロールシャッハ・テストのようなもので、仮想通貨肯定とも否定とも、どちらにも解釈できてしまう」と意見した。

一方、仮想通貨業界でハリス氏を支持している者としてはリップル社のクリス・ラーセン共同創設者や著名投資家マーク・キューバン氏などが知られている。

関連: リップル共同創設者ラーセン氏、XRPでハリス氏の米支援団体に1.5億円を寄付

トランプ候補の取り組み

共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏も、黒人およびヒスパニック系有権者の支持を獲得するための取り組みを強化しているところだ。激戦州で黒人起業家との円卓会議を開催しており、スペイン語のテレビ放送ネットワークが主催するミーティングに出席する予定だ。

トランプ氏は、エリック・トランプ氏など息子たちと一緒に仮想通貨DeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLF)」も進めており、トークンの初期販売により、約445億円の資金調達を目指している。

トランプ氏は、もし大統領に再選すれば、仮想通貨に敵対的な現ゲーリー・ゲンスラーSEC委員長は解任するとも発言してきた。

関連: トランプ氏の仮想通貨プロジェクト「WLF」、2200億円の評価額で445億円調達へ

関連: 米大統領選でトランプ氏勝利の可能性、ポリマーケットでハリス氏を上回る

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧