SPAC経由で米国上場へ
マネックスグループは13日、子会社Coincheck Group B.V.(CCG)の米国ナスダック上場に向けた登録届出書(Form F-4)が、米証券取引委員会(SEC)で効力発生したと発表した。
SECの登録届出書(Form F-4)の効力発生とは、SECが提出された書類を審査し、上場のための法的要件を満たしていると判断して有効と認めた状態を示す。
上場スケジュールは具体化しており、2024年12月5日(米国東部時間)にThunder Bridge Capital Partners IV(THCP)の株主総会、12月10日頃に合併実行、その翌営業日にナスダックでの取引開始を予定している。
CCGは上場に際して、オランダ法上の組織変更を実施し、社名をCoincheck Group N.V.に変更する。ティッカーシンボルは「CNCK」となる。
ただし、上場実現までにはなお重要な関門が残されている。THCPの株主総会での承認取得に加え、最低現金額要件の充足やナスダック上場基準への適合など、複数の条件をクリアする必要がある。
届出書では、事業展開における主要なリスクも明確に開示された。仮想通貨市場特有の価格変動性に加え、各国における規制環境の変化への対応、グローバル企業として求められる内部統制の構築、さらには今後の成長戦略の実行に関する不確実性などが挙げられている。
【コインチェックグループ ナスダック上場登録届出書効力発生】
— 清明 祐子 (@YSeimei) November 13, 2024
当社連結子会社Coincheck Group B.V.(CCG)は、米国NASDAQに上場している特別買収目的会社(SPAC)であるThunder Bridge Capital Partners との合併によるNASDAQ… pic.twitter.com/oEcaNN4uvd
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SPAC上場とは
SPACとは特別買収目的会社のことで、既に上場している「殻会社」と未上場企業が合併することで、通常のIPOより短期間での上場を実現する手法。Coincheckの場合、Thunder Bridge Capital Partners IVとの合併により上場を目指している。
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